イケさんの「日々これ辛抱」

ガンバ大阪やサッカー、色々感じた事を書いていきます。http://blog.goo.ne.jp/ijdhdy/

銃とチョコレート(A gun and chocolate) / 乙一

2008年12月11日 00時21分18秒 | Weblog
今回初めて、この人の本を読んだんですが、結構良かった。(笑)


乙一作品で、この本だけなのかも知れないけれど、全体的に難しい漢字が“ひらがな”になっていて、児童向けに作られていたのかなと思う。
それとも、そういう文体?


あっ!!
内容ですが……
怪盗ゴディバの事件を、探偵ロイズが捜査している。
そんな中、リンツ(主人公)が以前父親と一緒に、街の市場で買った聖書から、ゴディバが残したと思われる地図を見つけ、ロイズにその事を知らせる手紙を送るが……

そんな感じで話が進む一冊。


実は、あまりミステリーは読まない様にしてたんですよ。
ひねくれてるんで、読んでる途中の段階で、『コイツが犯人っぽいな』って、犯人捜しをしてしまうんでね。
大概、ミステリーって伏線貼るでしょ?
それで、ついつい『あっ、コレ伏線やな。コイツちゃうん』みたいな。(笑)

それで読みが当たってしまった時には、時間をロスした気分になって、
『あぁ~、やっぱり…… orz』って(苦笑)
それがあって、今までミステリー読むのを躊躇してた。


犯人捜し……
今回も当たってしまったんですけど、それを差し引いても話に引き込まれたし、充分楽しめましたね。
最後の所、グダグダになってしまってた。でも終始陰惨にならず(やっぱ児童向けだったからかな?)、宝探し的な話で面白かったです。
感覚的に言えば、ルパンみたいな読後感……というか世界?(苦笑)
ルパン見てて、陰惨な話なんか無いでしょ?
そういう意味で“ルパン”と、敢えて出してみただけで、怪盗が活躍する話では無いので。
じゃあ、言うなよ……って話なんですけどね。(苦笑)


総括して、こんな感じのミステリー(陰惨としてない)やったら、もっと読みたいかなと思わせる一冊でした。(笑)



あと、ちょっとだけ政治的な部分も込められていたけど、その部分は絶対に必要だったのかな?
……と感じたけどね。(苦笑)
コメント
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