八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

蛙の続き

2022年05月07日 08時22分23秒 | Weblog
前回に書いた榊獏山の「書道に親しむ」のテキストから、詩人草野心平の「蛙」を、載せます。「ときに蛙は、するすると高い塔のうえにのぼって、天と地を睥睨ーへいげいーする。いかにも気持ちのよい、そして見晴らしの良い風景であ」。とある。「書道に親しむ」の「路傍の書」で草野心平さんの書を紹介してあるので、それを載せます。「高村光太郎の「智恵子抄」の晩餐の一節を、心平さんがかいた碑がねそべっている。その書は天を仰いで地をにらみつけているのだ。墨がすりあがって紙をひろげ、準備かすっかりできあがつても、タバコばかり吸っていた、そうだ。書は、気分の凝縮した一瞬をつかんで、一気にかかねばならぬ。タバコは、その機をうかがうための所作だつたにちがいない」とある。へたの横好きは、「ほおぉーそうなんだぁ」と、感じている。大分前のことだが、デパートの催場で、揮毫の会をみた。といっても、八重十重の人だかりの背中越しだったので、筆を持ったところしか覚えていない。別の事、蛙の鳴き声を芸にしている四代目の子猫が演じるのをラジオで聞い。四代続けて、蛙の鳴き声を得意にしているのとは、すごいなぁ。当街中では、かえるの鳴き声で、季節の巡りは、感じられない。
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