スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

骸骨寺(ローマへの旅25)

2006-06-02 | イタリア旅行2006

バルベリーニ広場の中央には、バルベリーニ家の依頼でベルニーニが制作した「トリトンの噴水」があるはず。だが、四方をビニールシートで覆われていて工事中。かろうじて、ほら貝を持った海神トリトンは見えるが、4頭のイルカに支えられている部分は見えず。しかも、水が噴き出していないと、意外と味気ない。

Piazza_barberini

バルベリーニ広場にあるもう一つの噴水「蜂の噴水」。こちらは、交差点の角にあり、あまり目立たない。トリトンの噴水同様、ベルニーニ作。開いた貝に蜂が三匹とまっている。三匹の蜂は、依頼者バルベリーニ家の紋章。

Fontana_delle_api

このすぐ近くに、「Santa Maria Immacolata Concezione (サンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会)」がある。

Smaria_immacolata_concezione

キリスト教の一派、カプチン・フランシスコ会の教会。通称「骸骨寺」と呼ばれるこの教会は、カプチン派の修道士の納骨堂があることで有名。珍しいもの見たさ(恐いもの見たさ?)の観光客が、ちょこちょこ出入りしている。入り口の修道僧に心づけを渡し、いざ内部へ。

廊下に沿って、いくつかの部屋に分かれていて、約4000体もの修道僧の骨が納められている、というよりも、その骨で思いっきりアートしているといった方が相応しいだろう。いろいろな骨の部分を組み合わせて作られたシャンデリアが天井から下がっていたり、頭蓋骨を重ねてアーチ型にしてみたり、骨で作った時計が壁に貼ってあったり、部屋中の装飾が全て骨で作られている。納骨堂内は、撮影禁止のため写真は撮れませんでした。

最後の部屋の真ん中には、「What you are now we used to be : what we are now you will be」と書かれている。確かにふと足を止めて考えさせられる一文ではある。

いつか復活することを願って、骨となってここに納められているとのことなのだが、修道士たちはどういった気持ちでこの装飾を作ったのだろうか。子供の骨とかもあったが、もしかして親たちが、自分の子供がいつか復活するようにと願いながら飾ったりしたのだろうか。そう考えると、スティーブン・キングの「ペット・セメタリー」を思い出し、その狂気に少しぞっとした。

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