goo blog サービス終了のお知らせ 

ダニー食堂

右往左往の日々。

デスバレーまで辿りつけずも充分アドベンチャー

2008-12-18 | もう1品
お弁当オッケー
着替えも余分に詰め込んで、防寒着も保湿クリームもオッケー。
アンティーク過ぎるダニーの愛車のメンテナンスは前日に完了。
ガソリン満タン、万が一用のも1缶積んでオッケー。
雨だけど予定通り6:30AMに出発


ハイウェイを東へ向けて走ること数時間。
その後、北上を始めるとすぐ「あっ雪だ!」


南カリフォルニア州の雪景色ってまるで情緒がないのね。
不釣合いすぎるのよ。



「あー、事故車だ。」
「まただ。」
「カリフォルニアの人間は雪道の運転を知らない」とコロラド出身のダニーがぼやく。



それでも走る走る、ひた走る。



そしてすぐこうなる。



ありえない程の渋滞の終点は「通行止め」。
別のハイウェイはまだ通れるらしく行ってみるも「チェーンが着いていない車は駄目」とお巡りさんに止められる。

「この程度の雪で通行止めだなんて狂ってる運転を知らないカリフォルニアの連中だけを通行止めにすればいいじゃないか

キレてるダニーの横であたしは「この雪の中で一人で作業させたらやっぱり可哀想よね。あたしも手伝わないと駄目かしら」って違うこと考えてて。
だって何でも持ってるダニーがチェーンを積んでない訳が無いじゃない。

ところがチェーンの取り付け作業しないで地図を広げだしたの。
あたし「どうしたの?他の道探すの?」
ダニー「うん、チェーン持ってないし取り付けたこと一度も無いんだ」

 まじっすか?
そういえば真夏の南カリフォルニアでスノータイヤ履いてますよね。
カリフォルニアナンバーだと違法だけど、僕のはコロラドナンバーだから許されるのさっていつだか嬉しそうに話してくれたわよね。
履きっぱなしっだから、もうツルツルよね。
さっきも微妙に滑ってたわよね。


結局、来た道を1時間ほど戻ってもう少し西側から北上することに。
すごい雨。
でも走る。
LAの中心部を左側に見ながらひた走る。


助手席で「地球の歩き方 国立公園」に集中してたら何か様子がおかしい。
上り坂が続く道で他の車がバンバンあたしたちを追い越していくじゃない。
あ、それはいつものことなんだけど普段より大分早いスピードで追い越していくの。
はっとしてダニーをみたら「カモーン、次の出口まで行ってくれ、カモーーーン」って念仏みたいに唱えてるし。




その時の我々のスピード時速60キロ弱。
ハイウェイでこんなタラタラ走ってたら後ろから追突されちゃうよー、ただでさえ視界が悪いのにぃ

必死に愛車に念仏を唱える我が夫の隣で半ベソのあたし。
そしたら巨大なトラックが私たちの後ろにピタッっとくっついて、「ピッカンピッカン」って両方の方向指示器出して同じスピードで走ってくれるじゃない。
相手のトラックが大きすぎて運転席を伺い見ることは出来なかったけど、高速を降りるまでずっと安全確保してくれたの。


ありがとう。


このビンテージ車の持ち主ダニーに言わせると「クラッチが効かなくなった」らしくて。
さらには「修理しない限り怖くて山には乗っていけない。本日帰宅!」



まぁダニーが悪いわけじゃないし。
せっかくの休暇が台無しでむしろかわいそうなくらい。

でも大切なことは伝えないとね。
「2度とこの車で遠出したくありません。ポンコツにも程がある」と。

それでも愛車を擁護していかにこれが素晴らしいポンコツであるかを語りだすダニー。
たいしたもんだよ、あなたも車も。

帰路は特に激しい渋滞も天候の乱れも無く日暮れ前に帰宅。
島へ続く橋が見えたときは二人の安堵のため息がハモったわ。


そこでおうちで何をしてたかというと

流れが弱くなったお手洗いの修理だったり


プレイステーションだったり。




車の修理が先じゃないですか?