タイタンビカスのはじめての花が咲いた。大輪とは書いてあったが、
じっさい巨大だ。花の直径が21センチもある。ラベルの花写真は白だったが、
昨日、つぼみからのぞいた花びらは、はっきりとピンク色をしていたので、
〝ピーチホワイト〟という名ながら、ピーチが強いのかもしれないと思っていた。
でも、今朝、開いた花を見ると、真っ白と言っていいほど白かった。
ただ花びらの裏側から見るとほんのりピンクがかっている。
この苗は去年の8月、花が咲き終わった状態で、300円の処分品だった。
ホリホックよりすらっとした感じで、来年咲けばいいと思い、植えたのだった。
タイタンビカスは、アメリカフヨウとモミジアオイの交配種だ。
花はアメリカフヨウそっくりだがずっと大輪、葉はモミジアオイに似てやや細めだ。
現在の背の高さは105センチだが、開花→生長→開花→生長と何度か繰り返して
秋には2メートル超、ときには3メートルにもなるという。
アメリカフヨウはマッスになるが、タイタンビカスはモミジアオイ風だ。
茎が太いホリホックに比べて、やさしげな姿に見える。
しかも花がすごく大きくて、ゴージャスなことこの上ない。
ただひとつ、初夏のころ、ラミーカミキリが葉脈を食べるのには困った。
それまではラミーカミキリなんて、庭では6年のあいだに1度しか見なかったのに、
タイタンビカスには毎日2~4匹が来て、食らいついていた。
素早くないので退治できるが、次の日にはまた新たにやってくる。
葉脈をかじられた葉はねじれたようになって、生長が阻害される。
このままラミーカミキリといたちごっこをしていたら、
花が咲くまで大きくはならないかもと思っていたら、
一時期だけだったようで、そのうち来なくなったので助かった。