車の免許さえ取れば、すぐにバイトが見つけられると思ってたけどそんなに甘くないのね。
そもそも車の運転に躊躇しちゃってるからお話にならないわ。
実は2月初旬、1日だけウェイトレスをしたのよ。
韓国人経営の日本食レストランで、場所はアパートの裏の林を徒歩で抜ければ15分のところ。
裏道を行くのは怖かったけど、舗装された大きな道を行くには車で15分。
まだ運転免許を取得してなかったあたしには好都合な場所だったの。
履歴書を置いてきたその店からある日「今から来れる?」って突然電話があって、二つ返事して尻尾振って行ったのよ。
「今日から1日2時間x7日間トレーニングだけどいい? 7日間のトレーニングが終わったらチップを持って帰っていいから」と経営者。
それを隣で聞いていた他のウエイトレスは「え?7日間も?」ってビックリしてたっけ。
全く持ってアメリカのアルバイト事情を知らないあたしは「そういうもんなんだ。」って納得して1日目を終了。
色々仕事を教えてくれた先輩ウェイトレスは感じの良い日本人女性で、次の日が楽しみだったくらい。
問題はここからよ。
帰って来たダニーに突然だけど仕事を始めたこと、7日間はタダ働きだけど8日目からはチップが貰えるらしいということを報告するとエライ怒り出したの。
トレーニング期間であっても州で定められた最低賃金を店側は支払う義務があるのに、何でそんなふざけた条件を飲んだんだって。
そんなこと知らないわよ、この国で働いたことないし。
どうせ家を買って数ヵ月後には引っ越すんだし、それまで小遣い稼ぎが出来るんだからいいじゃない。
しかも徒歩で通えちゃうんだから7日間くらい無料ご奉仕してあげるわって感じだったの。
でもダニーったらその韓国人経営者に直談判に行くっていうから、あたしも付いて行ったわよ。
そして店の経営者に「うちの奥さんがこういう風に説明してるけど、間違いないですか?あなたもうちの奥さんも上手な英語を話しますけど、お互い外国人同士で勘違いが生じていないといいのですけど」っていう前置きで
カリフォルニア州の法律では最低賃金が定められて云々の話を始めたの。
すると「知ってるけど、まだトレーニング中だから正式には雇っていない」と経営者。
「いや、しかし実際に彼女は今日ここの店で2時間労力を提供している」
「それはトレーニングだ、7日経ったら考えると初めに言ってある」
「そのトレーニングも労働のひとつだ」
まぁ男二人、鶏が先か卵が先かレベルの埒の明かないエンドレスな会話を繰り広げてるのよ。
だから、言ったの。
仕事はしたいけど違法行為は一切したくありませんって。
そしたら韓国人のおいちゃん怒る怒る。
多分「違法」っていう言葉が地雷だったんだと思うわ。
1時間8ドルくれてやらぁ、コノヤロー!
16ドル持って帰りやがれぇ、2度と来るんじゃねーぞ!
その16ドル、ダニーは今年度の収入として申告したのかしらね。
今日の夕飯
・ガイヤーンを日本風に串刺し
・豆腐の一品
・野菜のナチョス
ごっちー
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