現代社会では、いろいろな仕事において分業が広がっています。
なぜなら、多くの分野で仕事の内容が高度化、専門化したため、各分野でそれぞれの専門家に任せたほうがよい場合が多くなったからです。
そのため、全ての仕事を抱え込まずに、不得意分野や、自分がやったのではコストが見合わない分野については権限委譲やアウトソースした方が良いことがかなり多くなってきているように思われます。
しかし、この動きと逆に、意味もなく全てを抱え込もうとする人がいます。こういう人は効率がどんどん悪くなっていくわけですが、どんな理由があるのでしょうか。私なりに分類してみました。
1.他人を信用しないタイプ
自分がなんでも一番だと信じて疑わない、あるいは人に裏切られたトラウマがあるため、人に任せることができない。
2.人の能力を認めて人に任せると自分のアイデンティティがなくなると考えるタイプ
どんな仕事でも、人の能力を認めて仕事を任せると自分の立場がなくなってしまうという恐れを抱いており、とにかく仕事を抱え込もうとする。
3.ワーカホリック
一日中働いていないと落ち着かないので、とにかく仕事を減らしたくないため、自分の不得意分野や、人を雇ってやったほうが良いルーティン作業まで自分でやろうとする。
で、対処法ですが、1.の場合は自己に対する過剰な評価や、人間不信が根っこにあるので対処は難しいでしょう。2.の場合は、この人をできるだけ褒めて、安心する方向に持っていくのが良いでしょう。自分が能力どおり認められていないという不満を持っている可能性があります。3.のワーカホリックは、私、なったことがないので正直よくわかりませんが、もっと生活を楽しみ、視野を広げるのが良いのではないでしょうか。
いずれにしても、対処は結構難しいですね。ただ、その人が、自分がそういう落とし穴に落ちているということを自覚すれば何とかなる部分もあるのではないでしょうか。