ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

オタモイ海岸 6年ぶり潜入レポ・その4

2014-07-31 15:25:18 | ホルマリン漬け北海道 秘境編
小樽最後の秘境 オタモイ海岸
おまたせしました!第4回目です。


「オタモイ地蔵尊」を目指して、さらに奥へ進みます。


ご覧のように、道はさらに狭くなってきました。ギリギリまで崖が迫ってきていて、頼りない砂利道が怖すぎます。まず、柵もちゃんと固定されているのかどうか…。
もし崩れ落ちたら50~60メートル下にまっさかさまですね。


「竜宮閣」跡地を覗き込んでみます。

(↑「オタモイ遊園地」の当時の絵ハガキ。ネット上より拝借)
     ↓

土台跡や支柱の基礎部分が未だに残っているのが凄いです!こりゃ~もう遺跡だな!!


ステキな手掘りトンネルを2つくぐり抜けます♪
かなり小さめなので、思いっきり腰をかがめないと通れません。トンネル内は真っ暗なので、まるで「胎内めぐり」のようです。





2個目のトンネルは直角に曲がっていて、傾斜も結構ありました。遊園地のお客さん達は、こんな狭いところをゾロゾロ通って参拝していたんですな~。ロマンですな~。

そしてトンネルを抜けると静かに立っているのが「佐一郎地蔵」。竜宮閣の建設途中に、誤って崖から転落して亡くなった一人の作業員を供養して作られたといいます。こちらにも新しい花が供えられてありました。
…この辺は崖崩れが頻繁に起きているらしく、お地蔵さんを守る鉄のポールがボッキリ折れていました(汗)







遊歩道は草木の中へと入って行き、再びデカイ虫やクモの巣と格闘。
苦労しながら進んでいくと、アジサイの花に囲まれた小さな祠が現れました。


不気味なほどに鮮やかなアジサイ。まるで人工的に着色されたかのよう。その中にたたずむ祠はなんだか幸せそうです。
遊歩道が崩れて消えてしまったら、ここの神様は人々から忘れ去られてしまうのでしょうか。


最後にご立派な巨大クモの巣が現れ、不気味な主が真ん中に鎮座しておりました(汗)。
できるだけ壊さないように下をくぐり抜け…。

午前7時40分、オタモイ地蔵尊に到着。



次回・・・最終回です。
オタモイ海岸の最後の住人には会えるのか!?


続く。
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オタモイ海岸 6年ぶり潜入レポ・その3

2014-07-26 10:01:35 | ホルマリン漬け北海道 秘境編
※遊歩道への侵入はオススメできません。道が崩落寸前で下手すりゃ死にます。どうか訪問はなさらぬよう!!

小樽最後の秘境 オタモイ海岸
命がけの潜入レポ・その3です。
第1回目はコチラ、第2回目はコチラからどうぞ!


ボロボロの祠の内部へ。
しっかり手を合わせて内部を撮影させていただく。ちなみに生きて帰れるように本気でお願いしました(笑)。




過去の写真を見ると立派な朱塗りの祭壇があったようですが、2007年訪問時にはボロボロの木材の残骸が散乱しており、洞窟内は煤のようなもので真っ黒でした。
どうやら何かしらのトラブル(ろうそくの灯が移って燃えた?)で焼失してしまった可能性がある。
現在はキレイに片付いており、小さな祭壇が。掃除道具が立てかけてあったが、洞窟内のお手入れ用でしょうか?
・・・新しい花が供えられてあったので、現在でも人は来ているようです。

洞窟内には「御賜恵遊園地 開拓功労者」と彫られた石板が。前回訪問時には気づきませんでした。

これは恐ろしく貴重だ。もちろん、オタモイ遊園地を作り上げた加藤秋太郎の名前が初めに彫られてあります。

祠を出て、ついに展望台へ。



いや~、綺麗だ。
海に張り出した小さな展望台ですが、往時はここに3階建の旅館「竜宮閣」が建っていたというのだから信じられません。
崖からはみ出した建物は何本もの支柱に支えられて崖に固定され、あの「清水寺」を凌ぐ迫力があるとも言われていました。
昭和27年に、竜宮閣は漏電によるトラブルにより全焼。オタモイ遊園地が幕を閉じるきっかけとなってしまいました。

火災後に残った竜宮閣の基礎部分を転用して、現在は展望台になっているわけです。


今まで歩いてきた道と、これから歩いていく道が見えます。
どれだけ頼りない道なのかがお分かりいただけるでしょう。

2008年の様子と比べてみましょう!
(2008年)

           ↓
(2014年)


草木がボーボーになっているのは季節の関係で仕方ないですね(2008年のは4月撮影)。休憩用のベンチが朽ち果てて無くなっている以外はそれほど変化はないですね。


「竜宮閣」の痕跡を探してみます。


・・・土台部分が結構残っています♪
以前のレポートでは、竜宮閣の遺構を撮影した写真が全くないのが気がかりでした。崖崩れでなくなってしまう前に記録しておかなければ・・・とずっと考えていたわけです。

ちょっと怖いけど・・・身を乗り出して下も覗き込んでみます。
あまりの高さに手が震えています(;^_^)


なんと鉄骨の切れ端みたいなものや、支柱の基礎部分であったブロックがバッチリ見えました!木の板まで残っていますよ!!
どうして前に来た時はこんな貴重なものを撮影していなかったのでしょうか!?

目を凝らして見ると、草木の中に同じようなブロックがずら~っと並んでいるのが見えました。
季節によってはもっと見えそうですね。秋ごろにまた来る?(←もうヤダ。)



展望台からの眺めはスバラシイです!

まるで積丹。小樽運河から車で15分そこらの場所に、こんな秘境が隠されているんですよ。
まだ知らない人もたくさんいるんだろうな~。
現在は基本的に立ち入り禁止になってしまっているので、人が来られない本当の秘境になってしまっていますがね。
皆さん、危険なので訪問はオススメできません!

雄大な景色の向こうに見えるのは「オタモイ地蔵尊」です。

ありゃりゃ、なんかズゴイ崖崩れの跡が見えるんですけど・・・。
断崖絶壁の遊歩道はあの場所まで続いています。地蔵尊の管理者の方が住んでいるはずなんですが。
現在はどうなのでしょうか。


次回!
崩落寸前の道を歩き、激狭の手掘りトンネルをくぐり抜けて…。
オタモイ地蔵尊を目指します。



続く。
(学校のテストがあるので遅くなるかもです・・・)
コメント (4)
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オタモイ海岸 6年ぶり潜入レポ・その2

2014-07-23 21:58:37 | ホルマリン漬け北海道 秘境編
小樽最後の秘境 オタモイ海岸
6年ぶりの訪問記、前回からの続きです!


広場にあった案内看板

当時の竜宮閣の写真や絵葉書と共に、オタモイ遊園地の歴史が説明されています。なお、この説明板が立っている場所は、かつて「弁天食堂」があった場所らしいです(右の写真。説明板より拝借)。


・・・ということは、これは弁天食堂の土台跡?

意味ありげに空いた2つの穴。中にはタバコが捨ててあり、来客の灰皿と化していますが(←泣)、恐らく当時の遺構でしょう。いやぁ~、興奮してきますね!!


午前7時。

さぁ、ではオタモイ海岸のハイライトである遊歩道へと進んでいきましょう!!
・・・と言いたいところですが、遊歩道は崖崩れの危険性があるため、相変わらず立ち入り禁止の看板が立っています。
しかし状況は多少変化しており、完全に封鎖という訳でもないようです。
というのも、この遊歩道の先には「オタモイ地蔵尊」と、それを管理している方の住居があります。簡単にお地蔵さまを移動させる訳にもいかないのでそのままになっており、現在も参拝に訪れる方がいるので通行禁止にするわけにもいかない、というのが現状だということです。


実際、遊歩道の入り口は南京錠で鍵がかかっておりますが「オタモイ地蔵尊 鍵開けます 連絡ください 参拝の方」と書かれ、管理者の電話番号が載った看板が立てかけてありました。

という事で、勝手に侵入するのも嫌なので看板の番号にかけて許可をもらうことにしましたが…。
お客様のお掛けになった電話番号は、現在……

あれ?通じない?おかしいな。
もしかして管理者、とうとう引っ越しちゃった?


う~ん。これは先へ進んで現状を確かめるしかないでしょう。
ということで、許可はもらえませんでしたが柵を越えて潜入。
※注:遊歩道への潜入はオススメできません。この先の説明で分かると思いますが、道が崩落寸前で命の保証はありません。マネしないようお願いします!!



遊歩道へと入ってみたのですが…。
クモの巣がハンパないです(汗)。ものすごく立派なヤツが進むごとに現れて苦労します!
枝を拾って道を開拓しながら、おっかなびっくり歩いていきます(クモさん、ごめんねm(__)m)。


この様子では随分と人が来ていないようですね。
やはり、オタモイ海岸からはもう完全に人がいなくなってしまったのでしょうか…?


草木が生い茂る道をしばらく歩いていくと、視界が開けて崖沿いの遊歩道と、そこに貼りつく唐門が見えてきました。
いや~!この感じ、久々だなぁ!大好きな風景です♪


少し歩いたところで、遠くに小さく唐門が見えてきた。
うわぁ、これだ!ずっと見たかった風景。とても感動した。

・・・これはオタモイ海岸を初めて訪れた2007年、当時の取材ノートに書いてあった自分の感想である。当時中学生であったため、未熟な文章力でなんとか感動を伝えようと必死ですね(笑)。
この取材ノートは、当時撮影した数枚の写真とともにまとめたもので、現在でも大事に取ってあるんですが、あまりにも写真と文章が酷いので恥ずかしくて公開できません(^_^;)すいません。


で、ここから道は狭くなり、崖に貼りつくように高さ50メートルほどの高さをソロソロ進んでいくことになるんですが…
怖すぎる!!

↑この狭さですよ!!なんか6年前より狭くなってね?
しかも断崖絶壁が柵の下ギリギリまで迫ってきているので今にも崩れそうな感じ。
この辺はケータイで動画撮影しながら歩いていこうと思っていたんですが、足元見ていないとヤバそうなので止めました(笑)。


唐門まで来ました。ここらへんの雰囲気が本当に大好き。


内部は手掘りの小さなトンネルになっており、向こう側へ抜ける事が出来ます。
それにしても、破損箇所も少なく、しっかり残っていて安心しました。



唐門の短いトンネルを抜けるとついに・・・!
旅館「竜宮閣」の跡地である展望台が現れます!
久々に見るその光景・・・鳥肌が立ちました。

右が、竜宮閣が建っていた1930年代後半ごろ?の写真(オタモイ遊園地の当時のパンフレットより借用)。見比べてみてください!
すごく興奮しませんか?


いやいや、そんなことを言っている場合じゃなかった。
この辺は本当に危険でした(汗)。写真を見てください!↓

いやいや、これはマジで怖い。数十メートルの断崖絶壁の割れ目に、小さな橋が乗っかっている感じです。
・・・なんか体重かけたら橋ごと落ちそうなんですけど…。柵こわれてるし。

こりゃぁぁコワイわぁぁぁ」とかブツブツ言いながら、そぉ~っと早足で突破しました(笑)。
橋ごと崖下に転落する自分の姿が頭をよぎり、本気で死を覚悟しました。

そしてさらにイヤ~な事が。
この辺を歩くと、振動のせいなのか崖の方からパラパラという音が・・・(汗)。
く、崩れるんじゃないか…。


まさかこんなに危険な状況になっているとは思わなかった。
今回…生きて帰れるのか!?(^_^;)
クモの巣に怯えていた先ほどの状況が馬鹿馬鹿しく思えてきました。


竜宮閣跡地の展望台前には、当時に建てられた祠がそのまま残っていて、これまた良い雰囲気です♪
せっかくなので2008年の写真と比べてみましょう。

(2008年)                           (2014年)

おやおや。意外と崩壊していない。というかほとんど同じですね(*^_^*)安心しました。


次回!
竜宮閣の痕跡を探します。
相変わらず命がけです!


続く。
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オタモイ海岸 6年ぶり潜入レポ・その1

2014-07-21 22:39:12 | ホルマリン漬け北海道 秘境編
レポート課題がとりあえず終わりそうなので、祝日はちょっと探検してきました。

7月21日。


・・・えぇと、とりあえず今の状況を説明しますね。
現在、札幌市南部の自宅からはるか遠くの小樽市郊外、コンビニ前にいます。
で、時間は午前5時45分(笑)。人はほとんどいません。(^_^;)

いったいどうしてこんな事になったのか。


今週は『海の日』かぁ~。どうせなら海に行きたいなー。」とふと思い立った3連休前。
海と言えば小樽市。
実はウチの父さん、現在は仕事で小樽市に車で通っています。海の日も出勤のご様子。


・・・そうだよ!父さんの車にちゃっかり乗っけてもらって小樽で降ろしてもらえばいいじゃん!
帰りは好きな時間にJR乗って帰ればいいんだから片道の交通費がタダで済む!!という天才的なプラン(←笑)を思いついたわけです。
父さんに相談したところ2つ返事でOKをもらい、早朝5時の出勤時に車に同乗し、人のほとんどいない札幌市内を快走、ここまで来たわけです(早朝4時に起きたのでちょっとツライ)。


いったいこれからどこへ向かうかというと・・・
小樽の知られざる穴場、オタモイ海岸
海が見られる小樽の絶景スポットと言えば、個人的に真っ先に思い浮かぶ場所です。
かつて一大リゾート施設があった跡地に遊歩道があり、かなりのお気に入りスポットなのですが、2008年の訪問以来崖崩れが怖くて訪問していません。
今はどうなってるんだろう?話によると完全に立ち入り禁止というわけでもないらしいし・・・ということで6年ぶりの再訪をしようかと思います♪

※ちなみにオタモイ海岸の詳しい歴史と詳細はコチラの記事を参照していただきたいと思います。
2008年の訪問時に僕が作ったページです。まず一読をオススメします!(←地味に宣伝。)



・・・読みましたか?では、いきましょう。
オタモイ海岸 6年ぶり潜入レポート

いよいよスタート♪


ということでオタモイ海岸への入り口にある「ローソンオタモイ店」まで車で送ってもらい、父さんにお礼を言って分かれる。道の向こうへ消えていく車の後ろ姿を見送ってからいよいよ散策開始だ。
海岸まで徒歩で目指しますよ!



まず、オタモイ地区の住宅街をひたすら奥へ。朝の空気が気持ちいいです。
どことなくのどかな雰囲気で、去年の夏休みに栃木県・新藤原集落を歩いた時が思い出される。

しばらく歩いたところで小~さな案内看板があり、左折。ここから1.5キロもあるのか…(汗)。


早朝のオタモイ地区



道なりに進むとひたすら山へ向かう登り坂で、この先に海があるとは到底思えません。
そして「この道でいいのか?」とうっすら心配したところで現れるのが、竜宮城の門みたいなデザインの立派な唐門。木々の間からその姿が見えてくるさまは鳥肌モノです。

そうです。オタモイ海岸の不思議ワールドはここから始まるのです!



唐門へと近づいてみましょう。




昭和7年、当時のオタモイ海岸の入り口ゲートとして建てられたものです。
昭和53年に現在の場所へ移築、保存されて現在へと至っております。オタモイ遊園地の数少ない遺構のひとつ。

まだ早朝なので、不思議な雰囲気が漂っています・・・。それにしてもクモの巣がヒドイ。
ちなみに、付近には散歩がてら訪れたような方が2人ほどいらっしゃいました。


唐門を過ぎると、木々の間からようやく海が見えてきました。本日はやけに穏やかです。
そしてここから始まるのが、「七曲がり」と呼ばれる細道。写真のようなヘアピンカーブを7回も伴いながら下の海岸まで伸びています。


鳥の声だけが響く急坂をひたすら降りていく。誰も居ないし、車も全く来る気配無し。
遊園地が一日数千人の人出で賑わっていた当時は、この狭い急坂を大型観光バスが行き来していたというのだから感慨深い。
ちなみに僕がオタモイ海岸を初めて訪問した2007年頃はまだ結構な車の往来があり、中型のマイクロバスとかも通っていた記憶があるんですが、現在はどうなんでしょうか。


道路を這う巨大ケムシにゾワゾワしながら、ヘアピンの数を数えて坂を下って行き、
午前6時40分、崖下の広場に到着。なんだかんだ言って1時間かかってます(汗)。

やはり誰も居ない。

実はこの場所、かつては遊園地の遊具や拝殿があった場所で、広場に設置された説明板に当時の写真が載っていました。ワクワクしますね♪

(↑案内板の写真を拝借)


次回!!
今回の潜入レポート・・・下手すりゃ死ぬ!!!



続く。
(それなりの長編企画になりそうな予感。)


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レポートの途中経過のレポート

2014-07-16 13:20:10 | どーでもいい日常
学校のレポート課題に取り組んでいる最中です。

僕はこれでも文学部なんで「某・有名近代作家の某・文学作品を読んで考察せよ」なんていう課題なんですが…。
何とも捉えどころの無い不思議な作品です。調べてみると、彼の作品の中でも異色なマイナー作品の部類らしいです。

提出期限は来週。今やっと読み終わって、文章構成に入るところです。果たして間に合うのか(笑)


…で、テスト期間も近くて忙しい時期なんですが、こんな時に限ってバイトに受かってしまいました。
まぁ、こんな変な時期に応募した自分が悪いんですが…。明日の授業空き時間に説明会行ってきます。


という事でブログ放置状態です~ごめんなさ~い!
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