イケさんの「日々これ辛抱」

ガンバ大阪やサッカー、色々感じた事を書いていきます。http://blog.goo.ne.jp/ijdhdy/

The Road / コーマック・マッカーシー

2008年07月18日 00時58分23秒 | Weblog
久しぶりに、外国人作家の本を読んでみた。

地上の全てが焼け焦げ、灰が降り積もり、他の人間がどれだけ生き残ってるかも分からないし、食べ物も無い……
そんな中を、父親と息子の二人で旅をしていく……って感じの話。


もし現実に、こういう世界になってしまった時、人間ってどうなるんやろね。

本の中にも、究極な環境になり、人としての倫理を棄ててしまった人間が出てくるけど、『飢える』って事が、人間の精神を破壊し、単なる生物にしてしまうんかなぁ。

当然の事やけど、棄てた人間も、棄てる前は普通の人間だった訳で……
それを棄てる瞬間は、その人達も『何としても生き抜く為に!!』って、本能的な決断があったのかもね。

そんな風に考えると、難しいなぁ~。

一線を越えるか、越えへんか……

現実に、そんな世界になってしまった時、どれだけの人間が、それを棄てへんのやろ……


そうそう、あとがきに書いてあったんですが、映画化されて、アメリカでは、今年の秋に公開されるみたいですよ。
父親役が、ヴィゴ・モーテンセン。
ロード・オブ・ザ・リングで見ただけやけど、今回の役も、シブいんやろうなぁ。


気楽に読むつもりが、とてもシリアスで重く、時にグロい場面も……
色々考えさせられる一冊やった。
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