一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・船戸陽子女流二段⑮・指されなかった最終局

2010-12-14 00:17:13 | LPSA金曜サロン
9月17日のLPSA金曜サロン、2部は船戸陽子女流二段の担当だった。
この日は午後7時から、東京・四ツ谷で「将棋ペンクラブ大賞贈呈式」があった。私は将棋ペンクラブの長年の会員だが、自分の文章がノミネートされているわけでもないし、参加する理由はまったくない。ましてや会費は8,000円と、庶民には安くないおカネだ。だが、いつもお世話になっている幹事の皆様にはこうした場でしかお会いできないし、何より人と接することは、引きこもりがちな私には、いい気分転換となる。よって今年も参加する予定だった。
その前に、船戸女流二段との指導対局である。船戸女流二段に駒込最後の指導を受けて四ツ谷へ行ければ理想的だが、金曜サロンは1部(今回は藤森奈津子女流四段)の指導対局を終えた会員から、順番に2部の指導対局に入る。
よって私が指導対局を受けようと思えば、2時の開席と同時に一番乗りする必要があった。
この日私は、千駄ヶ谷・将棋会館の女流棋士スーパーサロンで、藤田綾女流初段との指導対局の予約を入れていた。午前中にこの将棋を終え、引き続き会館道場で1、2局指し、駒込へ向かう――。私が事前に立てた計画はこんなふうだった。
ところが現実というのは、事前の計画にはない事態が起こるのだ。
藤田女流初段との指導対局のあと、会館道場での対局を欲張ったのがマズかった。
2局目だったと思うが、ここで当たったオッサンが大の長考派で、終了したのが2時半すぎ。この1局だけで2時間近くもかかったことになる。これで後の予定が大幅に狂った。
3時半ごろに金曜サロンに入ったものの、先客は数人いて、船戸女流二段との将棋がだいぶ後のほうになってしまったのだ。
1部・藤森女流四段との指導対局が終わったのは5時前だったろうか。ここから船戸女流二段と指導対局を始めれば、贈呈式の開始には間に合う。私が贈呈式に参加するのはみなに知れ渡っていたから、船戸女流二段も「指しましょう」と気遣ってくれる。
これは本当にありがたいお誘いだったが、それでは前の人の順番を飛ばすことになってしまう。私は指したいのをグッと堪えて、気持ちだけを受け取った。そのあとももう一度、船戸女流二段に将棋を誘われたが、やはり遠慮した。
そして6時ちょっと前、私は後ろ髪を引かれる思いで、金曜サロンをあとにしたのだった。
後日サロン会員のひとりが語ったのだが、船戸女流二段と会員有志は、指導対局が終わったあと、打ち上げで飲みに行ったそうである。
船戸女流二段と飲みに行ける機会はめったにない。まあその時間は私も、ペンクラブ幹事らと楽しいときを過ごしていたので後悔はないが、この巡り合わせの悪さは、何と言えばいいのか。
また船戸女流二段からも後日、「最後の金曜サロンで大沢さんと将棋を指したかったです」との言葉をいただいた。もちろんリップサービスだろうが、このとき私は改めて、船戸女流二段の好意に甘えなかったことを悔やんだのだった。
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3 コメント

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そうかぁ!! (A氏)
2010-12-14 01:22:00
私と面と向かって話してた一公さんが、後悔してたなんて……。
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自棄酒 (洋志)
2010-12-14 22:34:51
望みがかなわなかったのでバリ姫、自棄酒だったのかな(笑い)。
 女心はわからんものですからね(笑い)。
 イッコーさん、不得意でしょう(笑い)。
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こうかい? (一公)
2010-12-15 01:16:13
>A氏さん
これはA氏さんらしくない。文章をよく読んでください。私はAさんと飲んだことを後悔しているとは書いてませんよ。船戸先生からの将棋のお誘いを遠慮したことを、後悔したのです。
また飲みに行きましょう。

>洋志さん
私と将棋を指さなかったからといって、自棄酒はないと思いますが…。でも、もしホントにそうだとしたら、その酒代ぐらいは持ちたいですね。
ショーギと女心はまったく分かりません。これで随分、損をしているはずです。
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