スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

「宇宙戦争」

2005-06-30 | 映画
war_of_the_worlds

「スター・ウォーズ/エピソードⅢ」と並んで、2005年サマーシーズンの超目玉作品。有名なH・G・ウェルズの原作をスピルバーグが映画化。
1953年に同名で映画化されており、映画化はこれで2度目となる。

アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。
子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。
その後、大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。
その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走する。

ストーリーとしては、「インデペンデンス・デイ」に似ているが、雰囲気としては「デイ・アフター・トゥモロー」のようなディザスター・ムービーに近いものがある。
あまりにも相手が強く、人間にはどうすることもできないという絶望感でいっぱいなのだ。

スピルバーグ監督は、この映画でも、親子の愛情というテーマを織り交ぜているが、今回その部分はちょっと消化不良気味。登場人物はそれぞれみな個性的ではあるのだが、いまいち人間ドラマとしては、盛り上がれなかった。

それでもこの映画は十分に楽しめた。
なんといっても、トライポッドというエイリアンの乗り物が登場するシーンの迫力はすごい。地面は切り裂かれ、高速道路はぶっ飛び、街の建物は崩壊していく。
ほぼ全編、トライポッドとエイリアンの攻撃から逃げ惑うシーンなので、かなりドキドキさせられました。
それだけに、ラストは少しあっけなかった気が。
レイがトライポッドを一機倒すのと、軍隊がシールドの消えたトライポッドを一機倒すシーンで、カタルシスを味わうことはできるのだが。

言うまでもなく、敵からの攻撃シーンは「9.11同時多発テロ」を意識して作っていると思われる。
突然現れて攻撃をしてくる敵、次々とその犠牲になってしまう一般市民。
あのテロは、今だアメリカ映画界にも大きな影響を残しているのだ。


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