藤井聡太竜王が名人を獲得し、七冠になった。
こうなると、最後の期待は「夢の八冠」である。しかしその道のりはまだ長い。現在激闘中の第94期棋聖戦、7月から始まる第64期王位戦で防衛し、第71期王座戦の挑戦者決定トーナメントで挑戦者にならなければならない。
とはいえ材料は明るいものばかりだ。棋聖戦と王位戦は、どちらも佐々木大地七段の挑戦を受けている。つまり、研究対象がひとりで済むのだ。これは大幅に時間が節約できるのではないか。
棋聖戦は藤井棋聖が先勝したから、残り2勝2敗で防衛だ。王位戦も、4勝3敗でいい(当たり前だが)。藤井竜王・名人の通算勝率は.836。それよりはるかに低い勝率でいいのだから、ラクといえばラクだ。
残るは王座戦だが、ここにも好都合がある。すなわち、竜王と名人である藤井竜王・名人は、竜王ランキング戦とA級順位戦を戦わなくていいのだ。あのつらく、苦しい予選を指さなくてよい。これぞ、タイトルホルダーの特権である。
むろん、実戦をこなすことがトレーニングになるのだが、棋聖戦と王位戦、それにNHK杯などがあるから、実戦不足にはなるまい。
さて王座戦は、藤井竜王・名人が1回戦を勝ったので、残り3勝である。
2回戦は村田顕弘六段、準決勝は羽生善治九段VS斎藤明日斗五段の勝者、そして挑戦者決定戦は、渡辺明九段VS石井健太郎六段と豊島将之九段VS斎藤慎太郎八段の勝者と対戦する。
ただ王座戦は、挑戦者になるまで1敗もできない。ちなみに八大タイトル戦の中で、挑戦まで全勝が要求されるのは、王座戦と叡王戦、棋聖戦だ。
ではここで、各棋士との対戦成績を見てみよう。
【2回戦】村田六段3-0
【準決勝】羽生九段11-3、斎藤明五段2-0
【挑戦者決定戦】渡辺九段20-4、石井六段(初)、豊島九段21-11、斎藤慎八段6-3
いずれも圧倒的な成績だが、豊島九段と斎藤八段は健闘しているほうだろう。
豊島九段は、藤井竜王・名人にいきなり6連勝、斎藤八段も2連勝した。
しかしそこから藤井竜王・名人の反攻が凄まじく、現在は両者ともにほぼダブルスコアまで引き離されている。
だが前述のように、王座戦は全勝が要求される。しかし上記のうち4名は、藤井竜王・名人に勝ったことがあり、その目が次の対局で出る可能性もあるわけだ。
先の王将戦で激闘を演じた羽生九段、対藤井戦1勝2敗ペースの、豊島九段か斎藤八段が出てくると、相当面白い取り組みになる。
こうなると、最後の期待は「夢の八冠」である。しかしその道のりはまだ長い。現在激闘中の第94期棋聖戦、7月から始まる第64期王位戦で防衛し、第71期王座戦の挑戦者決定トーナメントで挑戦者にならなければならない。
とはいえ材料は明るいものばかりだ。棋聖戦と王位戦は、どちらも佐々木大地七段の挑戦を受けている。つまり、研究対象がひとりで済むのだ。これは大幅に時間が節約できるのではないか。
棋聖戦は藤井棋聖が先勝したから、残り2勝2敗で防衛だ。王位戦も、4勝3敗でいい(当たり前だが)。藤井竜王・名人の通算勝率は.836。それよりはるかに低い勝率でいいのだから、ラクといえばラクだ。
残るは王座戦だが、ここにも好都合がある。すなわち、竜王と名人である藤井竜王・名人は、竜王ランキング戦とA級順位戦を戦わなくていいのだ。あのつらく、苦しい予選を指さなくてよい。これぞ、タイトルホルダーの特権である。
むろん、実戦をこなすことがトレーニングになるのだが、棋聖戦と王位戦、それにNHK杯などがあるから、実戦不足にはなるまい。
さて王座戦は、藤井竜王・名人が1回戦を勝ったので、残り3勝である。
2回戦は村田顕弘六段、準決勝は羽生善治九段VS斎藤明日斗五段の勝者、そして挑戦者決定戦は、渡辺明九段VS石井健太郎六段と豊島将之九段VS斎藤慎太郎八段の勝者と対戦する。
ただ王座戦は、挑戦者になるまで1敗もできない。ちなみに八大タイトル戦の中で、挑戦まで全勝が要求されるのは、王座戦と叡王戦、棋聖戦だ。
ではここで、各棋士との対戦成績を見てみよう。
【2回戦】村田六段3-0
【準決勝】羽生九段11-3、斎藤明五段2-0
【挑戦者決定戦】渡辺九段20-4、石井六段(初)、豊島九段21-11、斎藤慎八段6-3
いずれも圧倒的な成績だが、豊島九段と斎藤八段は健闘しているほうだろう。
豊島九段は、藤井竜王・名人にいきなり6連勝、斎藤八段も2連勝した。
しかしそこから藤井竜王・名人の反攻が凄まじく、現在は両者ともにほぼダブルスコアまで引き離されている。
だが前述のように、王座戦は全勝が要求される。しかし上記のうち4名は、藤井竜王・名人に勝ったことがあり、その目が次の対局で出る可能性もあるわけだ。
先の王将戦で激闘を演じた羽生九段、対藤井戦1勝2敗ペースの、豊島九段か斎藤八段が出てくると、相当面白い取り組みになる。
羽生先生、豊島先生、斉藤慎太郎先生との対戦は一公さんのおっしゃる通り、面白くなりそうです!
藤井八冠、いつかは見てみたいですが、前人未到(八冠になったのは2015年?)なのだから急がなくても良さそうですし、他棋士の八冠阻止の方が将棋界が盛り上がりますよね。
追伸:先日の間違いコメントの消去、ありがとうございます。
七冠から八冠を目指すのは、棋聖と王位を防衛することを考えると、実際は五冠?みたいなものですね。
私は簡単に達成してもらいたくはありませんが、藤井先生本人は、チャンスがあるうちに獲っておきたいでしょう。
ちなみに叡王戦は、第2期までが一般棋戦で、2017年の第3期から、タイトル戦になりました。
とりあえずは、王座戦トーナメントですね。