八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

事実は小説より奇なり

2018年11月25日 15時56分19秒 | Weblog

画像の、「ハゲタカ」は、HNKのテレビより。ずうーつと前に録画をした。連日「事実は小説より奇なり」の報道を見ている。城山三郎著の「総会屋錦城」を、カセットテープで、購入当時に、何度も聞いていた。30年も前のもの。作品解説によると、「財界のヤミの帝王でありながら、意外なほど、金銭に括淡であり、孫を溺愛したりする錦城を、魅力ある人間として、描くのに成功している」とある。小説の中の、株主総会は、総会屋の、シャンシャン手拍子で、短時間で終わるのが、良しだった。現代は、総会屋と称するひとはないし、株主の質問に丁寧に答えて、長い時間の、株主総会があるという。別の話しだが、守屋洋著「中国古典の名言録」を、ぺらぺらしていたら。「理に従えば、すなわち裕なり、欲に従えば、これ奇うし」と、読んだ。「理」は、道理のこと。「裕」は、ふところ具合と、気持ちのこと。「欲」は、いちがいには、非難できない。人間、これがあるから、文明も開け、社会の進歩も促される、とある。でも、「欲」の皮をつっぱらせたら、とうなるのかとある。「驕る平家は、久しからず」かぁ。「天知る、地知る、我知る、人知る」かぁ。連日、テレビ、新聞で、小説より奇なりを、見ている。


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