画像は、NHKのテレビより。昨年の暮れのある日、「ドキュメント72」の、真冬の秋田市にある、うどんそばの自販機に訪れる人々の模様を、見ていた。映像が終わり、最後に、コメンテーターの方が、「この映像の余白は、すごいじゃないですかぁ」と。この「余白」という言葉は、はるか昔しに、習字をしていたころに知った。「書道基本用語詞典」を読むと、「書線と余白は、一方的に成立するものではなく、互いに生かしあう均衡美の世界である」と。「ドキュメント72」ー「真冬の秋田のうどんそばの自販機に訪れる人間模様」は、2015年に放送されたもので、予想もできないのを撮影する。何が起きるのか分からない。映像には、吹雪の中訪れて熱々の汁をすする親子。マイお盆を持って訪れ、少しあげるよと、男性の器にうどんを移す女性。トラックドライバーが、熱々の器と割りばしを持ったまま、受け答えをしている様。余命いくばくもないと告げられた男性が、頭に雪をかぶりながら、熱々の汁をすする様、等などを、居眠りしながら映像を見ていた。2015年の放映は、見ていた。当時の放映のあと、自販機の故障があって休止になり、その後場所を替えて、復活をしたと、秋田市の知り合いから、聞いていた。今回の放映の後で、風雪の影響がないところに、復活したと放映があつた。コメンテーターの方々が、これを撮ったひと、ディレクターの方、編集をした方などなとの、余白の、素晴らしさを、称えていた。自販機に訪れる人それぞれが、熱々の汁をすすりながら、日々の幸せを感じているんだなぁと、見ていた。