林道ツーリング倶楽部

三重県を中心に走ってます

やっと修理が完了したバイクで台風通過後の様子見ツーリング

2017-10-23 21:26:07 | バイク整備
10月23日(曇時々晴)強風
7月にオークションで落札した不動車のKLX250

車両を引き取り外見を確認すると、外装の艶もあり前後タイヤもヒゲがそのまま残っている新品が装着されていた。
「これは、良いものを手に入れた」とこの時は喜んでいた。
エンジン不動の修理もキャブのオーバーホールぐらいで直ると思っていたのだが、そうは問屋が卸ろしてくれなかった。
キャブを開けてみると、燃料漏れをシール剤で止めようとしたらしくパッキンにシール剤が塗ってあり、
それがガソリンで溶け出してジェット関係が詰まっていた。
「これが原因だ!」とキャブのパッキン交換とジェット関係の清掃それと張り付いているシール剤を剥がして、組みなおした後
エンジンを掛けてみるが、掛かりそうで掛からない。一瞬掛かるがバックファイヤーとともにエンジンが止まってしまう。
・電気系をチェックするが、プラグから火花は飛んでいる。
・圧縮があることを指で確認(この時はコンプレッションゲージを持っていなかった)
・燃料が古いのかと思い、燃料タンクの清掃と新しいガソリンを使う。
が状況は変わらない。
どこに不具合があるのか判断に困る状況。
色々忙しく触れるのは週末の2~3時間程度の中、
エンジン自体のチェックは、走行距離も少なく外見も綺麗だったので触ってなかったが、
確認していないのは、エンジンだけになったため
エンジンのヘッドカバーを外しバルブタイミングを確認をする。
そうしたら何と!! 圧縮上死点でIN側 EX側ともに正規と違う位置にカムがいた。
「やっと原因発見、これでエンジン掛かるはず」と正規の位置にカムを戻し、祈る気持ちでセルボタンを押すが
状況は変わらなかったil||l _| ̄|○ il||l
ここに来るまで、2か月が経ってしまった。
こうなったら、「腰上までバラしてしまえ」とちょっとやけ気味にカムを外しシリンダーヘッドを外そうとするが
シリンダーに引っ付いて外れてこない。
原因は、シリンダーヘッドガスケットに、シール剤がたっぷり塗ってあり剥がれないためだった。
無理に抜こうとするとシリンダーが先に抜けてしまうため、シリンダーヘッドを傷つけないように慎重にシリンダーヘッドガスケットの
シール剤を剥がし、やっとヘッドが外れた。
燃焼室は、カーボンひとつ付いて無く綺麗な状態だった。
又、ピストンヘッドもカーボンの付着も無く、シリンダーも擦り傷・摩耗等無かったが、シリンダーのウオーターラインの
三分の二にシール剤が張り付いていた。
又、燃焼室にもシール剤が張り付いていた。
前の持ち主がエンジン自体のオーバーホールをしたらしい。
でもエンジンが掛からない原因がシール剤ではないと思うので、他の不具合を調べる。
・ピストン&リング問題なし
・シリンダー問題なし
・カムシャフト摩耗等の問題なし
・バルブ曲り問題なし(但しEX側の1本の一部にカーボンの付着あり)
シリンダーヘッドガスケット等の部品入荷待ちの間、シール剤の剥離やバルブのカーボン除去等をする。
しかし、原因がはっきりとわからない、わかったことは前の持ち主には悪いが素人整備でエンジンを掛からなくして
しまったみたいだ。
シリンダーヘッドにバルブを組み付け後、カムシャフトを乗せバルブクリアランスを確認する。
「今頃確認か?」との声が聞こえてきそうですが、そうなんです今頃なんです。
「バルブクリアランスが若干規定値外だったとしても、エンジンが掛からないことは無い」と思ってました。
が、これがまさかのクリアランスゼロいやマイナスだったんです。
バルブ4本中3本のクリアランスは、どんなに薄いシックネスゲージでも入っていかないのです。
どうもシムの厚みが規定値よりかなり厚いみたいで、カムがフリーな状態でもバルブを押さえてしまって
圧縮漏れを起こしているみたいです。
やっと原因と対策が判明しました\(^ ^)/ バンザーイ
基準値のシム厚を計算し(正規2.70が3.40のシムが入ってました)またまた部品購入。
(どうしてこんな基準値外のシムを使ったのか分かりませんが、素人整備は恐ろしいです)
僕も素人整備なのであんまり偉そうなことは言えませんが、ある程度の理屈は理解しているつもりです。
シムが入荷したのでエンジンを組み付けし、バッテリーを繋ぎドキドキの中セルボタンを押します。
数回のクランキング後、エンジン始動しました\(@^0^@)/やったぁ♪
ここまで来るのには、長い道のりでしたがよい経験もできました。
・圧縮測定は指ではダメ(コンプレッションゲージがあればこんなに長い道のりにはならなかったと思う)
・不動車は、出来ることなら不動になった経緯を把握する。
その後、タイヤの空気圧調整等若干のメンテをし、10月23日ナンバー登録が完了しました。

ナンバー登録できたので、試運転に行きたくて台風が行き過ぎたばかりの道を走ることに。
場所は、バイクメンバーに車両を見せに行きがてら嬉野方面としました。
途中、水没した数台の車両を横目で見ながらメンバー宅へ到着し、登録までの苦労話を聞いてもらった後
堀坂山を目指す、途中台風の影響で道に水が流れ込んでいるところもあったが無事に峠の頂上に到着。

その後、反対側に下り細い県道を走り嬉野・一志経由で帰ってきました。
(台風で道いっぱいに枯葉が敷き詰められている)

(中村川濁流の様子)



走行距離:50.1km
コメント
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