ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

札幌ミステリー調査局 第6回

2014-10-24 18:19:27 | 好きです札幌
皆さんこんにちは。久しぶりの「札幌ミステリー」シリーズです。
前回の「厚別のプレーリードッグ」ネタの更新が6月30日とあるので、なんだかんだ言って約4か月ぶりですよね。
ほとんど忘れ去られた企画のような気がしますが、これからも不定期で更新していこうと思っておりますので。
では、第6回目どうぞ。


標高世界8位「マナスル」の名を持つ山が
南区に存在するらしい…。



マナスルとは、ネパール・ヒマラヤ山脈にそびえ立つ標高8163メートルの山の名前。
同じヒマラヤ山脈のエベレストよりは知名度の低い存在ですが、実は日本人が初めて登頂に成功(1956年)したという記念すべき山なのです。
2013年に「世界の果てまでイッテQ」でイモトが登頂したことで名が知られるようになりました。

…そんな「マナスル」の名が堂々とつけられた山が、なんと札幌市南区にひっそり存在しているというではありませんか。
恐らく、市内のかな~りの山好きにしか知られていないようなマイナー山だと思われます。

その名も「藤野マナスル」。


……なんか「藤野」という地名が付いた途端に一気にショボくなったような気がしますが(笑)、とにかく大層な名前がつけられたもんだ。
「世界第8位の山」を名乗るだけあってかなり標高の高い山なのでしょう。

「藤野マナスル」、果たしてどのような山なのでしょう?さっそく取材にGOだ!


10月下旬・某日。


本日は学校もバイトも休み。気持ちの良い快晴の中、チャリで南区藤野へ。
定山渓へと通じる国道230号線を途中で左折し、「藤野1号線」へと入る。


すぐに「北海道文京大学短大部」へと通じる細道を登っていきます。
こっちの方に登山道があるらしいんだけど…。

自転車を止めて少し歩くと、学校の敷地になっていました。「関係者以外立ち入り禁止」って書いてあります…。
入り口に管理事務所があったのですが、人のいる気配がありません。

ちょっと躊躇しましたがそのまま突破。
何か注意されたら正直に事実を話せばいいんです!(←マネしない事をオススメします…)


う~ん。下手すりゃ通報されそう…。こっち行っていいのか?
落ち着かない気持ちでそそくさ通り抜けます。

すると、校舎の裏にひっそりと森へ通じる入り口が!

ここか…。

そしてやっぱり↓コレがあった…。

本日のマナスル登頂、最も怖いのはクレバスでも雪崩でも高山病でもなくヒグマである。
この時期の南区はとにかくヒグマの出没件数が多いのである。
周辺の山々から下りてきているので、これから彼らの生息域に立ち入っていくと思われます。
個人で山へと分け入るのはさすがに怖いんですが…。


11:40 登頂開始。
ヒグマにおびえながらマナスル登頂プロジェクト(笑)。ついにスタートです!


この辺はまだ学校の敷地内らしく、道も開けていて「小鳥の広場」なんていう可愛らしい名前が付けられています。
道沿いに建つ木々には、小学校の生徒によって書かれた川柳の札がくくりつけられていて、微笑ましいような少し気味悪いような…(笑)。



足元が悪くなってきて、次第に急な斜面になってきたところで、分岐点が現れました!
立て看板があったので見てみると…。

「藤野マナスル」の表示が!!
堂々と書かれていますね!♪

すぐ近くの木の根元にも、古臭い看板がひっそりとありました。

「さくらカラー」!!いったいいつの看板だよ!
僕は平成生まれなんでさっぱり分かりませんが、読者の中にはご存知の方もいらっしゃると思います。
思いがけず、こんな山中で貴重な遺物を発見です。時が止まっていますね。

小さなプレートが落ちていました…。

落ち葉をよけて見ると、やはり「藤野マナスル」の文字。「岡田の山」というのはこの山の別称かな?


分岐点をさらに進むと…。
登山道が無い!!

いきなり踏み跡は深い笹藪の中。道っぽい部分を探しながら強行突破します。

この登山道、あんまり人も訪れていないようですね(^_^;)
…藤野マナスル、なんだか忘れ去られた山のような気がします…。

ひたすら深~い森



見晴台」だってさ…。何も無いし、何も見晴らせません。


いちおう案内のプレートは健在。
うっすらと残る踏み跡をたどって、緩やかな斜面を歩いていきます。


所々に小さなクモが巣を作っていて、地味に顔や足に絡まるので大変です。
ふぅ。7月のオタモイ海岸が思い出されます。海の次は山か…。


10数分ほど森の中を歩くと、こんもりとした部分が見えてきました!

まちがいない!あれが頂上だ!
ホルマリン、ついにマナスルの頂上を捉えましたぞぉ~!


12:00、山頂アタック開始。

頭の中で、あの中島みゆきのテーマ曲が流れ出します(笑)。
ついに目指す山頂が…。
まぁあっという間でしたけど。(^_^;)

12:05 登頂成功!

登山開始から約20分。もう山頂!?


藤野の街並みがちょこっと見えます…。


それなりに高いですが、木々が邪魔なので見晴らしは微妙~。

…下山しますか。



標高316メートル。登山時間20分。

なんか地味~な山ですね~(笑)。


最後に。

「藤野マナスル」の名前の由来について調べました。
最初に述べたように、ヒマラヤ山脈の本家マナスルは日本の登山隊が初めて登頂に成功した山。
この出来事に感銘を受けた小沢広記氏という人物が、麓にある藤の沢小学校の生徒たちに夢と希望を与えたいと考え、「岡田の山」と呼ばれていたこの山に「マナスル」の名を付けたとのことでした。

山は小さいけれど名前は大きく。子供たちに願いを込めて。
何とも温かい話ではありませんか!

結論:
誰もが気軽に親しめる小さな山でした♪
(でも忘れ去られている…。)

みなさん、ハイキングコースに是非!
…ただひとつ言っておくと、下山の際に登山道があまりにも不明瞭すぎて遭難しかけたので気を付けてくださいね(笑)。
あとヒグマに注意。

完。

札幌の謎&ミステリー情報を募集しています!
「こんなのを見た!」「こんな場所を知っている!」などありましたらコメント欄に是非!
僕の興味を惹くものがあれば、当コーナーのネタにさせていただきます。
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久々のあの企画 予告編

2014-10-23 14:24:23 | どーでもいい日常
ノロノロの更新、本当にすいません(汗)

今日は学校もバイトも休みだったので、のんびり起床。
夕方から予定が入っていますが、それまで引きこもってじっくりプラモでも作るか~…と思っていたんですが…。
外を見てみると気持ちいいくらいの快晴。

よし、久々に取材してくるか!ということで、以前から行こうと思っていた場所に行ってきました。


ホルマリン、謎の山に挑む!

札幌のミステリーを解明する(?)あの問題企画、久しぶりの最新作。近日公開です。
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アレのためのレア車

2014-10-10 13:59:20 | 車、プラモ、ミニカー

こんにちは!(^_^)
みなさん、1か月ちょっと続いた「札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ」シリーズはいかがだったでしょうか?
皆様からの反響も多く頂き、当ブログ始まって以来の好評企画だったような気がします♪
ありがとうございました。

旅が終わって3日後、相棒のママチャリは無事に自宅に配達されました。
「他の荷物と一緒にタテに置いて郵送する」「ヒモでグルグル巻きに固定する」などの説明を受けていたので壊れないかと心配していたんですが、後ろのフレームに多少のひっかき傷が出来たぐらいで、乗るぶんには全く問題なしでした(ホッ…)。
さっそく狭いフレームに「宗谷岬ステッカー」を無理矢理貼って、翌日から普段通りに通学とバイト通勤で利用しまくりです(笑)。
相変わらずの絶好調で、この自転車の耐久性には驚かされますね(笑)。


さて。今回のネタ。
実は今回の旅ではもう一つ、小さな秘蔵ネタが残っておりました。


3日目の夜、なんとか稚内のホテルにたどり着き、夕飯を食べようと夜の市街地をふらふら散策していた時のこと。
裏道の小さな駐車場に、それは停まっておりました。

最初は「テレビ局の車かな~?」と思いましたが、よく見ると…。

「グーグルストリートビュー」撮影車!!


えぇ~!!どうしてこんな場所に!?
ごく普通の住宅街ですよ!?

実は数か月前にも家の近所を走り回っているのに遭遇したんですが、まさかこんな「日本最北端の街」で再び遭遇するとは…。
この時期は北海道内を撮影中なのでしょうか?
とにかく、スマホのカメラを片手にじっくり観察です!


休息中ということで残念ながらカバーが掛けられていますが、走行中は車の上に設置されたサッカーボールみたいな円形のカメラ(四方にいくつもレンズがついています)で周囲を撮影しながら走行します。

もちろん、車のナンバーは北海道内ではなく「成田」でしたw
かつて他の人のブログで拝見した撮影車はトヨタ・プリウスでしたが、今回はスバル・インプレッサ
カッコいいですね♪

なお、画像でお分かりのように、車体下部が傷だらけです(笑)。
新しい車種なのに、バンパーもガムテープで補修されたりしています(^_^;)

今回の記事を書く際、他の人がパパラッチした撮影車の画像もいくつか拝見したのですが、やはりどの車もボディは擦り傷だらけ、ドアもベコベコ。
海外の画像では、大事故でクラッシュして修理工場で入院中のものもいくつか。


グーグルさん…ちょっと運転が荒いのではないですか~??


以上です。
完。
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札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ その17(最終回)

2014-10-06 13:33:52 | チャレンジ企画
4日目 午前11時  ~最後の希望~


宗谷岬で出会った同年代の若き旅人たち。
もっと彼らと交流していたかったのですが、これから自転車の郵送手続き、札幌へ帰るための特急券手配などを行わなくてはなりません。
名残惜しいですが彼らに別れを告げ、一足先に稚内の市街地へ戻る事にしました。
バイバイみんな!無事に帰ってね!




さて。さっきから「自転車を郵送する」なんて言っていますが、正直なところ
方法がよく分からない。

ネットで調べてみても「しっかり梱包しないと受け付けてもらえない!」とか、「私は2000円で送ってもらった」「私は2万円かかった」(!!!)などなど情報が錯綜しているんですね。

正直、自転車の送り方もよくわからないままここまで来てしまったので、これからホントにどうなるか分からない(笑)。
「送れない」なんてことは無いと思われますが、さすがに無計画すぎてバカとしか言えませんね(^_^;)


なお、さっきの大学3年チャリダー達や、昨日のスーパーカブの旅人の意見は
そのまま乗り捨てて帰って新しいの買えば?そっちの方が安いんじゃない!?」でしたが、
そんなこと出来るか!!

4日間も過酷な長距離走行に耐えて、一緒に400キロを走破してくれた我が相棒。
5年間も乗っているので愛着もあります。
タイヤも交換したばかりでまだまだ走れるのに、ここに捨てて行くなんて事は僕には出来ません!!

札幌で再開して、
また一緒にサイクリングしようじゃないか!



午後1時。

ということで稚内の街へ戻り、某宅配会社の営業所へ向かいました。
Yahoo知恵袋で「2000円で送ってもらった」の情報があったのが、この宅配会社でした。

しかし。
思わぬことに、受付のおばちゃんは「普通のママチャリはちょっとね…。大きさオーバーしてしまうので…。」とのこと。
少し粘ってみましたが、「残念ながら」と言うことで断られてしまいました。

マジかよ…(汗)。

ココで送ってもらう気満々だったのですが、まさかの展開です。変な汗が出てきました(^_^;)
どうしよう…。


とりあえず「稚内駅」方面へさらに戻り、別の宅配会社の営業所へ。
しかし、自転車運送サービスは5~6年前に終了してしまったとのことで、こちらでも断られてしまいました。

「郵便局へ行けばなんとかなるのでは?」との指摘をいただき、駅前の小さな郵便局へ。
しかし、こちらも「梱包されていない普通の自転車は不可ですね…」とのこと。

ヤバい…。送れないのか…。


絶望しながら、駐車場に止めたチャリ君を眺めました。
まさか…。君を見られるのも今日が最後か…?

「乗り捨てていく」というのはさすがに非常識なので、周辺でリサイクルショップを見つけて売ろうかな、という考えが頭をよぎります。


…いや、待て。

今回の旅はすべてが順調で、予想以上に楽しい素敵な思い出となった。
ここで自転車を見捨てて帰ってしまったら未練が一生残るに違いない。
せっかく宗谷岬にゴールしたのに、最後の最後でそんなのは絶対にイヤだ。


周辺に宅配会社が無いかを調べると、最後の希望がまだ残っていました。
「ヤマト運輸」さんです。

郵便局の駐車場で、祈る気持ちで電話してみます。

「自転車の郵送は出来ますかね~?」と聞くと。なんと。

大丈夫ですよ~!ちょっと高いんですが…」とのこと!


よかったぁ~!
ヤマト運輸さんありがとう!


「南稚内駅」方面へ戻り、さっそくヤマトの営業所へ。
チャリ君は「家財道具」扱いで札幌に郵送されることになりました。
新品のママチャリが1台買える料金でしたが、そんなこともう気にしません!
少々手こずりましたが、とりあえず良かった。


ここまで本当にありがとう、我がママチャリ君。
また札幌で会おうぜ♪


午後3時半。

帰りの特急を調べると、出発まであと数時間あるらしい…。
特にすることも無いので、ヤマトの営業所から稚内駅まで歩きました。
疲れた。

やはり僕には自転車が無いとダメだ。
早くチャリ君と再開したいです。


まずは特急の切符を購入。
駅員さんに聞かれて思いましたが、「片道」という響き…なんだか切ないですね(笑)。

北の果ての街「稚内」。もう訪れる機会も無さそうです…。


出発までの時間、2階の休憩スペースでメモ整理しながらくつろぐ。
なお、駅構内のPCコーナーではロシアの方々が談笑しておりました。

16:51発 札幌行き特急「スーパー宗谷4号」

乗車料金:9930円、乗車時間:5時間5分。

特急なのにこの乗車時間。旅はまだまだ終わらない。
「さすが広大な北海道!」と思うのと同時に、よくこの距離をママチャリで走破したなぁ…と。

なお、まさかの4両編成で自由席は1番前の車両のみ。
急いで車内に入りましたが、観光シーズンは終わっているためかガラガラでした。

いよいよ発車♪

特急なんて数年ぶりに乗るので、この稚内→札幌までの帰路が地味に楽しみでした。
しかも、この列車が走る「宗谷本線」は味のある古い駅舎や「秘境駅」がたくさんあり、マニアには人気の路線。
僕もずっと乗ってみたいと思っていたんですが、ついに初体験です!

といっても、特急なのでほとんど通過するだけですが…。
特に訪問してみたい「雄信内(おのっぷない)」駅や「糠南(ぬかなん)」駅は車内から辛うじて確認。
いつか「宗谷本線・秘境駅の旅」というのもやってみたいと思っております。


車内からは、旅の最中ずっと見られなかった利尻富士のシルエットが遠くに見えました。
また、天塩川に沿って森の中を走っている際には「エゾシカ多発地帯を走行するので、急ブレーキに注意」なんていう驚きの自動アナウンスが。
不自然なブレーキ、警笛鳴らしまくりで「絶対いまエゾシカ横断中でしょ!」なんていう場面も何度かありました。

「旭川」に着いたころにはもう完全に真っ暗。外の景色もほとんど見えないのでつまらない。
疲労も溜まっていたので、いつの間にか寝ていました。

さすがに5時間の乗車はツライですね…。


午後10時36分、
札幌駅へ帰還。


中心街に建つ立派なビルの数々。キレイに舗装された駅前通り。地下街の人混み。
あぁ。わが故郷、札幌。
こんなに都会だったのか…。


いつものママチャリで400キロを走り抜けた4日間。
田園地帯を走り抜け、海沿いの寂しい風景の中をひたすら北へ、北へ。
雨に霞むダラダラした坂道の連続に苦労し、北の果ての完全無人地帯を何とか走破。
素敵な宿の人々、ありがたきセイコーマート、路肩の楽しいアート作品たちに心励まされ、ついに見た日本最北端の岬。

僕は今回の旅で、北海道の本当の魅力を知った。

「北海道には何もない~」なんて言いながら、ここ数年は新たな刺激を求めて本州へ飛んでばかりいた。
もちろん本州は未知の楽しさで溢れていたが、それを経験してしまったことによって、僕は北海道ならではの素晴らしさを完全に忘れていた。


「北海道には何もない~」か…。
何も無いからこそ北海道は美しい!



総走行距離:432.5キロメートル。

2014年夏、
「札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ」
完結。

お読みいただきありがとうございました。
コメント (10)
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札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ その16

2014-10-02 11:02:36 | チャレンジ企画

旅に出る前のことを思い出す。


大学の帰り、「今年の夏休みはコレで稚内まで行ってくる!」と友人に打ち明けたことがある。
これ以上ないくらいに優し~い友人なのだが、その時に関してはものすごく冷めた目で自転車を見ていた(笑)。
彼のあんな顔は初めて見た。


別の日。
学校終わりに自転車置き場で愛車を探すが、どこに置いたのか忘れてしまった。

しばらく探してみても、同じようなボロいママチャリで溢れかえっていて一向に見つからない。

ようやく見つけた自分の愛車は、やはり周囲の自転車に溶け込んでいるせいなのか、やけに頼りなく見えた。
何の個性もカッコ良さも無い、ごく普通のママチャリ。
他の学生が乱暴に扱っている「ただの通学用の道具」と全く同じなのだ。

ホントにこれで稚内まで行けるのか…?」と、僕はその場で恐怖した。


しかし、ついにやり遂げたのだ。


8月21日 午前9時34分、
稚内・宗谷岬にゴール―。


ついに来たか…。


……北緯45度31分14秒。
自宅からの累計距離:386.23キロメートル。

皆さん!海の向こうにサハリンが見えます!



4日目にしてついに辿り着いた、日本の北の果て。
岬の突端に立ってしばらくサハリンを眺めますが、これといった実感がありません。

感動して涙が出るのかと思いきや「ああ~、着いたなぁ~」ぐらいの気持ちです。

とりあえず記念撮影してもらう。


8月21日現在、最北端の気温は22.5度ですよぉ~!


ロシアまでわずか43キロ。よく来たもんだww 駐車場はカッコいいバイク乗りたちで賑やかでした。

「最北端の宿」と「最北端の食堂」

やはり観光名所なので、周囲にはお土産屋さん等が連なっています。

少し歩いたところには「日本最北のガソリンスタンド」

給油すると記念カードが貰えるそうですよ。自転車乗りには全く関係ありませんね(笑)。


なお、ガソリンスタンドの手前にある駐車場にて…まさかの光景が…。


!!!


…キミたちはどこから来たのかな!?

ごく普通の駐車場ですよ!?
あまりに堂々と居るもんだから、「ここらへんで飼われている方々か?」なんて思ってしまいました(^_^;)
道路を挟んだ向こう側の丘から下りて来たのでしょうか?


お土産屋さん「柏屋」にて記念品選びです♪



まずは「最北端到達証明書」。コレは自分の足で到達したからこそ意味がある。日付が入っているので一生の記念品になること間違いナシ。
そして小さな記念ステッカーを購入。これは札幌に帰ってから勲章としてチャリ君に貼ってあげようと思っています♪


おまけ。


「柏屋」さんの裏には、「日本最北端の珍スポット」と言っても過言ではない場所がひっそり存在しています…。

・流氷館



なぜか店の裏に小さな冷凍室。分厚いドアの中に入ると、冷凍保存されたホンモノの流氷が、動物たちの剥製とともに置かれています。
静寂に包まれた薄暗~い部屋、ビミョーなパネル展示、しかも独特の臭い…。シュールな事この上ない(笑)。
お土産屋さんのお客さんも、ここまではあまり足を延ばさないようです…。

冷凍室の前にも、味のある剥製の数々。コレが珍スポットと言われる所以ですね♪

冷凍室の中はマイナス12度ほどでした。
汗かいて自転車を漕いできたので涼んでいこう♪と思って入ったものの、さすがに寒い。そしてくさい(笑)。

…さっさと撤収(^_^;)



「日本最北端の地」のモニュメントには観光客が途切れずにやってくるので、近くにいたら100%写真を頼まれます(笑)。
落ち着かないので、少し離れた場所に座って実感を噛みしめていました。

ボーッと観光客の方を見ていると…。なにやら見たことのあるプレートを背負った青年が!

自転車 日本一周中 大学3年


……あぁ~!!
初日に「道の駅つるぬま」で会った人じゃん!!

あの時は挨拶をしただけで会話はしませんでしたが、彼もちょうど最北端にゴールか…?
…ココで再び会うとは奇跡に近いですよねw


これは同年代の旅人と交流できるチャンス!
思い切って話しかけてみました。

3日前に会いましたよね!?」と切り出すと
あぁ~…??あ~!!」と何とも言えない反応(笑)。でも一応覚えているらしいです(*^_^*)


真っ黒に日焼けした彼、東京からここまでチャリで来たらしい!
「日本一周」といっても分割で少しずつ行っているらしく、去年は東京~四国を制覇、今年は東京~宗谷岬にチャレンジしたとのこと。
一周にはまだまだ遠く、「学生の間に制覇したいんだけどね~…」と言っていました。
スゴイ目標だ。

なお、「道の駅つるぬま」~宗谷岬間は海風を恐れて、僕と異なり内陸ルートを走って来たらしい。どうりで会わなかったわけだ。


その後、近くに居た2人組のチャリダーとも交流。
なんと彼らも大学3年生。京都から2人でやって来たという!

あらゆる場所からやってきた同年代の旅人4人が、ここ日本最北の地に集結ですね♪
皆ちゃんとしたチャリ。僕のママチャリを見てそれぞれ苦笑しています(笑)。
しかも「そんなリュックひとつで来たの!?」なんて呆れられてしまいました(^_^;)

でも、なんだかそれが心地いい。
これが僕の旅スタイルだから。


東京の日焼け青年は「とりあえず新千歳空港まで戻って飛行機で帰る」と言っていました。
京都の二人は、なんと京都まで再びチャリで戻るという!
彼らの旅はまだまだ終わらないようです。

僕の旅はもう終盤に近い。
あとは稚内の街まで戻って、自転車の郵送手続きをして特急列車で帰るだけです。


4人で宗谷岬周辺をふらふらしながら、お互いの旅について語り合う。
ずっと目指してきた最北端の地では、素敵な時間が待っていました。

相棒のママチャリ君がいたからこそ、僕は今こうして北の果てに立っている。

そして。


キミは今、日本でいちばん北にいるママチャリだ!!!


次回、ついに最終回。
家に帰るまでが「札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ」だ!
しかし…最後の最後に「壁」が立ちはだかる…。

まさかの自転車郵送不可!?
チャリ君と永遠の別れの危機!!

続く。
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