昨日、風邪でブラブラしていたせいで、ネタが溢れてきてしまったので、三連チャンで失礼します。
昨日思ったのが、self-esteem(通常の日本語訳は、「自負心」ないし「自尊心」)ってすごく大切だってこと。
これがないと、ありとあらゆるところに支障が出てきます。
例えば、時間の使い方にしても、self-esteemが低い人は、「価値のない自分の時間は価値がない」と思って無駄にしたりする。
人と会話をするにしても、「こんな自分の言うことは聞いてもらえるわけがない」とか、「本当のことを言ったら相手が自分を馬鹿にするのではないだろうか」などと思ってしまいます。
何かを創造する場合にself-esteemがない場合は決定的ですね。
それに、これがない人は、自分に自信がないから、人の幸せを素直に喜べなかったりします。あるいは、人の業績を横取りしようとする人すらいます。「他人の不幸は蜜の味」なんて、self-esteemがない人が思うことですよね。
というように、self-esteemってとっても大切なわけですが、多くの日本人が誤解してることがあると思うんです。
それは、この、self-esteemと、ナルシストであること、あるいは傲慢をいっしょくたにしてしまっているということ。
で、今辞書で調べたのですが、self-esteemの日本語訳である自尊心は、 (1)自分を優秀な者だと思う気持ち。尊大に構える心。プライド。「―が強い」 (2)自分の品位を保とうとする心。プライド。「そんなことは―が許さない」
尊大を調べると、 そんだい 0 【尊大】 (名・形動)[文]ナリ威張って、いかにも偉そうな態度をとる・こと(さま)。「―に構える」「あれはあなたの知人ですか。思ひ切つて―な人間ですね/或る女(武郎)」[派生] ――さ(名)
で、プライドが、誇り。自尊心。自負心。「―が高い」「―を傷つけられる」
自負心が、自分の才能に自信や誇りをもつ心。「強い―をもつ」「―の高い男」
これに対して、ナルシストは、自己陶酔型の人。うぬぼれや。
傲慢は、(名・形動)[文]ナリ思い上がって横柄なこと。人を見下して礼を欠くこと。また、そのさま。不遜。「―な態度」「―にうそぶく」[派生] ――さ(名)
ここまで調べて、背景がよくわかりました。日本では、自尊心というのは、結構マイナスの意味で捉えられがちなんですね。で、その結果、ナルシストや、傲慢と勘違いされてしまうわけです。(自負心の意味はself-esteemの本来の意味に近いとは思われますが。)
だから、self-esteemができない人が多いのかもしれませんね。
アメリカでは、self-esteemっていう本が沢山出ています。なぜなら、これができないと、厳しい競争、人種差別などがある社会を生き抜いていくのが難しいからだと思います。
日本は今まで平和(世界と比べれば明らかに平和ですよね)だったから、self-esteemなんてあまり必要じゃなくて、「僕なんてダメですよ。」と思ったり言ったりしていても大丈夫だったんだと思います。要は、環境が甘かったということ。
でも、日本をめぐる状況は変わり、私たちは日々の生活の上で、厳しいものを感じることが多くなってきていると思います。
これからの厳しい世の中を元気に生き残っていくためには、self-esteemが絶対に必要だと思います。
self-esteemの訳としては、「自分を信じる心」とすべきなんでしょうね。
ここまで書いていていろいろわかってきました。謙虚とか、謙遜という美しい言葉のもと、何か、自信がないような態度が美徳とされる文化で生きてきた日本人が、外国人との交渉ごとにおいて結構貧乏くじを引かされるわけが。