シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

フランソワ・オゾン監督「スイミング・プール(原題:Swimming Pool)」(英・仏、2003年、102分)☆☆☆☆

2023-09-19 19:45:49 | 日本・戦前
 
サスペンス映画です。

標題は、主人公の女性推理作家、サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)が出版社社長のジョン(チャールズ・ダンス)の紹介で赴いた南フランス山中リュベロンにある別荘にあったプールのこと。この別荘でサラは新作品の執筆にとりかかるのですが、このプールは本作品のストーリーの象徴的存在です。そして、「スイミング・プール」は、彼女が書き上げたジョンの秘密をあばいた本のタイトルです。

サラは、この別荘に到着して、辺りの様子をみておこうと散歩に出ますが、覆いのかかった大きなプールをみとめます。覆いをめくると、枯れ葉が浮いています。

静寂の中、持ち込んだラップトップのPCで執筆を始めたある夜、ジョンの娘と名乗るジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)がやって来ます。ジュリーは枯葉の浮いたプールで泳ぎ、音量を高くしたTVを見放題。静寂を乱されたサラは、この訪問者と衝突します。

サラが昼食に通うカフェのウェイター、フランク(ジャン=マリー・ラムール)は、隣村から来ているとのこと。

ジュリーの振舞いに関心を持ったサラは、執筆中の作品と並行して、ジュリーとフランクを主人公にした別の作品を書き始め、それをPCのデスクトップに作ったフォルダー名称「ジュリー」に納めます。

ここまでは登場人物とそれぞれの関係、そして設定の説明のスケッチですが、ここから話しは劇的に展開します。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フランソワ・オゾン監督「エ... | トップ | ジャック・ヘイリー, Jr. 監... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本・戦前」カテゴリの最新記事