八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

ある日の写経会へno3

2019年05月10日 15時25分57秒 | Weblog

前掲の続き。石佛の並ぶ先には、色鮮やかな朱色の多宝塔が建っている。静けさの中、すぐ上の鐘楼から、ぐおぉぉーん、うおぉぉーん、うおぉぉーんと、杉木立の中を響わたり、余韻が少しずつ消えていった。歩み上がると、まず、鐘楼堂へ。一礼をして、一回突く。その時々の願い言、念じ言、謝する言などを思い浮かべて、余韻にのせて祈る。次に本堂へ。一礼のあと、思い浮かべたことなどを、念じ、終わりに、般若心經、または、南無大師遍照金剛を、三回唱えて終わる。眼下の広い境内の風景を楽しむのもよし。そこそこに、気を急がせながら、教場へ。長い石段を、ひざ痛の足をもつらせながら、下りて行く。すでに、写経教場は、なにかの話しで盛り上がり、にぎやか。やがて墨をすったり、写経をはじめたり、思い思いに、心を落ち着かせて、静寂に。すずり箱を、そおーっと取り出し、墨液に水をちよっと補い、正座をして、すりはじめた。今日の願い言は、念じ言はを思い浮かべる。境内の風情や、参詣のひとの事を、五七五と、書きとめることもある。そんな時は、俳句を勉強しておけばよかったなぁ、なんて、下手の考え休むににたりだぁと、苦笑をしている。きいぃぃーっと、鳥のひと啼きが、障子戸越しに、静かさを切り裂いていた。---続く。

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ある日の写経会へno2

2019年05月10日 14時51分43秒 | Weblog

走行時間、約40分。十二時ころ、駐車場に着く。一礼をして、境内に入る。石畳みの通路の、左側を歩行する。受付に一礼。玄関に写経用具を置く。本堂へ。石段を八段上ると、手洗場。一礼をして、ひしゃくを右手に持つ。半分ほど水を汲む。左指先を洗い、持ち替えて右手先を洗う。ひしゃくを右手に持ち替えて立てる。残っている水を流して、柄を洗う。ひしゃくを元の所へ置く。一礼をして、場を離れる。時々、失礼をして、一口、水をいただく。暑いさなかの時は、冷たさが、格別のおいしさになる。遠い遠い昔し、井戸からくみ上げた水を、柿の木の葉影で飲んだのを、思いだす。別の事だが、その井戸は、今もある。かれこれ二十年くらい前のこと。空き地の所の、井戸水が欲しいと、はるか千葉の方から来たという。別地に居た親から、連絡があって、行くと、なにやらのお告げで、この地区の、井戸水が必要と言っていた。容器は持参をしており、三人が両手に持って、帰っていった。話は戻して、手洗場から、石段を七段上ると、左手に、四国八十八か所霊場の石佛像が並んでいる。杉木立のざわつきを聞き、ところどころで、石佛に手を合わせる。---続く。

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ある日写経会へno1

2019年05月10日 14時21分56秒 | Weblog

ある日写経会へのこと。標高605メートルの赤井岳の山腹の、閼伽井嶽薬師寺へ。街中の車の往来に注意をしながら、平窪方面へ向かう。北目橋を過ぎて左折。赤井方面へ。ちょっと走行。磐越東線の踏切を渡り、すぐに右折。切り通しの坂を上り下りする。すぐに左手に田園風景に、月ごとに、耕地から水田に、稲穂が風に揺れ、黄金色に変わり、刈取りのあと、耕地になる。過ぎると、家屋の並ぶ通りを走り、赤井岳と水石山への坂道に差し掛かる。つづら折りの坂道を、オートマだが、シフトレバーをRと2を切り換えながら、古い車種のエンジン音をうならせながら、木立の中を、登坂する。下ってくる車と自転車には、要注意。下ってくる自転車は、カーブを内側に入ってくる。下界は曇り空でも、標高が高くなると、小雨まじりの霧になったりなので、視界が悪くなる。早めに、スモールランプ点灯する。木立を過ぎて---。続く。

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