『卵のふわふわ』 ＆黒い花

宇江佐真理の『卵のふわふわ　八丁堀喰い物草子・江戸前でもなし』を読んだら、
〝卵のふわふわ〟なるものを作りたくなった。特に凝った料理というわけではなく、
だし汁をしょうゆで濃い目に味をつけて煮立たせた中へ、さとうを少し加えたとき卵を
一気に流し入れ、ふたをして１分ほど待つだけだ。かき玉汁の卵より固まりに
なっているが、食感はあくまでふわふわ。卵の素朴な味が楽しめる一品だった。
小説のシチュエーションで食べるにはぴったりだと思った。


黒い花はこれまでにも庭で育てたことがある。クリスマスローズに、ネモフィラ、
黒百合など……。どちらかというと暗めで目立たない花ばかりだった。
でも、この黒いホリホックは大きいこともあり、存在感がすごい。

アメリカフヨウと花の形が似ているが、アメリカフヨウみたいに一日で散ったりせず、
何日も咲いているので、開花中の花数が多くなる点もいい。
これで１ｍ半くらいまで大きくなってくれたらもっといい。
なお、まだ伸びてきていないが、花茎はあと２、３本ある。

カラー２種。

アメリカの映画やドラマを見ていると、カラーを１０本も２０本も、
大きな花瓶にどさっと活けてあることがある。あんなふうに活けてみたいが、
うちの株ではまだ１、２本切るのがやっとだ。