女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

会話がかまない・・・

2012-02-04 | インポート

中村です

ちょっとシビアな話し。

中小企業に総合職として入社した女性社員のこと。

4月から入社5年目を迎える彼女の現時点での目標は

「1人で営業に行く!」

社内業務、営業担当のフォロー業務、社内ブログを運営するための取材、その他社内外の人たちとの食事や雑談に至るまで全てが、彼女にとっては「1人で営業に行くための準備」であり、上司にとっては彼女を「1人で営業に行かせていいかどうか」を見極める判断材料。

彼女が「一人前」になるかどうか?今まさに正念場

そんな状況下、こんなことがあった。

居酒屋でビールを飲みながら上司や同僚と話す場でのこと。話題が彼女の恋愛話になり、自然の流れで、「今自分が携わっている全てのことが「営業に一人で行くための勉強。恋愛も『いかにして相手をその気にさせるか』が大切でこれは営業活動そのもの」という方向に話が進んだ。

その時、上司から彼女に向けてこんな質問が投げかけられた。

「『本気』で人を好きになったこと(恋愛したこと)あるん?

これは質問の形をとってはいるが(実際のところ)「ある」「ない」を聞いているのではない。

上司の思惑としては、「『本気で』人を好きになったことある?」と聞く「ないですね・・・」と答える「本気で人を好きになったらさぁ・・・相手をもっと知りたいと思うし、なんとか手にいれたいと思うやん。そのために何をしたら相手が喜ぶかとか、相手にとって魅力的な人間になろうと努力するやんか・・・(と営業に絡めて話をする)」。

しか~っし、意外な返答があった。

彼女「あります

上司は心の中で「ええっ~」と言葉につまり「いつ?」と返すのが精一杯。

彼女「高校3年の時。むっちゃ好きになった人がいて・・・(とその時の話しが続く)」

この会話をしている以上、1人で営業には行けない  

これが抜き打ちテストなら上司の判断は 「不合格」

彼女の代弁をすると「今まで本気に人を好きになったことがあるか」と聞かれたから「ある」と答えたんですよ!だって「本気で人を好きになったことぐらいありますもん」 こんな感じか。 

でも、上司(質問側)は、彼女の高校3年時の恋愛話しなんか聞きたいか?

                                 NO

「連れ」ちゃうし。心の中では「おいおい、誰がお前のそんな昔の恋愛話聞きたいねん

今自分が置かれている状況、会話の流れ、会話をしている相手(上司)の質問の意図を理解していたらこんな返答はしない。このベースが合わなければ、相手は「こいつわかってないなぁ。ガキやなぁ。」⇒「こいつに話してもしゃあない」と思われるだけ。

しかも、

本人に悪気がないから、自分がズレているという認識がなく相手にされていないことに気づかない

これでは1人で営業に行けない

上司が話題にしたかったのは、いわゆる「大人の恋愛についてであって青春時代の淡~い「恋心」の話ではない。そら誰かと付き合った経験があるなら、(少なくともつきあってるその時は)「本気(で好き)」でしょ。

大恋愛はしようと思ってするものではないしできるものでもない。経験がないからと言ってそれをとやかく言うつもりもない。

ただ、上司の質問は、日頃から彼女の言動や顔つきを見ていて、少なくとも人生観が変わるくらいの「大恋愛」はないと見越した上でのこと。

それに対する回答としてズレている

営業先に行って対峙するのは「大人」それも経営者や部門長など「権限を持った大人

営業に1人で行くためには、「大人」と対等に話をするだけでなく「なるほど!」と思わせる説得力が必要。

1人で営業に行くのはそんなに簡単ではない。でも経営者や権限を持った「大人」と対等にやりあう「営業」の場で成長できることは多い。

しんどいからこそ得るものも多い

次回は2月9日(木)に更新します。お楽しみに