昨冬から雪山登山を始めて、その美しさに本当に感動したのが谷川岳。
豪雪地帯なので、標高2,0000メートル未満にもかかわらず森林限界を越え、雪山の絶景度が非常に高い。日本アルプスにも負けないのではないかと思う。
昨年は曇りだったものの、雲が比較的高いところにあって空気も澄んでいたので、青空こそなかったけれど絶景が楽しめた。
その絶景の印象が強く、日帰りとしては適度なキツさのコースであることもあって、この冬も訪れようと思っていた。そして、1月25日の日曜に決行。
瑞牆山・金峰山以来、実に3か月半ぶりの登山となり、体力的にはきつかったけど。
いつものように、8時に上毛高原に着く上越新幹線、Maxたにがわに乗ってスタート。去年はスキーヤーで混雑していたけど、今年は空席が多かった。やはり去年のJR東日本の「ぜんぶ雪のせいだ」キャンペーンほどのインパクトが今年はないのか。
それより何より、実際にはお天気の問題。午前中は雪、または曇りの予報。天気図的には晴れそうなのに。
上毛高原からは関越バスで水上を経由して谷川岳ロープウェイへ。10人以上の登山者がこのバスで9時ごろに到着。ロープウェイで標高1,300メートルの天神平スキー場まで運んでもらい、残りの700メートルくらいを登山します。
ロープウェイを降りてゲレンデに出ると、やはり雪が降っていてガスも出ている。天気予報では昼前から晴れということで、めげずに出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/3b/cb64f038e49c6f1d920de4ce4a1fc239.jpg)
ゲレンデ脇を登る最初の20分程度の坂が急で、これがいいウォームアップになります。
気温はマイナス3度ほどで暖かく、すぐに暑くなって汗をかき始めたので昨年と同様にウェアの前を開けて体温調節しました。
樹林帯と言うほどに木は多くないのですが、それでも周囲の木々を見ると、厳冬期の1月で既に芽が育ち始めているのが健気です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d0/508119f42dc224b3d248df4d9f1ed0d2.jpg)
それにしてもこの山域は天候が不順で読みにくく、今回も大きな高気圧があるから晴れるかと思ったけれども昼前まではほとんどホワイトアウト状態。
入山者が多くて踏み跡があるから迷うことはないものの、山頂では晴れてくれることを望みながら一歩一歩登るという修行。
昨年は周囲の山も見渡せたのに、今年は視界がほとんどない中を進みます。
途中、お約束のように埋没している山小屋です。積雪は約3.5メートルでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/07/a1307dfcc6eed44cb478662e17c83df3.jpg)
登りは2時間少しのコースですが、昼過ぎに晴れることを信じてゆっくり目に登ります。
しばらくすると、晴れとはいかないまでも、時々晴れ間がのぞくくらいにはなってきました。やはり、青空が見えると景色が急に変わります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/25/06eadf6e8a687747064268a0491c1743.jpg)
体力的にはきつく感じていて、やはり3か月半のブランクは大きかったです。
アイゼンがやけに重く感じたし、歩幅も短く、やっと足を動かす感じ。雪山の単独行で足がつったらシャレにならんと思いつつ登っていました。
それでも、ゆっくり登ったつもりが2時間かからないで山頂近くの標識まで来ました。時々晴れ間が出るけれど、基本的にはホワイトアウト状態です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/41/86f941404793f63a426288ab0fcfb55e.jpg)
標識にはびっしりとエビの尻尾状になった氷が付いています。雪山の風物詩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c4/6bed4479fd6c5e13596e2eb6489b844e.jpg)
ここまで来れば山頂はすぐです。谷川岳は双耳峰。つまり2つのピークを持つ山ですが、まずは手前のトマノ耳に登頂です。昨年は山頂の標識がほどんど雪に埋まっていまっしたが、今年は比較的出ています。山頂付近の積雪量は今年の方が少ないみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/7d/044d06d6c12b48eb688938e296cb5e7d.jpg)
ガスが晴れませんが、それでも絶景が少し見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e9/39fb69529ab1edd281fabbe085298aae.jpg)
本当のてっぺんは隣のピークであるオキノ耳なので、そちらに移動。この二つののピークの間では、風と雪の造形が多く見られます。
例えばこんなものが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/7b/e465d70d747089da11306931938a38b6.jpg)
10分程度でオキノ耳に到着。他の登山者の方々と写真を撮り合ったりしますが、どうにもガスが晴れません。
時刻は11時半。12時過ぎまで山頂で待機することにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/95/a9008cb3449b0f653007b119c1f58698.jpg)
山頂は風が少しあったものの、それほど強くなかったので我慢できました。汗をかいて登ってきたので、気温が低くて風が強かったらとても待機はできないでしょう。
この30分、少し晴れ間は出るものの、スッキリとは晴れてくれませんでした。トマノ耳から仙の倉山方面への稜線が格好いいのですが、それが全景を表すことはありませんでした。
残念ですが、しょうがないです。晴れ間が出た時に景色を楽しみ、すこし撮影します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e0/3c99008929d8b6b9094e4111f5ab7133.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/33/08af0a2069f83252dab314b2d893b460.jpg)
12時を過ぎたので、諦めてトマノ耳方面に戻ります。その途中も晴れ間が出るタイミングがあって、そうすると山頂や稜線の絶景が一瞬現れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/66/83065df13ca0f52b920299bb29af9bd7.jpg)
これはオキノ耳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/03/029c48163d9bd57d3b7ddd7824991ee7.jpg)
そしてトマノ耳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/03/7d17aed4b568e7f54cc5ca4b90f524a9.jpg)
この日は多くの登山者がいました。もっとゆっくり登ってきた人は、スッキリ晴れたシーンも見られたかもしれません。帰りの電車から眺める谷川岳は全景が晴れているようだったので。しかし、私はそろそろ本格的に動かないと体温が下がりそうだし、帰りのバスの時間もあるので下山です。
下山中は、登りの時のようなホワイトアウト状態ではなく、ある程度周囲を見回せました。それでも、浅間山から尾瀬方面まで完全に見渡せた昨年のようにはいきませんでしたが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/a7/cdc09aaf3c7822777e6f333fc7c3008e.jpg)
帰りの道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/6c/551e4e1e7fb3efb0be7a7c213729677b.jpg)
そして、最初のゲレンデ脇を登り切ったところにある展望ポイントから振り返ります。やはり山頂付近だけガスが残っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/c9/a183472c5d73c55569db5640d3097ca6.jpg)
それにしても立派な山容です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/ba/a4b08b786af5a00b5e3482f961bdc098.jpg)
この後はロープウェイで山麓まで戻り、2時過ぎのバスで水上に出て鈍行で東京に戻りました。
ロープウェイのお土産売り場で地酒の「谷川岳」を買うのと、水上駅前のお土産屋さんでお焼きを買うのが毎年の行事になりそうです。
ということで、この冬の雪山第一弾は贔屓の谷川岳で幕を開けました。
まずは無事に戻ってこれて一安心。
雪崩の危険が高かったり、営業中の山小屋などの施設がないところには行かないつもりですが、リスクをマネージ可能な山域で日本の冬の絶景を楽しもうと思います。
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↓お勧めの本のリストを作りました。
冷たい風のような火を燃やすものたち
冷たい風のような火 by icyfire is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.1 Japan License
豪雪地帯なので、標高2,0000メートル未満にもかかわらず森林限界を越え、雪山の絶景度が非常に高い。日本アルプスにも負けないのではないかと思う。
昨年は曇りだったものの、雲が比較的高いところにあって空気も澄んでいたので、青空こそなかったけれど絶景が楽しめた。
その絶景の印象が強く、日帰りとしては適度なキツさのコースであることもあって、この冬も訪れようと思っていた。そして、1月25日の日曜に決行。
瑞牆山・金峰山以来、実に3か月半ぶりの登山となり、体力的にはきつかったけど。
いつものように、8時に上毛高原に着く上越新幹線、Maxたにがわに乗ってスタート。去年はスキーヤーで混雑していたけど、今年は空席が多かった。やはり去年のJR東日本の「ぜんぶ雪のせいだ」キャンペーンほどのインパクトが今年はないのか。
それより何より、実際にはお天気の問題。午前中は雪、または曇りの予報。天気図的には晴れそうなのに。
上毛高原からは関越バスで水上を経由して谷川岳ロープウェイへ。10人以上の登山者がこのバスで9時ごろに到着。ロープウェイで標高1,300メートルの天神平スキー場まで運んでもらい、残りの700メートルくらいを登山します。
ロープウェイを降りてゲレンデに出ると、やはり雪が降っていてガスも出ている。天気予報では昼前から晴れということで、めげずに出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/3b/cb64f038e49c6f1d920de4ce4a1fc239.jpg)
ゲレンデ脇を登る最初の20分程度の坂が急で、これがいいウォームアップになります。
気温はマイナス3度ほどで暖かく、すぐに暑くなって汗をかき始めたので昨年と同様にウェアの前を開けて体温調節しました。
樹林帯と言うほどに木は多くないのですが、それでも周囲の木々を見ると、厳冬期の1月で既に芽が育ち始めているのが健気です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d0/508119f42dc224b3d248df4d9f1ed0d2.jpg)
それにしてもこの山域は天候が不順で読みにくく、今回も大きな高気圧があるから晴れるかと思ったけれども昼前まではほとんどホワイトアウト状態。
入山者が多くて踏み跡があるから迷うことはないものの、山頂では晴れてくれることを望みながら一歩一歩登るという修行。
昨年は周囲の山も見渡せたのに、今年は視界がほとんどない中を進みます。
途中、お約束のように埋没している山小屋です。積雪は約3.5メートルでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/07/a1307dfcc6eed44cb478662e17c83df3.jpg)
登りは2時間少しのコースですが、昼過ぎに晴れることを信じてゆっくり目に登ります。
しばらくすると、晴れとはいかないまでも、時々晴れ間がのぞくくらいにはなってきました。やはり、青空が見えると景色が急に変わります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/25/06eadf6e8a687747064268a0491c1743.jpg)
体力的にはきつく感じていて、やはり3か月半のブランクは大きかったです。
アイゼンがやけに重く感じたし、歩幅も短く、やっと足を動かす感じ。雪山の単独行で足がつったらシャレにならんと思いつつ登っていました。
それでも、ゆっくり登ったつもりが2時間かからないで山頂近くの標識まで来ました。時々晴れ間が出るけれど、基本的にはホワイトアウト状態です。
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標識にはびっしりとエビの尻尾状になった氷が付いています。雪山の風物詩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c4/6bed4479fd6c5e13596e2eb6489b844e.jpg)
ここまで来れば山頂はすぐです。谷川岳は双耳峰。つまり2つのピークを持つ山ですが、まずは手前のトマノ耳に登頂です。昨年は山頂の標識がほどんど雪に埋まっていまっしたが、今年は比較的出ています。山頂付近の積雪量は今年の方が少ないみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/7d/044d06d6c12b48eb688938e296cb5e7d.jpg)
ガスが晴れませんが、それでも絶景が少し見えます。
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本当のてっぺんは隣のピークであるオキノ耳なので、そちらに移動。この二つののピークの間では、風と雪の造形が多く見られます。
例えばこんなものが。
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10分程度でオキノ耳に到着。他の登山者の方々と写真を撮り合ったりしますが、どうにもガスが晴れません。
時刻は11時半。12時過ぎまで山頂で待機することにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/95/a9008cb3449b0f653007b119c1f58698.jpg)
山頂は風が少しあったものの、それほど強くなかったので我慢できました。汗をかいて登ってきたので、気温が低くて風が強かったらとても待機はできないでしょう。
この30分、少し晴れ間は出るものの、スッキリとは晴れてくれませんでした。トマノ耳から仙の倉山方面への稜線が格好いいのですが、それが全景を表すことはありませんでした。
残念ですが、しょうがないです。晴れ間が出た時に景色を楽しみ、すこし撮影します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e0/3c99008929d8b6b9094e4111f5ab7133.jpg)
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12時を過ぎたので、諦めてトマノ耳方面に戻ります。その途中も晴れ間が出るタイミングがあって、そうすると山頂や稜線の絶景が一瞬現れます。
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これはオキノ耳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/03/029c48163d9bd57d3b7ddd7824991ee7.jpg)
そしてトマノ耳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/03/7d17aed4b568e7f54cc5ca4b90f524a9.jpg)
この日は多くの登山者がいました。もっとゆっくり登ってきた人は、スッキリ晴れたシーンも見られたかもしれません。帰りの電車から眺める谷川岳は全景が晴れているようだったので。しかし、私はそろそろ本格的に動かないと体温が下がりそうだし、帰りのバスの時間もあるので下山です。
下山中は、登りの時のようなホワイトアウト状態ではなく、ある程度周囲を見回せました。それでも、浅間山から尾瀬方面まで完全に見渡せた昨年のようにはいきませんでしたが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/a7/cdc09aaf3c7822777e6f333fc7c3008e.jpg)
帰りの道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/6c/551e4e1e7fb3efb0be7a7c213729677b.jpg)
そして、最初のゲレンデ脇を登り切ったところにある展望ポイントから振り返ります。やはり山頂付近だけガスが残っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/c9/a183472c5d73c55569db5640d3097ca6.jpg)
それにしても立派な山容です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/ba/a4b08b786af5a00b5e3482f961bdc098.jpg)
この後はロープウェイで山麓まで戻り、2時過ぎのバスで水上に出て鈍行で東京に戻りました。
ロープウェイのお土産売り場で地酒の「谷川岳」を買うのと、水上駅前のお土産屋さんでお焼きを買うのが毎年の行事になりそうです。
ということで、この冬の雪山第一弾は贔屓の谷川岳で幕を開けました。
まずは無事に戻ってこれて一安心。
雪崩の危険が高かったり、営業中の山小屋などの施設がないところには行かないつもりですが、リスクをマネージ可能な山域で日本の冬の絶景を楽しもうと思います。
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↓お勧めの本のリストを作りました。
冷たい風のような火を燃やすものたち
![Creative Commons Licence](http://i.creativecommons.org/l/by-nc-sa/2.1/jp/88x31.png)
ホワイトアウトしていませんか?
稜線に出ると風の影響で直ぐにトレースが薄くなります(赤城山で思った)
次の雪山は、谷川岳と片思い中の私☆彡
でも、この豪雪!!チョット厳しそう・・と尻込みします。
お天気に併せての条件付きですけど、行きたい山♪♪
お焼も食べた~~い!!
ホワイトアウトでした。入山者が多いのでトレースがしっかりしていて助かりました。
でも、頂上で待っている時に晴れ間も出たので全体としては悪くなかったですよ。
谷川岳は都心から日帰りできる山の中では、ピカイチの冬山だと思います。ぜひ挑戦してください。