信州四賀から

斉藤一徳が信州四賀の情報をお届けします。

「プラットホームって何?」  荻原昌幸さんと語る

2006年12月18日 | ちょっと堅い話

 

 四賀地区4小学校統合についての研究会

「プラットホームって何?」 が昨日無事、開催されました。

 

 参加者は7名、いつもながら少ない参加者に、ちょっと残念です。本当に良い講演だったのに。

 遠く「佐久市(旧望月町)」から来ていただいた荻原さんにはちょっと申し訳ない気がしています。

 

 それでも、荻原さんが望月町でやってきた取り組み、今も佐久市で取り組んでいる事について、

熱く語っていただき、本当に感謝です。

 

[講演要旨]

・なぜ、小規模学校ではいけないのか

  親や地域の人は、小規模校なら先生の目が届いて良いと考える。

  しかし、教育長として全4校の全クラスを回ってみて、わかったのは「細かいところに手が入っていない現実」。

  

  先生が少人数クラスで「楽」をして、自分自身が切磋琢磨していない。

 

  保育園から小学校卒業までの9年間、まったく同じ仲間で、人間関係が固定化している。

 

  小規模校のほうが不登校は多い。多様な人との人間関係を作る機会が無いことも原因。

 

・「学校は内側からしか変われない」

  授業を変える事で、子供たちの学ぶ姿勢が変わる。子供が変われば、親も変わる、家庭も変わる。

 

  「家庭環境が悪いから子供が良くならない」は、教師のプロとして恥ずかしい言葉。

 

  特に、プロ中のプロ「校長先生」がこの言葉を発するなど、失格。

 

  「授業を変える」ことに頑張っている先生を、地域、保護者が支える仕組みが「プラットホーム」

 

・佐藤学先生 (東大大学院教授 現場を良く知っている教育者として、教師の信頼も厚い)

  「勉強から学びへ」 勉強は「無理をする事」、「学び」は「出会いとの対話」

  

  授業改革-机をコの字に並べる、男女で4人のグループに分けて学習

  

  グループで雑談が起きるのは、教師の与える課題が興味深くないから 教師の力不足

  

  授業参観日だけ授業が見られるのではなく、常に「公開授業」

  

  「学び」に集中している子供たちは、教室に出入りする見学者には意識もしない

 

・オープンシステム

  教室と廊下が一体になっており、隣の教室とは廊下でつながっている

  

  教室をオープンシステムに変えると、先生が変わらないと授業が出来ない

  

  最近建築された学校(長野県は別)はすべてオープンシステム

 

 

 

 十分書ききれないのが残念です。刺激になる事がたくさんあり、今後の活動の指針も得たような気がします。

 

 もっとたくさんの人に聞いて欲しいので、別の機会を設けて、是非もう一度「荻原先生」に来ていただこうと思っています。

 

 その時は、大勢の皆さん、来てね!!

 

 

 

 

 

  

 

 

コメント (4)
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