数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(112)  外国人研修生の闇

2017-09-04 17:23:55 | 漫画のシナリオ
(112)外国人研修生の闇

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。

石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

長尾秀介(70)スラッとした体形。穏やかな表情に知的さが滲み出ている。大地主。

長尾今子(30)170㎝、髪をひっつめてお団子にした超美人。

真菜(3) 今子の娘

ベトナム人の女達三人(25。顔は並以下)

N=ナレーション



修一「海外にいるこいつらの仲間が報復に来るゆう事か?」

   不安げに頷き、
里香「そんな気がしてならないの」

   嬉しそうに、
修一「いひ、そりゃ全滅させるまで退屈せずにすみそうじゃのう」

   嬉しそうに、
里香「やっぱりー?修ちゃんは喜ぶと思ったよー」

   あ然とし、
石川(岩城君には恐怖という感性がないのか・・・?)

   長尾、今子、あ然。

   不安げに、
石川(いかに修ちゃんでも後ろに目は無いし、今晩からB1にガードさせよう・・・)

   檻のベトナム人を見て、
石川「もう彼女らを出してあげてもいい?」

修一「おお、忘れちょった」

   扉を開けてやり、
石川「さっ、もう大丈夫だよ」

   ベトナム人達、不安げに檻から出てくる。

注、ベトナム人A、B、Cと表記する。

   怯えながら修一の前にきた女達に、
修一「あんたらどこの国の人?」

A 「・・・三人ともベトナム人です」

A 「(怯え)あなた仕事は何してますか?」

修一「(すまして)クズをぶち殺すだけの簡単なお仕事です」

里香「くす、ハローワークの募集要項みたい」

修一「こいつらにさらわれた事情を聞かせてくれるか」

   ベトナム人達怯えて言い淀む。

修一「はい石川君の出番でござる」

修一「俺にはびびって口を開かんわ。石川君なら話しやすかろう」

石川「了解」

石川「いつ日本に来て、なぜさらわれたの?」と女達に問うのを見ながら、その様子を見ている今子達の後ろにゆく。

   修一、今子の後ろにあった事務椅子(或いは箱等)に掛ける。

   向こうで女達が石川に必死に何かを訴えているのをぼーっと眺める。

   修一、ふと今子の尻に目がゆく。

   太腿を眺め、
修一(たおやかに脂が乗って今がまさに盛りなのに未亡人とは・・・)

   今子、ほんの少し首を動かし修一を伺う。

   今子が掌を上にして修一に手を伸ばして来たので修一が少し驚く。

   修一、躊躇しつつ今子の手を握る。

   今子、胸を「ドキンドキン」鳴らし頬を染める。

   今子の膣から粘液がツーと太腿に伝い流れるのを下から煽って描いた絵。

   修一の方を向き、
石川「岩城くん、大体の事情は分かったよ」

   今子から手を放して立ち上がり、
修一(残念。もっと手を握っていたかった・・・)

   横に立つ修一に、
石川「ベトナムの平均年収は日本の三分の一位で、向こうの送り出し機関と仲介業者に九十万の借金をして来日したんだって」

石川「縫製会社に研修生で入ったけど給料をもらえたのは最初の一回だけで以後三年近くずっと未払いらしい」

石川「そのたった一回の給料も時給四百円で部屋代と光熱費を引かれたら一万も残らなかった。一日十六時間も働かされてだよ」

修一「雇い主に抗議したのか?」

石川「抗議したら社長の奥さんに殴られて、パスポートも携帯も取り上げられてタコ部屋に軟禁されたんだって」

修一「・・・国で親が心配してるだろうに・・・」

石川「もう死んだと思われてるんじゃないかって彼女達はすごく不安がってる」

修一「で、その会社と人さらいとどう繋がるんじゃ?」

石川「彼女達がなんども抗議してたらとうとう社長がキレて」

修一「アイツらに売り飛ばされた?」

石川「(頷き)一人五十万で」

   悲痛な顔で腕組みし、
修一「なんてむごい事をしやがる、日本人の所業とは思えんのう・・・」

石川「もし帰国しても一生かかっても返せない借金があり帰るにも帰れないと・・・」

修一「(呻吟し)うーん、送り出し機関も問題じゃが・・・」

修一「なにより仲介業者が癌じゃのう。ぼったくりすぎじゃ」と悩む修一を見て、
石川(僕がお金を払ってやってもいいけど、そおいう問題じゃない気がするし・・・)

   悩む修一を伺い、
石川(さあ修ちゃん、どおする・・・?)

   悩む修一を祈るように見つめ、
今子(どおかこの子達を助けてあげて、貴男ならできるはず・・・)

   顔を上げてAに、
修一「そのブラック会社に案内してくれ」

   嬉しそうに、
石川(やっぱり。困ってる人を見たら助けずにはいられない人なんだ)

里香(クールに見えても心はコテコテの浪花節だから、この展開は読めてたよ)

A 「(驚き)会社に行ってどうするんですか?」

修一「パスポートと給料を取り返しちゃる」

A 「ほんとですか!」とB、C達と共に歓喜する。

B 「(不安げに)でも奥さんはすごく恐い人よ。ほんとに大丈夫ですか?」

C 「前に外国人労働者に味方してくれる組合の人に仲裁してもらったけど、奥さんに怒鳴りまくられてその人は諦めました」

A 「普通の日本人とは違う恐ろしい人達なんです・・・」

   のどかな顔で、
修一「俺の不幸は今まで怖いと思う相手と出会った事がないことなんよね」

   ピッと手を挙げ、
今子「私も一緒にいく!」

今子「ね、お義父さま、いいでしょ?」

   頷き、
長尾「希望を抱いて日本にきた人達を騙して奴隷のように扱うなんて断じて許せん」

長尾「包平で一刀両断されるのを見物させてもらおうか」

   
○アジトの門の外

   ベトナム人達がタクシーに乗り込んでいる。

   里香がドローンを興味深げに眺めている。

   クルッと修一に振り向き、
里香「修ちゃん、わたしドローンで行くね」

   今子にロールスの後部ドアを開けてやりながら、
修一「(頷き)しばし空の旅を楽しみなされ」

長尾がバムッとドアを閉めて車に乗り込み、今子も片方の足を地につけたまま尻から後部席に乗りかける(その今子の前に修一が立っており、真菜はすでに後部座席に乗っている)。

  その時、今子が意味ありげな目で修一を見つめる。

   今子、艶然と修一を見つめたまま股を開いて性器(陰毛)を見せる絵の大ゴマ。

修一(うっ、漆黒のアワビ・・・)と目をむく。

   感激の涙を流し、
修一(お茶目な人やー)

   石川と里香、ドローンに乗り込む。

   計器類を見て、
里香「こないだはまだ改造中って言ってたけどもう完成したの?」

石川「最新の武器を搭載して性能も格段にアップしたよ」

   ヒューンと浮き上がり、
里香「おおお、浮いたー」

   ロールスの助手席に乗り込みながらイャホーンを押さえ、
修一「石川君、ヤツらの遺体からアシがついたら面倒じゃ。ここを破壊できるか?」

   上空からアジトを見下し、
石川「任せといて。まだ試作中の武器だけど試してみる」

   コクピット内の液晶画面にカメラで捉えたアジトが映り、指でアジトをなぞると黒い線で囲まれる。それを横から見て、
里香「なにしてんの?」

石川「この線で囲んだとこだけをピンポイントで破壊できるはずなんだけど・・・」

   操縦桿についてるボタンを「ピッ」と押し、
石川「ロックオン」

   再度ボタンを「ピッ」と押し、
石川「発射!」

   ドローン前部の発射口から射出された電波状のものが波紋のように広がり、大きな輪になってアジトを包み込む。

   建屋も何もかもが砂のようにサラサラと崩れだしたのを見て、
里香「うっわー、なにこれー?・・・」

里香「この武器さえあったら世界制覇も夢じゃないじゃん」

   何もかも消え砂の山だけになったのを上空から見て満足げに、
石川「まずまずだね」

里香「ちょっとー、もっと感激したらー。世界制覇だよ」

石川「ぼくは世界制覇など望んでません」

里香「じゃなんのために作ったの?」

石川「道路や線路をひくときに邪魔な山などを一瞬で消して開発の効率を上げるためです」

里香「それは建前で裏に隠された意図があるのは見え見えなんだけど、まっいいか」


○ロールス車内

   振り向いて建屋が崩れるのを視認し、
修一(おおー、やるもんじゃのー)

    つづく



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