ビデオ店で目にし、「そう言えば随分昔に宣伝していた映画だな~」と思いつつも
、好きな女優・吉永小百合主演ならばと、レンタルしてきた次第です。
物語は、
明治初期(明治維新)、新政府の命によって徳島藩・淡路の稲田家は、北海道へ
の移住を余儀なくされた。
稲田家の家臣達は刀を鍬に持ち替えて、まだ未開の北海道で、新しい自分達の
国を作り藩主を迎えることを夢見て、原生林の開拓に取り組むが、廃藩置県によ
ってその夢は打ち砕かれ、藩主からも見捨てられる形で置き去りにされる。
小松原(渡辺謙)、妻・志乃(吉永小百合)の一家などは、この地で生き抜くことを
決意する・・・厳しい北の大地でも育つ稲を求めて、小松原は妻子を残して札幌へ
と旅に出るのだが・・・半年を過ぎても夫の消息は無く・・・志乃は、夫を捜すため
娘を連れて雪深い原野を札幌に向う・・・アイヌのアシリカ(豊川悦司)など多くの
人に助けられながら母と子は強く生き抜くのだが・・・・
豪華キャストと巨額の製作費をかけた映画との事であったが、意外や、映画を観
終わった後、正直「うーん・・・今一」と一言。
渡辺謙・吉永小百合・豊川悦司など、それぞれのキャストは、それなりの演技であ
ったが、明らかにミスキャストと思える部分もあり、また脚本・演出的?に、当初「ど
んなに苦難の道であろうとも、この北の大地に、我らが夢の国を必ず作る」という、
物語のメーィンテーマだった「フロンティア精神・信念・生き様」が、いつしかどこかに
飛んでしまった形になっているのは、非常に残念である。
結局、観客に何が訴えたかったのか? 少しがっかりである!
~今日も良い一日を~