シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

アーノルド・ファンク監督「新しい土」(日・独、1937年、115分)☆☆★★★

2020-11-16 20:18:04 | 日本・戦前


「新しい土」というのは、当時の満州です。

希望の開拓の地、満州、という国策(許しがたい侵略行為)の奨励が背景にあります。

ストーリーは?

ドイツ留学からドイツ女性・ゲルダとともに帰国した輝男(小杉勇)。養父の巌(早川雪洲)、光子(原節子)は大喜びです。光子は、輝男の許嫁でした。

しかし、ヨーロッパ文明のなかで留学生活をして帰国した彼は、家父長的な家族制度に反発し、光子との結婚に躊躇します。絶望した光子は・・。

ファンク監督は山岳映画を得意としていただけに、日本のあちこちの山を雄大に撮影しています。また日本の珍しい生活、文化を紹介する意図がありありで、京都の祭り、桜並木、芸能、相撲(横綱・玉錦の土俵入り)、鎌倉大仏、箱膳、箸、田植え、などが次々に登場します。

フィルムの編集に矛盾、無理があるものの、16歳の原節子は初々しいです。
 
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