前編はこちら。
※2010年訪問記録に加筆・修正。ホームページ過去記事を復刻させました。写真も当時撮影のものですが、カメラ不調により露出過多になっています。
※当施設は現在、営業を停止しています。
会話のほとんどない昼食が終わり、みんなで外の「十二支庭園」を散歩することに。
広さ1万平方メートル、北海道産鉱石3千トン以上使用の壮大な日本庭園を抜ける。
ゲートをくぐり、干支の漢字が掲げられた12本の鳥居を抜けると、「十二支庭園」に到着。年季の入った八角堂を中心として、円形状に干支の神様が奉られている。
……人がまったくいないなぁ。
それぞれの干支のゾーンは池に浮かぶ島のようになっていて、小さな橋を渡ると祠があり、隣にはその干支の立派な石造がドドンと置かれている。蛇のゾーンには「推定5万年前の蛇の化石」なんて物もあって、(私にとっては)楽しい場所であった。
で、中心にある八角堂には聖徳太子像が鎮座している。
昔はお賽銭を入れると回転したらしいが、現在は故障中だった(泣)。
さて、いよいよこの施設のランドマーク、「北海道大観音」に向かいましょう。今まで過ごしてきたホテルのエリアと、観音様のエリアは微妙に離れており、入場料(拝観料?)も別らしいので、いったんチェックアウトして、車で向かうことにした。
チェックアウトするためにホテルのロビーに戻ると、なにやら「お祭り広場」から歌声が……。
そうだ!演歌ショーを忘れてた!!
せっかく来たんだからショーも見ないとね、という事で広場に入ってみると、そこには衝撃の光景が……。
こ れ は……。悲しすぎる……。
なんと「演歌ショー」を楽しんでいたのは、わずかに4人ほど。果たして、ステージに立つ歌手の方は一体何を考えて歌っているのだろうか?あまりにも可哀そうである。
……やはり、北の京芦別はスゴイ場所だ。
「歌謡ショー」の衝撃的な光景が頭から離れないまま、車は大観音へ。手前にゲートがあり、拝観料を払おうと止まってみると、ずいぶん前から使われていないらしく、誰もいない。どうやら観音様の中が受付らしいので、車でそのまま観音様の足元へGO~。近くで見るとデカイね~。
ちなみに、観音様の足元に広がるのは、ずいぶんと年季の入った「タージマハル風大庭園」。かつては中央に水か流れていたらしいのだが、今は止まっている。
だだっ広い受付で拝観料(500円)を払い、派手で豪華なエレベーターで一気に20階の「胸元展望台」へ。
展望台の手前のエリアには、大観音像のミニチュアのようなものが。……これがご本尊だろうか。
そして案内の矢印に沿って進むと、予想以上に小さい展望台に到着。
おおーっ、「北の京 芦別」の全体が見渡せますな~(普通の住宅も混ざってるけど)。
ちなみに、珍スポット雑誌「ワンダーJAPAN 第5号」(2007年9月発行)でこの施設が紹介された際の写真には、ボロボロのモノレールの軌道跡がそのまま残っていて、ロビーの建物から観音像の足元に向かって延びているのが確認できるのだが、今回はそのような物は全く見当たらず……。どうやら、つい最近になって撤去されてしまったようだ。
見たかったなぁ……。
うははははは。
こりゃ壮観だ。
こんなにデカイ手を間近で見られるなんて、北海道ではあまり出来ない体験である。やはり迫力満点だ。
……しかし油断すると、巨大な手が芦別の街を今にもデコピンしようとしているようにも見えてしまうので要注意(笑)。
展望台を出る。観音像の中は巨大な吹き抜けになっており、それをぐるっと囲むようにひんやりとした階段がのびている。下りていくと「如意輪観音」「慈母観音」などの派手な観音像が次々と現れる。階段を下りながら胎内めぐりが出来るシステムになっているわけだ。
足早にそれぞれの像を拝みながら下っていくと、「仏教資料館」に辿り着いた。
いろいろな仏像や七福神の像などが展示されていたが、そろそろお腹いっぱいになってきたので、軽めに見学……。
受付のすぐそばにお土産コーナーがあったので、しばし物色。お守りなどのありがたい品物に交じって、金ピカの五重塔のミニチュアがあった。土台には「芦別レジャーランド」の名前入り……って当時の売れ残りじゃん!!
値段は600円ほど(確か)で若干迷ったが、結局購入しなかった。これが観音像のミニチュアだったら即購入したんだけどな~。
以上で「北の京 芦別」のレポートは終了。いかがだっただろうか!?珍スポット特有のひとけのなさ、時代を感じる設備、ぶっとんだ雰囲気のすべてがそろっており、個人的には大満足の施設であった。おかげで充実した1日を過ごせました。……って家族の中でそう思っているのは私だけですが。
それにしても、こうやって施設を回ってみると全体的に金かけまくりな印象で、当時この施設がどれだけ期待されていたのかが伺える。そのため現在の閑散とした光景を目にすると随分と悲しい気持ちになってしまうんですな~。
ちなみに「北の京 芦別」、あまりの人気の落ち込みで、2011年に閉館の危機にさらされたが、地元の方々やマニアの応援のおかげで、現在も破格の値段でなんとか営業中だ(※注)。ここ数年で素晴らしい珍スポットが次々と消えてしまっているが、この施設はぜひこの先も消えないでいてほしいと願うばかりだ。
(※2019年補足)
当施設は2011年に経営元が変わり、「ライフステージホテル天都」と名称が変更され再スタート。
だが、その後2013年にある宗教法人が施設を買い取り、旅客営業を終了してしまう。
私が訪問した当時や「ライフステージ」時代はごく一般的なレジャー施設であったのが、完全なる宗教施設へと変化してしまったのだ。
一時は会員の子どもが学校へ行かずに施設内で「特別教育」されているという、何やらアレな問題で話題となった。
それ以降、すっかりこの施設の話は聞かないが、2019年現在どのような状態になっているのかは謎である。
完。
※2010年訪問記録に加筆・修正。ホームページ過去記事を復刻させました。写真も当時撮影のものですが、カメラ不調により露出過多になっています。
※当施設は現在、営業を停止しています。
会話のほとんどない昼食が終わり、みんなで外の「十二支庭園」を散歩することに。
広さ1万平方メートル、北海道産鉱石3千トン以上使用の壮大な日本庭園を抜ける。
ゲートをくぐり、干支の漢字が掲げられた12本の鳥居を抜けると、「十二支庭園」に到着。年季の入った八角堂を中心として、円形状に干支の神様が奉られている。
……人がまったくいないなぁ。
それぞれの干支のゾーンは池に浮かぶ島のようになっていて、小さな橋を渡ると祠があり、隣にはその干支の立派な石造がドドンと置かれている。蛇のゾーンには「推定5万年前の蛇の化石」なんて物もあって、(私にとっては)楽しい場所であった。
で、中心にある八角堂には聖徳太子像が鎮座している。
昔はお賽銭を入れると回転したらしいが、現在は故障中だった(泣)。
さて、いよいよこの施設のランドマーク、「北海道大観音」に向かいましょう。今まで過ごしてきたホテルのエリアと、観音様のエリアは微妙に離れており、入場料(拝観料?)も別らしいので、いったんチェックアウトして、車で向かうことにした。
チェックアウトするためにホテルのロビーに戻ると、なにやら「お祭り広場」から歌声が……。
そうだ!演歌ショーを忘れてた!!
せっかく来たんだからショーも見ないとね、という事で広場に入ってみると、そこには衝撃の光景が……。
こ れ は……。悲しすぎる……。
なんと「演歌ショー」を楽しんでいたのは、わずかに4人ほど。果たして、ステージに立つ歌手の方は一体何を考えて歌っているのだろうか?あまりにも可哀そうである。
……やはり、北の京芦別はスゴイ場所だ。
「歌謡ショー」の衝撃的な光景が頭から離れないまま、車は大観音へ。手前にゲートがあり、拝観料を払おうと止まってみると、ずいぶん前から使われていないらしく、誰もいない。どうやら観音様の中が受付らしいので、車でそのまま観音様の足元へGO~。近くで見るとデカイね~。
ちなみに、観音様の足元に広がるのは、ずいぶんと年季の入った「タージマハル風大庭園」。かつては中央に水か流れていたらしいのだが、今は止まっている。
だだっ広い受付で拝観料(500円)を払い、派手で豪華なエレベーターで一気に20階の「胸元展望台」へ。
展望台の手前のエリアには、大観音像のミニチュアのようなものが。……これがご本尊だろうか。
そして案内の矢印に沿って進むと、予想以上に小さい展望台に到着。
おおーっ、「北の京 芦別」の全体が見渡せますな~(普通の住宅も混ざってるけど)。
ちなみに、珍スポット雑誌「ワンダーJAPAN 第5号」(2007年9月発行)でこの施設が紹介された際の写真には、ボロボロのモノレールの軌道跡がそのまま残っていて、ロビーの建物から観音像の足元に向かって延びているのが確認できるのだが、今回はそのような物は全く見当たらず……。どうやら、つい最近になって撤去されてしまったようだ。
見たかったなぁ……。
うははははは。
こりゃ壮観だ。
こんなにデカイ手を間近で見られるなんて、北海道ではあまり出来ない体験である。やはり迫力満点だ。
……しかし油断すると、巨大な手が芦別の街を今にもデコピンしようとしているようにも見えてしまうので要注意(笑)。
展望台を出る。観音像の中は巨大な吹き抜けになっており、それをぐるっと囲むようにひんやりとした階段がのびている。下りていくと「如意輪観音」「慈母観音」などの派手な観音像が次々と現れる。階段を下りながら胎内めぐりが出来るシステムになっているわけだ。
足早にそれぞれの像を拝みながら下っていくと、「仏教資料館」に辿り着いた。
いろいろな仏像や七福神の像などが展示されていたが、そろそろお腹いっぱいになってきたので、軽めに見学……。
受付のすぐそばにお土産コーナーがあったので、しばし物色。お守りなどのありがたい品物に交じって、金ピカの五重塔のミニチュアがあった。土台には「芦別レジャーランド」の名前入り……って当時の売れ残りじゃん!!
値段は600円ほど(確か)で若干迷ったが、結局購入しなかった。これが観音像のミニチュアだったら即購入したんだけどな~。
以上で「北の京 芦別」のレポートは終了。いかがだっただろうか!?珍スポット特有のひとけのなさ、時代を感じる設備、ぶっとんだ雰囲気のすべてがそろっており、個人的には大満足の施設であった。おかげで充実した1日を過ごせました。……って家族の中でそう思っているのは私だけですが。
それにしても、こうやって施設を回ってみると全体的に金かけまくりな印象で、当時この施設がどれだけ期待されていたのかが伺える。そのため現在の閑散とした光景を目にすると随分と悲しい気持ちになってしまうんですな~。
ちなみに「北の京 芦別」、あまりの人気の落ち込みで、2011年に閉館の危機にさらされたが、地元の方々やマニアの応援のおかげで、現在も破格の値段でなんとか営業中だ(※注)。ここ数年で素晴らしい珍スポットが次々と消えてしまっているが、この施設はぜひこの先も消えないでいてほしいと願うばかりだ。
(※2019年補足)
当施設は2011年に経営元が変わり、「ライフステージホテル天都」と名称が変更され再スタート。
だが、その後2013年にある宗教法人が施設を買い取り、旅客営業を終了してしまう。
私が訪問した当時や「ライフステージ」時代はごく一般的なレジャー施設であったのが、完全なる宗教施設へと変化してしまったのだ。
一時は会員の子どもが学校へ行かずに施設内で「特別教育」されているという、何やらアレな問題で話題となった。
それ以降、すっかりこの施設の話は聞かないが、2019年現在どのような状態になっているのかは謎である。
完。