クィーンズ駅伝は今回、鈴木亜由子、廣中の超トップランナーを擁し連覇中の日本郵政の楽勝と思った
結果は大エース新谷仁美が居る積水化学が初優勝した
1区は大集団の混戦20秒以内に10チーム
郵政鈴木亜由子が失速14位で展開が変わった、スタート間もなくいつもの切れが見えず抜け出せない、そのうち表情が苦しくなった
3区エース区間が面白かった、ここで期待は12位郵政の廣中璃梨佳、東京五輪1万m7位入賞の廣中、鈴木のロスをどこまで取り返すか
同じく五輪マラソンで8位入賞の一山の走りも注目
しかしマラソンのトップランナー、一山真緒も鈴木亜由子同様不調で2位から7位に落ちた
一方廣中は快調な走りで他のランナーとはストライド、回転、姿勢が異次元の走り10人抜きで日本郵政を2位に押し上げた
しかしヒーローは廣中だけではなかった。 最長3区10.9kmで区間2位で走った積水化学の佐藤早也伽、名古屋ウィメンズマラソンで2位になった成長株
廣中は3区3位以下に区間で55秒くらい差をつけたが区間2位の佐藤はそれよりたった4秒負けただけで4人抜きでトップに立った
廣中も追い上げたが1位の積水化学佐藤との差は4秒縮めただけで34秒差だった、その後郵政は順位を落とした
ここから積水化学の独走が続いた
積水化学はつなぎの4区を弟子丸が守り抜きトップでエース新谷にタスキを渡す、弟子丸は2位3位で追走してくるケニア、エチオピア選手を振り切った
「1分以内なら逆転できる」と話していた日本記録保持者新谷はチームが1位で来たのはまったく予想外だったようで驚きと喜びで感動
新谷は1秒差で5区区間賞を逃したが大幅アップの区間新記録で最終ランナーにタスキを渡した
しかしここ5区にもスターが居た、資生堂、五島莉乃が新谷を1秒上回って堂々の42秒更新区間新、区間賞でチームを2位に押し上げた
ランナーの出来具合で逆転優勝もあり得る33秒差、しかし積水化学は6区アンカー木村梨七が33秒差を49秒に拡げて初優勝テープを切った
去年は3区新谷でトップに立ったが5区で悔しい逆転負けでの2位だった
今回は準エース佐藤を3区、新谷を5区に変更して挑戦、みごと監督采配成功した
積水化学、1区森はトップグループの位置で17秒差9位でタスキをつなぎ
2区卜部蘭が区間賞区間新で4人抜き5位にあげトップから14秒差に迫り、3区佐藤にタスキリレーしたのだった
今回の収穫は五島と佐藤のふたりだった、佐藤は以前から注目していたが今ひとつ物足りなかった、今回は存在感を見せた
殊勲賞はこの佐藤早也伽だろう、五島は体型といい、細いけど力強い腕の振りで強い足が飛ぶように自然に前に出て行く走法が凄い
天才廣中と競わせて見たい、負け知らず廣中に比べてひけをとっていたはずの五島の過去記録に興味が出てきた
調べてみたが競争歴は長いが特筆するような華々しい成績はおさめていない、
しかし近年の成績は上昇傾向であることがわかる、区間賞や2位とかもある
マラソンやクロカンにも挑戦しているようだ、この大会でとうとう開花したか?
駅伝、特に女子駅伝は魅力たっぷり、個性たっぷりのランナー勢揃い
見ていてもワクワクします、また今回のように新星も現れる
東京オリンピックでは20歳そこそこの廣中が1万m7位になった
もっと讃えてもいいのに記事にほとんどならなかった
新谷(にいや)も一度は去った競技から数年のブランクで戻り
五輪前の1万mでは激走!2位一山を半周、3位以下は全員を1周以上抜いた
18年ぶりの日本記録は38秒も上回った、もう33歳のベテラン
駅伝は面白いが今の女子1万mは良い選手がひしめいている
これから楽しみです、世界にはまだ1分届かないが競って世界クラスになるでしょう
野球は半年、相撲は2ヶ月いましばらくお待ちください!