いせ九条の会

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普天間基地の米海兵隊ヘリ部隊の動き/山崎孝

2007-03-01 | ご投稿
在日米軍基地は、米国の侵略戦争の発進・兵站基地として利用されてきました。その一つの例が本年2月に入って表れました。(「しんぶん赤旗」日曜版の情報を参考)

沖縄の普天間基地は米海兵隊ヘリ部隊の拠点で、兵員約3千人、ヘリなどは52機常駐しています。ところが2月に入って一時、完全に姿を消しました。イラクやアフガニスタンの「対テロ戦争」へ派兵されたと言われます。イラクやアフガンで「対テロ戦争」と称して無差別攻撃や誤爆などで多くの住民を犠牲にしております。

沖縄の海兵隊は最近、イラク派兵が常態化しており、ヘリ部隊が姿を消したのも2004年8月から2005年の3月にかけて2回ありました。

イラク戦争では空母キティーホークの艦載機は、5375回出撃し、約390トンもの爆弾を投下して多くのイラク人の命を奪った。三沢と嘉手納の米空軍機も空爆に加わった。沖縄駐留の海兵隊もイラク占領後に派兵された。

軍事を指向する側からは、護憲の人たちを平和ボケと言いますが、在日米軍基地がイラク戦争などで果たしている役割を認識しない方が平和ボケです。

安倍首相は本年2月21日、チェイニー米副大統領と会談して「日米は価値観を共有するパートナーだ。揺るぎなく、かけがえのない関係で、アジアと世界のための日米同盟になっている」と述べました。日米同盟による日本の基地提供の果たしている役割を見ただけでも、世界のための日米同盟になっているとはいえません。

日米の共有する価値観が、対テロ戦争、自由と民主主義国の拡大のためなら、人の犠牲はやむえないというような価値観であるのであれば、それは正義であるとは言えません。