八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

ばあちゃんの表情

2009年11月04日 21時42分40秒 | Weblog
95歳が過ぎたばあちゃんの歌声。1年前に脳梗塞になり、左手、足にマヒが残り、軽い認知症になった。小生は介助しかしていない。たまぁ-に話し相手をしている。夏の間、団扇を持たせていた。団扇に黒い鳥が描かれていた。それをカラスと言っていた。オムツの交換の時に、歌って聞かせたようだ。歌のはじめはのところは、メロディになっているが、あとは語り言葉になってしまう。「可愛いぃくて、ちぇんちゃくて、めんごいの、五、六っ羽いるからよおぉ-。おっぱいちょうだい、おっぱいちょうだいって、鳴くうぅんだよぉ-」って。「なあぁんでぇ、めんごいの置いてきちゃったんだっぺなあぁ-。早ぁーく帰ってやれよぉ-、早ぁ-く帰ってやれよぉ-」と、ひとしきり語り、目をつむったので、眠たいのかと思い、そおっとしていおたら、涙を浮かべて「すぐぅに帰ってやれよおぉ-」っと、そして「人間も皆ぃんな同じだなあ-」云う。「ばあちゃん、ばぁちやんの子供もおっぱいちょうだいって、云ってんでねえのお」と聞くと, ** 続く **
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