(243) ゾンビが巣食う灰が峰
四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
河原静香(30) 170㎝。髪を夜会巻きにした清楚な美人。写真集の出版社の社長。
ヤクザの親分(50)悪相
子分三人、便宜上1、2、3と表す(各40)
可合洋子(40)集光社のやり手編集長。170㎝。美人だが意地が悪そう
悪相の半ぐれ達多数
須藤良子(12。小6) 170㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。165話から登場。
須藤志保(35) 170㎝。良子の母。目を瞠るような清楚な美人。
玲子(35) 170㎝。志保の友人。ちょっとくずれた感じの気のよさそうな美人。
N=ナレーション
○レクサスの車内
眉を悩ましげに歪めて「う・・・うう、もっとよ」と呻く洋子の色っぽい顔のアップ。
朦朧としながらも親分にしがみついて腰を競り上げ、
洋子「もっと突いてちょうだい・・・」N『失神していても洋子の腰は卑猥に反応した』
親分「むうう、一度この女の味を知ったら男は骨抜きにされちまうぞ」
大勢の半ぐれ達が林の中からレクサスを凝視している不気味な絵。
キッと停車したアパッチのリアタイヤをアップで描いた絵に修一の声、
「おうおう、まさに一網打尽のチャンスじゃのう」
大勢の半ぐれ達がレクサスを取り囲むようにゾロゾロ集まってくるのを離れた所から眺め、
修一「思ったとおり撒き餌につられてクソ共がゾンビみたいに湧き出てきよるわい」
ぼう然と向こうを見て、
静香「こうなるのを見越してあいつらをここに来させたんですか?」
修一「うん。ここはちょっとしたデートスポットでね、常にクソ共が女を狙って待ち構えとる所なんよ」
ぞくっと身震いし、
静香「だとすれば一体どれだけの女性が暴行されたことか・・・」「トラウマで苦しんで自殺した人もいるかも・・・」
憎々しげに向こうを眺め、
静香「あんなやつら絶対許せない・・・」
懇願するように、
静香「岩城さん、あいつらを全員ぶっ殺して、お願い」
修一「お任せあれ。ああいう輩を殲滅するのが俺の使命でござる」
バットを持った半ぐれ達がレクサスを取り囲む。
ゾンビの如く気持ちの悪い目をした半ぐれ達が窓に顔をつけて覗いてるのに気づいて親分達が驚愕し、
親分「ひゃっ!な、なんじゃこいつら」
半ぐれ達、車の四方からバットで「ガッ、ガッ」と窓を叩き割る。
窓から手を入れてきた半グレに髪の毛を引っ掴まれて、
親分「や、やめっ、てめえら俺がだれか分かってんのか」
三人とも「ひーっ」「やめろーっ」と叫びながら窓から引きずり出される。
そしてアリが群がる様に寄ってたかってバットで「ガッ、ガッ」と殴られる。
三人が血まみれで即死してる絵。
半グレの一人が後部席のドアをガチャと開けたら洋子の首がシートからずり落ちる。
ぼう然と洋子に見惚れ、
半グレ「ちと年をくってるが、やけに色っぽい女だな・・・」
2人で洋子の手足を掴んで車外に引きずり出す。
草地の上に下半身を剥き出しにして仰向けにされた洋子を半ぐれ達が飢えた目で見下ろしており、中の一人がズボンのベルトを外している。
その男がズボンを下ろして洋子に重なる。
洋子、挿入され眉を悩ましく歪める。
離れた所からその様子をあ然と見て、
静香「なんておぞましい光景なの・・・」
悲痛な顔で、
静香(あんな大勢に果てしなくやられたら私なら死んじゃう・・・)
スカートがまくれがって剥き出しになった太腿の絵に静香の呟き、
(けど・・・五人ぐらいだったら相手できるかも・・・)
注、二人は自立したアパッチに跨ったまま凄惨な光景を眺めている。
修一「これ以上見てたら寝覚めが悪うなるけん、そろそろ片付けるか」
慄き、
静香「あんな大勢を相手にどうやって戦うんですか?・・・」
修一「前方の奴らをロックオン」というとメットが『了解』と応えたので、静香が「えっ、メットが話した・・・?」と驚く。
「ピピピピ」音と共に、風防に半グレの群れをロックオンしたマークが映し出される。
車体前部に大口径のライフル弾位の超小型ミサイルの射出口が開口する。
修一「発射!」と命じるとミサイルが「シュポッ」と発射される。
ミサイルが曲がりくねりながらゾンビの群れに向かって飛んでゆく。
それを見て驚愕し、
静香「えええええ!なんなのこれ?・・・」
洋子が犯されるのを見物してた男が何とはなく飛んで来るミサイルに目を向ける。
その刹那、「シュパ」と命中音と同時に閃光がはしる。
すべてが霧散し、車も半グレ達も跡形もなく消え更地になっている。
静香、それをぼう然として見ている。
修一「清掃完了。さて静香さんを会社まで送っていこうかね」
山間の道を走るアパッチを後方から見た絵。
修一の背に頬を預け、圧倒されたように、
静香「岩城さんって・・・いったい何者なんですか?・・・」
修一「ただの清掃人でござるよ」
修一の後頭部をうっとり見つめ、
静香(シブいわ~)
切なげに、
静香「ねえ、また会えますよね?」
修一「うん。静香さんを守るって決めたけん常に見守っちょるよ」
静香「岩城さんは忙しいから言葉だけじゃ信用できない。ちょっと手を後ろに回して」と修一の左手を取る。
後ろに回した修一の手を掴んで下着の上から秘所に触れさせ、
静香「はい。私にツバをつけたからもう放置できませんからね」
秘所に触れたまま、とぼけた顔で、
修一「下着の上から触れただけではツバをつけたとは申せませぬ」
恥ずかしそうに頬を染め、
静香「じゃあ」と言って下着を横にめくる。そして修一の指を「くちゅ」と音を立てて生秘所に触れさせる。
秘所に直に触れて、おっという顔をし、
修一「こんなズブズブに濡れて脱水症状になりませぬか?」
静香が修一の股間をぎゅっと握った絵のアップに彼女の声、
「だからそうなる前になんとかして~」
快晴の空の絵に修一のN『と、ねだる静香をなんとかなだめて会社まで送りとどけて、いま志保宅に急いでるところだ』
アパッチで走行する絵に修一のN『志保宅に玲子さんをすでに呼んであるから待たせるわけにはいかない』『俺は待つのが嫌いだから人にも待たせない』
十階建て志保宅マンションの外観にN『志保宅――』
同、志保宅室内
注、2LDK+五畳のウォークインクローゼット付き。玄関から奥のリビングに続く廊下の右にトイレと風呂。左に五畳のウォークインクローゼットがある。志保は半袖ブラウスに膝丈のスカート。冷子はノースリーブに膝丈スカート。良子はタンクトップに短パン姿である。
リビング天井のシーリングライトの絵に玲子の声、
「岩城さんはなんの用事で私を呼んだのかしら?」
三人はアイスココアを飲みながらテーブルに掛けており、
志保「(優しい表情で)きっと何かいい知らせがあるのよ、そんな気がするわ」
玲子「熟女の魅力に目覚めて、私にプロポーズするとか?」
少し呆れ、
良子「玲子さん、お兄ちゃんはまだ高校生だよ」
玲子「そんなのは分かってるけど・・・」
テーブルに両肘をついて顎を支え、うっとりした表情で、
玲子「私をだましたママやヤクザを一瞬で片付けたのを目の当たりにして一層惚れちゃったのよね・・・」
頷いて同調し、
志保「その気持ちわかるわ。超人みたいな人だものね」
「ピンポーン」とチャイムが鳴り歓喜の表情で玄関の方を見て起ち上がり、
良子「あっ、お兄ちゃんだ!」
同、玄関内
紙袋を持った修一を三人が玄関で出迎え、
良子「(上機嫌で)お兄ちゃん、いらっしゃい」
志保「(うっすら頬を染め)いらっしゃい」
玲子「美人総出で出迎えられて感激でしょ」
修一「いかにも。ハーレムに迷い込んだような心地でござる」
良子が冷蔵庫の扉を開けながら、志保等とテーブルに掛けた修一に(志保と玲子が並んで掛け対面に修一が掛けている)、
良子「お兄ちゃん、アイスココアを作ったんだけど飲んでくれる?」
修一「(嬉しそうに)カンカン照りの中を出版社に寄ってきて喉が渇いちょるけん、そりゃうれしいな」
少し驚き、
玲子「もしかしたら写真集が発売されたの?」
トレイに乗せてきたグラスを修一の前に置き、
良子「はい、お兄ちゃん」
修一「ありがとう」と言いながら足元に置いた紙袋を持ち上げる。
三人に写真集を手渡しながら、
修一「はい。みなさんにまだインクの匂いがする印刷したばかりの写真集を贈呈いたします」
注、この時点で良子は修一の隣に掛けてる。
各々が写真集を受け取り、
良子「わーい、良子のはじめての写真集だー」
志保「嬉しい反面、どんな痴態を撮られてるかドキドキしちゃうわ」
玲子「まさか私が写真集に載るとは夢みたいで信じられないわ・・・」
写真集を開いて赤面し、
志保「きゃっ、アソコがモロに写ってる・・・」
玲子「あちゃー、口にくわえさせられて下にも指を。しかもドアップ・・・」
良子がジャガーマンに股倉に顔を押し付けられて胸を揉まれてる写真のアップに「きゃっ!」と良子の悲鳴。
赤面して写真を凝視し、
良子「こんなのを同級生に見られたら恥ずかしくて学校にいけなくなっちゃうよー・・・」
修一「一冊五万円もするから生徒には買えんけんその心配はなかろう」
ポケットから三冊の通帳を取り出し、
修一「会社で三人の通帳をつくってギャラを振り込んだんじゃが」
それを各々に手渡し、
修一「金額を確かめてくだされ」
顔を輝かせて通帳を開き、
玲子「わーい。なかよしクラブの初めてのお給料。わくわくしちゃうー」
歓喜して通帳を開き、
良子「わーいわい、人生ではじめてのギャラだー」
リビング天井のシーリングライトの絵。尚も同じ絵に三人の悲鳴、
「きやーっ!!」
「・・・な、なにこれ、ケタを間違ってない?!・・・」
「きゃっ!二・・・二億二千万円・・・?」
つづく
四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
河原静香(30) 170㎝。髪を夜会巻きにした清楚な美人。写真集の出版社の社長。
ヤクザの親分(50)悪相
子分三人、便宜上1、2、3と表す(各40)
可合洋子(40)集光社のやり手編集長。170㎝。美人だが意地が悪そう
悪相の半ぐれ達多数
須藤良子(12。小6) 170㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。165話から登場。
須藤志保(35) 170㎝。良子の母。目を瞠るような清楚な美人。
玲子(35) 170㎝。志保の友人。ちょっとくずれた感じの気のよさそうな美人。
N=ナレーション
○レクサスの車内
眉を悩ましげに歪めて「う・・・うう、もっとよ」と呻く洋子の色っぽい顔のアップ。
朦朧としながらも親分にしがみついて腰を競り上げ、
洋子「もっと突いてちょうだい・・・」N『失神していても洋子の腰は卑猥に反応した』
親分「むうう、一度この女の味を知ったら男は骨抜きにされちまうぞ」
大勢の半ぐれ達が林の中からレクサスを凝視している不気味な絵。
キッと停車したアパッチのリアタイヤをアップで描いた絵に修一の声、
「おうおう、まさに一網打尽のチャンスじゃのう」
大勢の半ぐれ達がレクサスを取り囲むようにゾロゾロ集まってくるのを離れた所から眺め、
修一「思ったとおり撒き餌につられてクソ共がゾンビみたいに湧き出てきよるわい」
ぼう然と向こうを見て、
静香「こうなるのを見越してあいつらをここに来させたんですか?」
修一「うん。ここはちょっとしたデートスポットでね、常にクソ共が女を狙って待ち構えとる所なんよ」
ぞくっと身震いし、
静香「だとすれば一体どれだけの女性が暴行されたことか・・・」「トラウマで苦しんで自殺した人もいるかも・・・」
憎々しげに向こうを眺め、
静香「あんなやつら絶対許せない・・・」
懇願するように、
静香「岩城さん、あいつらを全員ぶっ殺して、お願い」
修一「お任せあれ。ああいう輩を殲滅するのが俺の使命でござる」
バットを持った半ぐれ達がレクサスを取り囲む。
ゾンビの如く気持ちの悪い目をした半ぐれ達が窓に顔をつけて覗いてるのに気づいて親分達が驚愕し、
親分「ひゃっ!な、なんじゃこいつら」
半ぐれ達、車の四方からバットで「ガッ、ガッ」と窓を叩き割る。
窓から手を入れてきた半グレに髪の毛を引っ掴まれて、
親分「や、やめっ、てめえら俺がだれか分かってんのか」
三人とも「ひーっ」「やめろーっ」と叫びながら窓から引きずり出される。
そしてアリが群がる様に寄ってたかってバットで「ガッ、ガッ」と殴られる。
三人が血まみれで即死してる絵。
半グレの一人が後部席のドアをガチャと開けたら洋子の首がシートからずり落ちる。
ぼう然と洋子に見惚れ、
半グレ「ちと年をくってるが、やけに色っぽい女だな・・・」
2人で洋子の手足を掴んで車外に引きずり出す。
草地の上に下半身を剥き出しにして仰向けにされた洋子を半ぐれ達が飢えた目で見下ろしており、中の一人がズボンのベルトを外している。
その男がズボンを下ろして洋子に重なる。
洋子、挿入され眉を悩ましく歪める。
離れた所からその様子をあ然と見て、
静香「なんておぞましい光景なの・・・」
悲痛な顔で、
静香(あんな大勢に果てしなくやられたら私なら死んじゃう・・・)
スカートがまくれがって剥き出しになった太腿の絵に静香の呟き、
(けど・・・五人ぐらいだったら相手できるかも・・・)
注、二人は自立したアパッチに跨ったまま凄惨な光景を眺めている。
修一「これ以上見てたら寝覚めが悪うなるけん、そろそろ片付けるか」
慄き、
静香「あんな大勢を相手にどうやって戦うんですか?・・・」
修一「前方の奴らをロックオン」というとメットが『了解』と応えたので、静香が「えっ、メットが話した・・・?」と驚く。
「ピピピピ」音と共に、風防に半グレの群れをロックオンしたマークが映し出される。
車体前部に大口径のライフル弾位の超小型ミサイルの射出口が開口する。
修一「発射!」と命じるとミサイルが「シュポッ」と発射される。
ミサイルが曲がりくねりながらゾンビの群れに向かって飛んでゆく。
それを見て驚愕し、
静香「えええええ!なんなのこれ?・・・」
洋子が犯されるのを見物してた男が何とはなく飛んで来るミサイルに目を向ける。
その刹那、「シュパ」と命中音と同時に閃光がはしる。
すべてが霧散し、車も半グレ達も跡形もなく消え更地になっている。
静香、それをぼう然として見ている。
修一「清掃完了。さて静香さんを会社まで送っていこうかね」
山間の道を走るアパッチを後方から見た絵。
修一の背に頬を預け、圧倒されたように、
静香「岩城さんって・・・いったい何者なんですか?・・・」
修一「ただの清掃人でござるよ」
修一の後頭部をうっとり見つめ、
静香(シブいわ~)
切なげに、
静香「ねえ、また会えますよね?」
修一「うん。静香さんを守るって決めたけん常に見守っちょるよ」
静香「岩城さんは忙しいから言葉だけじゃ信用できない。ちょっと手を後ろに回して」と修一の左手を取る。
後ろに回した修一の手を掴んで下着の上から秘所に触れさせ、
静香「はい。私にツバをつけたからもう放置できませんからね」
秘所に触れたまま、とぼけた顔で、
修一「下着の上から触れただけではツバをつけたとは申せませぬ」
恥ずかしそうに頬を染め、
静香「じゃあ」と言って下着を横にめくる。そして修一の指を「くちゅ」と音を立てて生秘所に触れさせる。
秘所に直に触れて、おっという顔をし、
修一「こんなズブズブに濡れて脱水症状になりませぬか?」
静香が修一の股間をぎゅっと握った絵のアップに彼女の声、
「だからそうなる前になんとかして~」
快晴の空の絵に修一のN『と、ねだる静香をなんとかなだめて会社まで送りとどけて、いま志保宅に急いでるところだ』
アパッチで走行する絵に修一のN『志保宅に玲子さんをすでに呼んであるから待たせるわけにはいかない』『俺は待つのが嫌いだから人にも待たせない』
十階建て志保宅マンションの外観にN『志保宅――』
同、志保宅室内
注、2LDK+五畳のウォークインクローゼット付き。玄関から奥のリビングに続く廊下の右にトイレと風呂。左に五畳のウォークインクローゼットがある。志保は半袖ブラウスに膝丈のスカート。冷子はノースリーブに膝丈スカート。良子はタンクトップに短パン姿である。
リビング天井のシーリングライトの絵に玲子の声、
「岩城さんはなんの用事で私を呼んだのかしら?」
三人はアイスココアを飲みながらテーブルに掛けており、
志保「(優しい表情で)きっと何かいい知らせがあるのよ、そんな気がするわ」
玲子「熟女の魅力に目覚めて、私にプロポーズするとか?」
少し呆れ、
良子「玲子さん、お兄ちゃんはまだ高校生だよ」
玲子「そんなのは分かってるけど・・・」
テーブルに両肘をついて顎を支え、うっとりした表情で、
玲子「私をだましたママやヤクザを一瞬で片付けたのを目の当たりにして一層惚れちゃったのよね・・・」
頷いて同調し、
志保「その気持ちわかるわ。超人みたいな人だものね」
「ピンポーン」とチャイムが鳴り歓喜の表情で玄関の方を見て起ち上がり、
良子「あっ、お兄ちゃんだ!」
同、玄関内
紙袋を持った修一を三人が玄関で出迎え、
良子「(上機嫌で)お兄ちゃん、いらっしゃい」
志保「(うっすら頬を染め)いらっしゃい」
玲子「美人総出で出迎えられて感激でしょ」
修一「いかにも。ハーレムに迷い込んだような心地でござる」
良子が冷蔵庫の扉を開けながら、志保等とテーブルに掛けた修一に(志保と玲子が並んで掛け対面に修一が掛けている)、
良子「お兄ちゃん、アイスココアを作ったんだけど飲んでくれる?」
修一「(嬉しそうに)カンカン照りの中を出版社に寄ってきて喉が渇いちょるけん、そりゃうれしいな」
少し驚き、
玲子「もしかしたら写真集が発売されたの?」
トレイに乗せてきたグラスを修一の前に置き、
良子「はい、お兄ちゃん」
修一「ありがとう」と言いながら足元に置いた紙袋を持ち上げる。
三人に写真集を手渡しながら、
修一「はい。みなさんにまだインクの匂いがする印刷したばかりの写真集を贈呈いたします」
注、この時点で良子は修一の隣に掛けてる。
各々が写真集を受け取り、
良子「わーい、良子のはじめての写真集だー」
志保「嬉しい反面、どんな痴態を撮られてるかドキドキしちゃうわ」
玲子「まさか私が写真集に載るとは夢みたいで信じられないわ・・・」
写真集を開いて赤面し、
志保「きゃっ、アソコがモロに写ってる・・・」
玲子「あちゃー、口にくわえさせられて下にも指を。しかもドアップ・・・」
良子がジャガーマンに股倉に顔を押し付けられて胸を揉まれてる写真のアップに「きゃっ!」と良子の悲鳴。
赤面して写真を凝視し、
良子「こんなのを同級生に見られたら恥ずかしくて学校にいけなくなっちゃうよー・・・」
修一「一冊五万円もするから生徒には買えんけんその心配はなかろう」
ポケットから三冊の通帳を取り出し、
修一「会社で三人の通帳をつくってギャラを振り込んだんじゃが」
それを各々に手渡し、
修一「金額を確かめてくだされ」
顔を輝かせて通帳を開き、
玲子「わーい。なかよしクラブの初めてのお給料。わくわくしちゃうー」
歓喜して通帳を開き、
良子「わーいわい、人生ではじめてのギャラだー」
リビング天井のシーリングライトの絵。尚も同じ絵に三人の悲鳴、
「きやーっ!!」
「・・・な、なにこれ、ケタを間違ってない?!・・・」
「きゃっ!二・・・二億二千万円・・・?」
つづく
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