西欧の伝統ある美術館のひとつオーストリアの「ウィーン美術史美術館」のリニューアルのプロセスを撮ったドキュメンタリー作品。
2016年に創立125周年を迎えたこの美術館。それを期して館内が大幅に改装されました。本作品は2011年後半から2013年3月までに撮影されました。
冒頭、「ウィーン美術史美術館」に赴任したザビーネ・ハーク館長は、大英博物館から訪ねて来たゲストを案内し、改装予定の館内を説明しています。ゲストの客人は、こんな素晴らしい収集品は大英博物館には無い、と称えます。
元宮廷の静まり返った荘厳な室内。一人の工事スタッフが現れ、大理石の敷かれた展示場の床を、大きなハンマーで叩き割ります。「ウィーン美術史美術館」の改装工事のスタートです。
本作品では、展示場などの改装の様子はもちろん、入館料の如何、予算をめぐる議論、修復のプロセス、寄贈品の整理、展示のさいの絵画の配置、スタッフからのヒアリング、新しい美術館のロゴの決定などのシーンが映し出されます。。
出てくる絵画作品は「フェリペ二世」(ポンペオ・レオーニ)、「マリア・テレシアと4人の息子」(ルイ・ジョセフ・モーリス)、など。
ラストショットは、壁に掛けられたブリューゲルコレクションの「バベルの塔」の移動。
この「美術史美術館」には2005年の夏に行きました。改装前です。
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