シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ルネ・クレマン監督「パリは燃えているか(原題:Paris brule-t-il?))」(フランス、1966年、173分)

2024-04-25 22:58:38 | 日本・戦前
第二次大戦中,パリはナチス・ドイツの占領下におかれました。フランスでは各地で抵抗運動が展開されます。

当時のようすは本作品によって映画化されました。

「パリは燃えているか」はパリ市民の抵抗運動を軸に,連合国側による解放までの約2週間を記録した大作です。

大戦下のパリをドイツ軍から死守する計画で対立があるなか,連合軍がパリに進撃,解放する過程は,実写の映像も挿入され一大ドキュメントとなっています。

1944年8月,敗色濃厚なドイツは,ヒトラーの命令でパリから撤退するとき、パリを焼き払うべく,建造物に地雷を設置するなど準備していました。

パリのレジスタンス側はこれを阻止しようとしますが,ドゴール将軍率いるものたちと過激派が対立。連合軍の支援をもとめつつ,レジスタンス側の自力パリ奪回作戦は失敗し,パリ市内では各所で市街戦がはじまります。

一方,占領ドイツ軍司令官コルティッツは、パリを破壊することに難色を示します。さらにスウェーデン領事をつうじ,連合軍の早期到着に期待をかけます。連合軍は最初レジスタンス側の支援要請をことわりますが,ブラドリー将軍の英断でパリは解放されます。

市民が解放に酔っているとき,ドイツ軍占領司令部にベルリンにいるヒトラーから電話が入り,怒鳴り声が聞こえます。「パリは燃えているか?」

劇的な幕切れです。
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