冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

Maurice Ravel - Deutsche GrammophonのPanoramaシリーズ

2017-04-04 22:32:37 | 息抜き


Maurice Ravel - Panorama (2枚組)
このPanoramaシリーズは安価で名演奏を聞くことができてとてもお得なのですが、Ravelはこれまでほとんど聞いたことがなかったところにこれを買ってからは特にピアノ協奏曲のファンです。最近はこればかり聞いている。

クラシックと言うと、重くて押しつけがましいイメージがあると思われますが、真逆。軽快。しかしとても深い。だから知的で楽しい。Jazzの即興性に通じるものがある。
それにしても、ピアニストもオーケストラの各パートの演奏者も、とても大変だと思うけど。難しいでしょ、この曲。YouTubeで名だたるオーケストラやピアニストの演奏シーンが幾つか見られますが、どれもバカテク爆発。
ベートーベンやブラームス、マーラーなどのドイツの作曲家をイメージしてクラシックに踏み込めない方には是非聞いていただきたい。フランスはJazz大国だけど、クラシックももちろん素晴らしい。
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積雪期の唐松岳 - 強風の中ついに素人ヤマノボラー最高の絶景を堪能

2017-04-01 12:12:29 | 旅行
雪山シーズンに行きたいとずっと思いながらもタイミングが合わずにいた唐松岳。夏山シーズンには2016年9月に五竜岳からの縦走で登りましたが、この山はやはり冬に行きたい。なぜなら、一般登山者でも歩きやすい八方尾根を標高差850メートル程度登ればよいという、北アルプスの山とは思えない簡単なルートだから。ゴンドラとリフトを乗り継いで通年営業の八方池山荘に泊まれば、公共交通機関利用の人でもご来光を見ながら雪に覆われた北アルプスの絶景が楽しめる。同じ後立山連峰にある白馬三山や五竜岳はもちろん、山頂からは剣岳・立山、そして薬師岳や水晶岳、針ノ木岳の奥に槍ヶ岳まで見渡せる。ということで、こうした名山に積雪期に登るスキルがない人にとって、名山を積雪期に直接眺めるために登る山なのです。

いつものように予想天気図や高層天気図を天気予報と併用し、八方池山荘の予約と高速バスのチケットを取るタイミングを計ります。この時期の唐松岳は人気の山で、登山者だけでなく山岳写真を狙う人たちやバックカントリースキーヤーでも混雑します。そのため、土曜日は山荘の予約が取れないことも。今回は3月の連休直前の金曜日に有給休暇を取得し、17日の金曜宿泊、18日の土曜に山頂アタックという予定で臨みました。事前の高層天気図予報では晴れ&強風を確信していたものの、金曜になると他の天気予報サイトでは曇り予報に。ちょっと不安でしたが、結果的には事前の予想通りの展開に。まずは山行のまとめ的な写真をいくつか。







金曜日はバスタ新宿を朝一番の7:35に出発する高速バスで白馬八方に向かいます。新宿と白馬八方の往復は8,520円。ソロで車を運転しないとこういう出費が結構かかりますが、実際には車を買って維持費も考えると、この程度の出費は大したことないと思う。
バスの窓からの風景で意外だったのは、信濃大町あたりまではほとんど雪がなかったこと。今年はだいぶ雪が降った印象がありますが、それは私がよく行く谷川岳などの北関東の話ですね。長野県中部というか、北アルプスの南部にあたる常念山脈あたりは結構雪が少なかったようです。

それはともかく、この日は八方池山荘に泊まるだけの予定なので、八方に着いたらバスを降りて昼食取って白馬の町を横切ってゴンドラ・リフトに向かいます。白馬八方では町にも雪がありましたが、時期的に結構暖かくなってきていてどんどん溶けていました。


山荘まではゴンドラとリフト2つを乗り継いで行きます。往復で2,900円。ゲレンデの横を登山してもいいのですが、無駄な苦労をする気もないしスキーヤーの邪魔になるのも嫌なので素直にゴンドラを利用。標高1,930メートルの山荘まで楽に上がります。
白馬八方尾根スキー場はさすがにちゃんと雪がありました。平日なので空いていましたが。


振り返ると、新潟県の頚城山塊の山々が見えます。山頂にちょっと雲がかかっているプリン型の山が妙高山でしょうか。高山植物の宝庫で湿原もある地帯なので、今年の初夏にテント泊で行ってみたいと思っている所です。


まあ、初夏の高山植物シーズンのターゲットはたくさんあって、お天気と仕事の関係でどこに行けるかは今の段階では分かりません。それこそ白馬岳も行きたい。北岳も形のよいキタダケソウを見ていないから再訪しないといけないし。谷川連峰もちゃんと縦走していないから行っておきたいし、東北地方の飯豊山脈とかにも行きたい。

再びそれはともかく、無事に八方池山荘に到着です。チェックインしてモンベルカードを提示。通常は1泊2食付きで9,800円ですが、カードの割引で500円引きになります。なお、翌朝は夜明け前に出発しようと思っていたので、朝食はお弁当に切り替えてもらいました。夜のうちに受け取ることができるため、出発前に腹ごしらえすることが可能です。


この日は無理せず、基本的に山荘でダラダラする予定でしたが、それでもお天気も悪くはないので八方池まで1時間程度のハイキングをしました。が、ガスがかかっていて白馬三山は見えず。適当に体慣らしをして雪の感触を確かめるだけに終わりました。予想通り、雪はかなり硬くなっていてラッセルはほとんど必要なし。時々埋まっても膝下くらいまでなので、翌日は最初からアイゼンで大丈夫そうです。

八方池山荘に戻ると、同室になった30代の男性がいらしたのでいろいろ情報交換しました。山岳会に入られていて私よりもずっと経験がある方だったので、冬のテント泊とか夏の沢登りの話とかを聞くことができて興味深かったです。教えていただいた山岳教室には一度参加してみようかと思いました。私も沢登りでバリエーションルートを行くのは興味があって、それができるようになると高山の稜線風景だけでなく山奥の大きな滝とか深い森の中の絶景に出会うことができるようになると思います。

そして夕食。八方池山荘の夕食はバイキング形式なので、食欲に合わせて結構食べられます。


その後は宿泊者の方々とお話させていただいたのですが、アマチュア写真家の方が大勢いらしていろいろと教えていただきました。写真はたくさん撮りますが、あくまで旅行のスナップ写真や高山植物の写真、あるいは山行で見た景色の記録と思っていました。しかし、本当に写真の好きな人は絵としてどのようなインパクトがあるか、芸術として考えているので、単にきれいな景色の写真だとまったく興味の対象外だということが分かりました。奥が深い世界です。例えば、私の山行の写真では2015年の鬼怒沼の写真などは自分では好きだし4travelのエントリでも好評だったのですが、ある種のルールに反していて芸術点は極めて低いらしいです。難しいもんだ。まあ、面白いお話を聞けて楽しかったです。私と同部屋の方は写真にも興味があるということで、同人会に誘われていました。

そして夜。おきて破りの大吹雪&猛烈な風。山荘が揺れているかと思うほど。今回の山行前には高層天気図を相当丹念に読んで晴れを確信していたのですが、流石に不安になる。さらに、同部屋の方が教えてくれた上空の雲の様子を予想できるサイトによると、翌朝は6時くらいには結構雲が出ているとの予報。ここまで来たらジタバタしても始まらないですけどね。

さて、翌朝は5時に出発です。4時半に出発された方も数名いました。6時少し前が日の出ということで、5時半頃には明るくなるだろうからヘッデンの灯りをつけて歩くのは30分くらいで済ませたいと思ったのです。おにぎりなどのお弁当を食べていざ出発してみると雲はあまり出ていませんが風がもの凄い。高層天気図の分析で予想していたことですが、優に風速15メートルを越え、時には20メートル台だったと思います。積雪期の北アルプスは初めてなので、これまでの経験がなければビビッていたと思います。しかし、八ヶ岳でも谷川岳でもこの程度の風は経験済み。心を強く持って行きます。
徐々に明るくなってきて、八方池の手前から白馬三山を見ると一部に雲がかかっているもののだんだんと晴れていく感じ。




自分の天気図分析が勝利したと確信し、歩みを進めます。下の樺と言われる樹林帯のあたりで日の出となりました。


すると、ピンクに染まる白馬三山。夏に来た時もガスに隠れていましたが、ついに、しかも最高の舞台で絶景を見せてくれました。




左に目を転じると五竜岳。相変わらずゴツくて男性的な山容。






その奥にある後立山連峰の盟主、鹿島槍ヶ岳はこの時点では雲に隠れていました。


ここで4:30に出発した3名の登山者に追いつきましたが、男性2名のパーティは強風に加え体調もよくないということで撤退をされる模様。女性ソロの方が一緒に行こうというので、ここからは二人で登りました。この方、結構頻繁に山に来られているようで、かなりの健脚だし冬の唐松岳も経験ありということで、ルートのアドバイスをいただきながら登りました。写真はその女性登山者です。


前夜が吹雪だったので、トレースは消えてルートがわかりにくいところがありました。それをこの女性に教えていただきましたが、膝上、深いところは腿までラッセルの急斜面を行くことになったので私が先頭で道を作りました。この20~30分くらいの難所は結構やっかいで、一気に体力を使って筋肉疲労が出ましたが、まあこれも雪山の醍醐味です。昨年の硫黄岳の経験がここでも生きていて、このくらいのことではめげずに自信を持って進むことができました。


上の樺と言われるところを過ぎ、難所も切り抜けると風が通り抜けるコルに出ました。相変わらずの強風に煽られますが、白馬三山方面が美しい。雲は完全に取れました。


不帰。ここを冬に行く人はいるのだろうか。




五竜と、相変わらず雲に隠れた鹿島槍。




さらに少しのぼると、丸山というケルンのある場所に出ます。


ここまで来ると目指す唐松岳山頂も視界に入ります。一番左の山です。


さらにこの道を登る。左に五竜岳。正面に唐松岳の稜線に至る丘。


右の谷にはシュカブラが形成されていました。


そして、ついに八方尾根を登り切って稜線に出ました。すると、唐松岳だけでなく、黒部川の向こうの立山連峰の山々も目に飛び込んできます。まさに勝利の瞬間。
目指す唐松岳。


立山と剣岳。


立山の奥に薬師岳、そして黒部の山々。


稜線から見た五竜岳。でかい。


一緒に登っていた女性は、あまりの風の強さとトレースがない状態が不安だったのか、山頂は諦めようと提案されました。しかし、私は強気。あと20分程度の道ですから、切り開く覚悟はできていました。


結局、女性も決断して2人で登頂を目指します。右側は雪庇ができているので避けるのですが、左側も雪が安定しない。風が強いので石や岩が露出している所も多く、アイゼンをひっかけて転ばないように気をつけながらルートを探します。山頂直下は前夜の吹雪で積もった柔らかい雪がアイスバーンの上に乗っていて不安定で、さらにかなりの急斜面でトラバースしながら高度を上げるのも困難。アイスバーンに届くようにピッケルを刺し、アイゼンを蹴り込みながら直登で進みました。90度の壁という訳ではないですけれど、それでも壁に張り付いて登るイメージでしたね。そんな中、ちょっと気を抜いてアイゼンの蹴り込みが弱かったら何と2メートルほど滑落。滑落のスピードがゆっくりだったので、焦らずに体を雪面にくっつけて体重を分散しながらピッケルとアイゼンで体を止めて登りなおします。少し後で見ていた女性は声も出せないほど驚いていて、後ほどTwitterでコメントされていました。驚かせてすみません。本人は実はかなり冷静でした。

そして、山頂手前で両足だけで体を支えられるくらいの足場が作れるようになったらピッケルを抜いて立ち上がり、ついに登頂です。結果的にちょうど8時の登頂で、3時間というかなり速いペースでした。強風で必死だったので、逆にバリバリ登ることができたのかも。

ここからは山頂からの大絶景。まずは振り返ると、太陽の下に登ってきた道が。


北には白馬三山。


南には五竜岳の奥に針ノ木岳、そして水晶岳など黒部の山々。ぐるっと回って薬師岳、立山、剣岳など立山連峰。




Google photoのサービスでパノラマ化された写真です。このような絶景が360度広がっています。


取りあえず山頂標識と自撮りをしておく。




ここからは、唐松岳から見える北アルプスオールスターのポートレイト。まずは五竜岳。




後立山連峰の稜線越しに見える槍ヶ岳。稜線右端のちょっと突き出ているのが針ノ木岳。




水晶岳と赤牛岳。黒部最奥の巨大な山々。


黒部のビッグマザー。カールの大きい薬師岳。


岩と氷の殿堂、剣岳。




その奥に連なる3,000メートル峰、立山。




不帰の嶮越しに白馬岳。




最後にパノラマでピッケルと山頂標識。


十分に堪能して下山します。まだ他の登山者は現れず、我々2人だけでこの絶景を占有できました。まずは風を避けて行動食とお茶を取るために唐松岳頂上山荘に向かいました。


休憩をしつつ、剣岳や五竜岳、もちろん唐松岳の稜線からこの日最後の写真を撮りましたが、山頂からのものと似たようなショットなのでここでは省略。
さて、下山ですが、下山開始して30分くらいすると急に風が止んで気温が上がりました。そんな中、シュカブラや不思議な雪の造形を見ながら下りていきます。


スノーシューかワカンで踏み固められたところが残って、あとは風で雪が飛ばされたんでしょうかね。とても不思議です。




下山中に見ると、ついに鹿島槍ヶ岳も姿を見せてくれました。






ゴンドラが動き始めるとバックカントリーの人や登山者が大量に登り始め、早朝に私たちがつけたトレースをたどって無風の中唐松岳に登って行きました。混雑前に凛とした空気の中で景色を楽しむことができ、前夜泊した甲斐がありました。10時過ぎには八方池山荘に戻り、アイゼンなどの装備を外してゴンドラで下山です。白馬の里から見た白馬三山。


麓の温泉でさっぱりして、昼食を取ってビールを飲み、お土産を買って帰ります。早朝登山の戦闘モードから解放され、すっかりバケーションモード。昼食とビールは、八方の湯の斜向かいにあるLion Cafeでハンバーガー。ラーメンやトンカツではなく、バーガーが食べたい気分だったので。


この後、この時期恒例のお土産である信州ナチュラルビールと信州のウイスキーを買って、3時の高速バスで帰りました。
積雪期の唐松岳、本格的に登山をやっている訳ではない一般ヤマノボラーにとって経験できる、最高の雪山風景ではないでしょうか。何だかんだ言っても北アルプスなので、風も含めて楽ではないし危険もあります。全ての人にお勧めはできません。しかし、他の雪山で経験を積んで技術を磨き、クラックを回避したり耐風姿勢をマスターしたりアイゼン・ピッケルワークを普通にこなせるようになれば、挑戦する価値はあるでしょう。
次は積雪期の3,000メートル峰で乗鞍岳か仙丈ケ岳、そしてアルパイン的な要素が入る八ヶ岳の赤岳が目標です。
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厳冬期の青空の下に白き谷川岳東面を求めて

2017-03-06 00:02:01 | 旅行
谷川岳は大好きな山で、4年連続で冬に登っています。とは言っても、岩登りの技術がある訳ではないので安全な天神尾根ルートばかりですが。しかし、谷川岳の本当の厳しい姿はその東面、遭難者数世界一の原因となる一の倉沢の岩場であり、それを湯桧曽川を挟んで対岸の山から眺めるのは正に絶景。しかも、雪の多い今年に青空の下のその景色を見ることができれば、これまでの自分の山歩き史上でも屈指の絶景なのは間違いなし。

そのシーンを見るには、白毛門という山に登る必要があります。しかし、ここは谷川岳本体ほどはメジャーでないので入山者も比較的少なく、何かあったら遭難しやすいです。入山者が少ないということは、厳冬期では新雪ラッセルを強いられる可能性も高く、登山口から山頂までの単純標高差も1,000メートルほどなので谷川岳や日光白根山、あるいはベースキャンプから見た八ヶ岳の赤岳などより厳しい。そして、ルートはかなりの急登で体力も要求されるうえ、ヤマレコレポートなどを見ると結構クレバスができている頻度が高く、上手く回避してルート工作できないとクレバスに転落することもある模様。さらに、樹林帯の尾根を行くから基本的には大丈夫だとは言っても、山頂直下などでは雪崩も気になるところ。ということで、これまでは敢えて挑戦を避けてきました。しかし、今年は雪が多くて谷川岳東面の絶景度も高いでしょうし、自分の体力もかなり充実。雪山にもかなり慣れてきて雪質を感じながら歩き方を工夫したり、クレバスやクラックに注意する技術もついてきている。そこで、予想天気図的に晴れが期待できそうな2月25日の土曜日に挑戦することにしました。

天気予報・天気図的には一日中晴れのはずですが、油断でいないのが谷川山系。とにかく晴れる日が少ないし、天気の変化も激しいので。この日も上越線の水上駅に9時半過ぎに着いた時にはこのように晴れていましたが、


谷川岳ロープウェイ行きのバスに乗って土合橋の登山口のところで降りたところ、このように曇り。さらに、小雪も混じるという状況。またしても天気に泣かされるパターンか。


それでも気を取り直し、登っているうちに晴れてくることを期待して行動開始。公共交通機関利用のため、この時点で10時半。白毛門山頂との往復は6時間から6時間半だとすると、もたもたしてはいられません。一方、遅くスタートすると先行者がトレースを作ってくれているのが雪山のメリット。この日は天気予報が晴れだったので、既に10名程度が入山していたようです。写真は下山後のものですが、このロッジの向かって右側の脇に登山道への入口があります。


少し進むと動物の足跡と何やら埋まったものがあります。ヤマレコなどでおなじみの、馬蹄形縦走コースの表示図でしょうか。完全に雪に埋まっています。今年の雪の量を物語る。


川の感じはなかなか風情があります。


雪で埋まった橋を渡り、いよいよ白毛門へ。ここからは一本道の急登。他のブログで「もう笑うしかない」と形容されていた、とにかく急坂が延々と続く道です。




谷底方面。結構な傾斜だ。


この日は体調がよく、夏道で3時間半くらいのルートを2時間半ほどで駆け上がることができたのですが、それでも急登には息が切れます。そして、事前リサーチ通り雪庇が凄い。トレースをたどるのを基本としつつ、雪庇や雪の状況などを勘案して安全と思われるところを歩くように心がけます。落ちたらシャレではすみません。


上を見ても急登が途切れることなく、雲も晴れない。


下を見てもこの通り。今日はお天気に負ける日なのか。


途中、10名弱の方々とすれ違いました。早朝から入山されていた方々と思われます。情報が欲しかったのでできるだけ話しかけたのですが、どうやら山頂に立ったのはそのうち半分にも満たない模様。クラックが多くて山頂直下のものは大きく、トラバースは可能なもののやはり危険も伴うということで、多くの方が途中で撤退されていました。白毛門、やはり初心者では厳しい相手なのか。

急登続きですがしばらく進んで、樹林帯を抜けて視界の開けたところから谷川岳東面を見ることができました。が、やはり山頂稜線には雲がかかっているし、全体的に小雪のちらつく状態で絵的には今一つ。大迫力の岩壁なんですけどね。


そして、登山開始から2時間ほどで松ノ木沢ノ頭という谷川岳東面のビューポイントに到着。ここから白毛門の山頂まではクラックが多く、それをトラバースしても最後に凍結した急斜面が待っている難コースです。取りあえず山頂方面を眺める。


白毛門の名前の言われになっている、ジジ岩とババ岩。これに雪の積もったシーンが白髪で、2つの岩が門だということらしい。


谷川岳方面はいまだにスッキリしないですが、それなりに青空も見えています。この日は気温が高めで風も穏やかだったので、雲が取れるのを祈ってしばらく待ってもいいかもしれない。


谷川岳から続く蓬峠方面も稜線が雲に覆われている。


まずは山頂を目指すことにして、急な道を一歩一歩進みます。クラックが多くて怖い。


ジジ岩・ババ岩の真横まで上がってきた。


この辺りでルート上に比較的大きなクラック。トラバースした跡がありますが、それもクラックの直ぐそばを通っていて、気温の低かった早朝ならともかく12時を回っているこのタイミングではちょっと怖い。足早に通り過ぎようと思いつつも、魔がさして写真を撮る。


と、足元が崩れてズボッっと雪にはまり、両足が宙に浮いた状態に。幸い両脇が雪の上に出ていたので、必死に這い上がる。体重のかけ方によってはさらにクラックが広がって完全に落下する恐れもあるので、できるだけ体重を分散させるように気をつけつつ必死に脱出。他の登山者が少ないので落ちたら発見されない恐れもあり、かなり焦りましたが、何とか事なきを得て雪の上に出ました。
これに懲りて、クラックを大きくトラバース。新雪ラッセルしつつ、さらに今歩いている所が崩れたら終わりかもしれないと思っていました。それにしても、自分の今回の行動は不用意だったとはいえ、雪をかぶって状況の分からないクラックは恐ろしい。これを見極めて歩行する技術はどうすれば身に着くのか。

そして、さらに上方まで来ると、これまた大きなクラックというかクレバスが。


途中ですれ違った他の登山者の方々が言っていたクレバスだと思いますが、確かに左側からトラバースした跡があります。しかし、気温が上がっていることと先ほどクラックにはまった事実、トラバースのトレースもかなりの急斜面についていて足を踏み外したら滑落の恐れが高いことなどから、今回はここで引き返すことにしました。おそらく標高的には山頂まであと100メートルもなかったでしょう。この時点では白毛門山頂方面は雲が取れ始めていたので残念な気もしますが、仕方ない。登山開始から2時間半くらいでちょうど1時頃の決断。体調的には好調で、相当速いペースで登っていたので残念ですが。

まあ、そうと決まれば安全な松ノ木沢ノ頭まで戻り、そこでおにぎりやパンで栄養補給するのが理にかなっています。クラックが怖いので写真をあまり撮らずに下山開始。
ちょっと安定したところから振り返った白毛門山頂方面。晴れ始めています。


雪庇の凄い下山ルート。


谷川岳方面は稜線の雲が取れない。


そして、松ノ木沢ノ頭に下りてきて休憩です。他の登山者の方もやって来て、少しにぎやかな感じでした。白毛門山頂方面は晴れて格好いいので自撮り。




谷川岳方面ははれない。白毛門に登頂できなくても、谷川岳東面の絶景が見られれば今回は勝利なのですが、どうもスッキリいかない。稜線だけ雲が取れない。


蓬峠方面も同様。


この後、2時過ぎまでしぶとく待ちましたが、稜線にはずっと雲が居座っていてどうしようもありませんでした。何枚も写真を取ったものの、青空は出てきてくれても雲は取れず。




仕方ないので諦めて下山です。


下山中の動物の足跡。下山時に気が付いたことですが、ちょっとした斜面では小さい雪崩の跡もありました。怖いものだ。


途中で眺めても、やはり雲が稜線に残っていた谷川岳。この日はこのままだった模様です。


気温上昇で雪が腐ると言われる現象でしょうか、標高が下がってくると雪が柔らかくグズグズの状態に半分溶けてきて、一歩一歩が踏み抜きの状況に。これは体力を消耗します。パウダースノーの下山はモフモフで膝への負担もなくて快適ですが、この日の下山はかなり厳しかった。やっとの思いでロッジ脇の入山口まで戻ってきました。


電車に乗ろうと思い土合駅まで歩きましたが、3時台の列車は10分程度の差で逃していました。仕方ないので4時過ぎに来るバスに乗って水上に出ます。バスを待つ途中、夕日に照らされた白毛門。今回は山頂も踏んでいないし、何より谷川岳東面の絵を撮り切っていないので、来年にでももう一度挑戦ですな。


最後に、Google Plusのサービスでパノラマ化したもの。雲がかかっていても、大絶景ポイントであることに変わりはないですな。谷川岳、贔屓の山です。





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久しぶりに奥多摩 - 雪の鷹ノ巣山を楽しんだ

2017-02-26 19:22:54 | 息抜き
2月12日の日曜日、お天気も良かったので久しぶりに奥多摩に行くことにしました。お天気がよかったのはあくまでも東京の話で、北関東や長野などのメジャーな山々は雪でした。典型的な冬型の天気ですね。奥多摩は東京在住の私にとってはホームグラウンドのはずですが、何故かこれまで冬には山歩きしていません。冬はメジャーな雪山という先入観があったとも思えませんので、理由は今一つ不明です。自分のことですが。それはともかく、冬場は当然寒いので夏場のように暑さにやられて汗だくになって苦しむことが、基本的にはありません。つまり、夏場には暑さでやられがちな急登の山に行くには丁度いいと言えます。ということで、これまでは急登とそれに伴う暑さを嫌気して避けていた奥多摩の名峰、鷹ノ巣山に初めて行ってきました。


冬場とは言え、ホリデー快速奥多摩号は登山者が多く乗り込んでいます。そのため、奥多摩駅から奥多摩湖方面に向かうバスはやはり混雑。まあ、それでも皆さん着席できるレベルではありました。鷹ノ巣山と言えば、奥多摩でも一番の急登ルートである稲村岩尾根が有名ですが、実は今年の2月は通行止め。そのため、奥多摩湖畔の倉戸山を経由する榧ノ木尾根のルートを取りました。まあ、このルートも倉戸山の山頂までの標高差600メートル強はかなりの急登です。

バスを倉戸口のバス停で下りたら、早速登り始めます。快晴で奥多摩湖も綺麗。


直ぐに温泉神社という神社が現れます。奥多摩は温泉が多く湧いていて、この辺りも地名で熱海とかいうところがあるくらい。温泉宿もあります。


さて、その後は落葉したブナの樹林帯を行きます。気持ちのいい青空と冷たい空気ですが、地図にあるように結構急な坂で、直ぐにベースレイヤーとその上のシャツだけでも汗が出るくらい。


そして、比較的直ぐに雪が現れます。気温が適度に低いのが幸いしてアイスバーンにはならずにグズグズに溶けてもいない、比較的歩きやすい雪質でした。そこで、無理にチェインスパイクはつけずにツボ足で登ります。結果的に、この日は一日ツボ足でした。


途中2,3人の方とすれ違ったり追い抜いたりしましたが、全体的に人は少なめでした。落ち着いた山歩きができます。かなりの急登でしたが、何とか1時間15分くらいで山頂まで来ました。


ここからは榧ノ木尾根を行きますが、雪はそれまでの道よりもずっと深いです。トレースがついているので問題ないですが。ちょっとした雪山気分も味わえるというお得感。


実際にはもっと雪深いゾーンもありましたが、この程度は積もっていました。


動物の足跡も幾つかありました。奥多摩の自然は残していきたいですね。




榧ノ木尾根は比較的緩めの道なので辛くはないのですが、それほど歩いている人もいないのか所々でトレースが不鮮明でした。尾根道なので迷いにくいですが、一応気を付けていきました。


目指す鷹ノ巣山も見えてきました。


石尾根に合流。帰りは石尾根から奥多摩駅を目指す予定。


石尾根の下り方面にもかなりの雪が残っています。


さて、鷹ノ巣山山頂を目指します。ここからは20分くらいの道なのですが、山頂直下は雪や凍った土(霜)が溶けてドロドロの状態でした。この泥が滑る滑る。雪よりよっぽど厄介で、転ばないように注意が必要でした。


ここまで来ると、南側は開けていて富士山の眺望が素晴らしい。それにしても、富士山は圧倒的に大きい。




奥多摩や丹沢の山並みも綺麗です。


そして、12時ちょうどくらいに鷹ノ巣山に登頂。約3時間、標高差1,200メートルくらいで適度に厳しい道でした。澄んだ空気が気持ちよかった。非常にいいルートだと思います。ブナ並木が多かったので、新緑の頃にも歩きたいところ。


一応自撮り。


山頂からの富士山も美しい。




これは雲取山方面だったかな。写真を見直しても今一思い出せず。


登ってきた榧ノ木尾根越しに、御前山など奥多摩の山々。


その向こうには東京の街も見えます。


山頂では30分くらい、昼食を取りながら数人の登山者の方々とルートの雪の状態などの情報交換をして過ごしました。そして、12時半ごろに石尾根を下り始めました。順調にいけば3時間強で奥多摩の町に着くはず。山頂直下のドロドロゾーンだけは注意ですが。


雪は膝下近くまで積もっているところも稀にありましたが、全体的にこんな感じ。


シュカブラのようなものも。


激下りゾーン。奥多摩の尾根は急な箇所が多いので、実は下手なアルプスや百名山より厳しいと思います。


御前山と大岳山がよく見える。


小鳥の声が道すがらほとんどずっと聞こえていて、冬の森歩きも悪くない。と言うか、かなり楽しい。


シジュウカラかな。野鳥の姿は見えつつも、写真に撮るのは至難の業。


落ち葉ゾーン。実は滑りやすいし、落ち葉の下に石が隠れていたりして結構危険。


杉の植林帯まで下りてきました。ここまで来れば町はもうすぐ。


結局、3時過ぎには下山完了することができ、3時半前にはいつものもえぎの湯の温泉で温まりました。かなりいいペースで歩けました。この分なら、天気を見て白毛門とか唐松岳にも挑戦できそうな感じ。


ゆっくりと1時間ほど温泉を楽しみ、地ビールや川海苔の佃煮を買って、帰りもホリデー快速で帰りました。
鷹ノ巣山、確かに奥多摩の山の中では楽な部類ではないと思いますが、少なくともこの時期なら暑さにやられない分だけ登りやすいと思います。そして、ルートの広葉樹林は見事。眺望も素晴らしい。自分の中では、一気に奥多摩の中では贔屓の山に躍り出た感があります。春、初夏、秋にも行ってみよう。
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強風・ガスガスの谷川岳

2017-02-09 21:11:05 | 旅行
毎年冬の谷川岳には登っています。大贔屓の山なので。谷川岳自体もですが、雪の主脈稜線が大迫力。ただし、天気予報で晴れ・高気圧が関東を覆う、となっていても実際には綺麗に晴れてくれることは稀で、その美しさを堪能できる可能性は低めです。今回も天気予報では晴れだったのですが、実際にはかなり苦戦を強いられる厳しいコンディションの中の山歩きとなりました。

新幹線は使わず、上越線の水上駅を9時53分に出るバスで谷川岳ロープウェイを目指します。10時13分に着く予定。もっと早く着くことができればいいのは間違いないですが、この時期は朝一番だと強烈なラッセルを強いられるので、谷川岳のようなメジャーな山では敢えてスタートを遅くしてトレースができてから登るのも手です。
この日は晴れて風も穏やかなはずなのに、(確かにロープウェイの乗り場付近は晴れていましたが)山頂方面は雲の中。ロープウェイの中から湯桧曽川対岸の白毛門方面を見ても、やはり山頂は雲に覆われています。


そして、この日は意外と風が強かった。ロープウェイの終着である標高1,300メートル地点で8メートル。その後は10メートル以上の風だったでしょう。ゲレンデ横を15分くらい登って登山道に出てからは、多分15メートル前後の風だったはず。そして、ガスも結構かかっていて視界もあまりよくありません。


まあ、人気の山なので登山者は多いです。しかし、こんな状況だと景色もよくなくて、写真をあまり撮らずに黙々と登る修行登山状態。主脈稜線方面を見上げてもこの通り。


見下ろすと寒さが倍増の景気。


振り返っても、綺麗に赤城山方面が見えてくれるわけではありません。


標高差約700メートル、2時間くらいの登りですが、景色がよく見えない中で強い風に吹かれて飛ばされそうになりながら黙々と進むのは結構つらいです。


終盤、西黒尾根からの道と合流するところにある巨大な道標ですが、今年はほぼ完全に雪に埋まっていました。去年は台座がかなり見えていたのと対照的。去年は少雪、今年はなかり多雪のようです。


で、12時半頃に双耳峰の手前のピークであるトマノ耳に到着。


視界のない悲しい山頂。一応自撮りしますが、風速は体感20メートル状態。山頂にいる人も皆余裕なく、1,2枚山頂写真を撮って即下山。


私は、昨年の快晴のコンディションの時には登山者の渋滞に巻き込まれて時間が厳しくなってしまい、オキノ耳に行けなかったことを悔やんでいました。そのため、今年は少し危険な天候ではありましたが、勝手知ったる10分間の道なのでオキノ耳まで歩きました。

途中の岩に作られる自然の造形美。風が強すぎて写真撮る余裕がほとんどないので、構図とか考えずにシャッター切っただけです。


そして、まあ山頂はトマノ耳同様に残念な視界。登頂することに意義を見出しているんでいいんですけどね。谷川岳に対する敬意みたいなもので。


主脈稜線もほぼ見えない。これでも一瞬ガスが晴れた時ですが。


とにかく風が強くて危険な感じだし、何よりも寒いので早々に下山です。そして、ありがちなパターンですが、下山を始めると徐々にガスが取れてくるという展開。




半分くらいコースを戻るとこのレベルの青空。今回はお天気に恵まれませんでした。残念。1時間くらい登頂が遅ければいい景色だったでしょう。




日光白根山、武尊山方面も綺麗に見えます。


そして、ゲレンデ上の見晴らしのよいところまで戻ってきました。谷川岳はこの雄姿。これが見られただけでもよいとする。そうするしかない。


白毛門方面も晴れました。


ちなみに、風は最後まで強くて、このように雪片が地吹雪のように飛びまくっていました。


バスがタイミング的に来ない時間だったので、帰りは土合まで歩いて鈍行で東京に戻りました。地下駅で有名な土合ですが、高崎方面に行くプラットフォームは地上なんですね。


毎年恒例の谷川岳ですが、今年はちょっと残念な結果に。それでもオキノ耳まで行くことができたので達成感はあります。この冬の目標は白毛門。晴れた日に白毛門から望む谷川岳の姿が見たいのです。
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今シーズン最初の雪山は上州武尊山

2017-01-29 18:29:05 | 旅行
天気図と天気予報を見ながら、いつもの冬と同じく有給消化のタイミングを計る日々。今年は1月に入ってからの寒波によって、主だった山々には結構積雪がある模様。天気さえ良ければ白い山と青い空、そして樹氷や霧氷にシュカブラといった絶景が待っていいるのはお約束。まずは1月26日の木曜日に、スキーバスを利用して上州武尊山に登って来ました。

新宿に7時集合のオリオンツアーのバスを利用します。目指すは川場スキー場。積雪は2メートル70センチということで十分。スキーバスの利点は、他の公共交通機関と違って現地まで直行だし、値段もお得なこと。リフト券付きで5,600円でした。電車やバスを乗り継いで、さらにリフト券を買うより断然お得。


10時半ごろにスキー場に到着し、早速登山届を提出してリフトへ。桜川エクスプレスとクリスタルエクスプレスを乗り継ぎます。リフトの降り口のところにいる係員さんに聞けば、登山口も分かります。リフトを降りたところからは赤城山がクッキリ見えました。この場所の標高は1,860メートルです。


前日まで降雪があり、平日なので入山者が少なければラッセル覚悟だったのですが、既に11時頃になっていたのが幸いし、先行者が10名程度いた模様。スノーシューはデポして最初からアイゼンで登りました。まずはこの岩を登って行きます。


かなりの急登を20分くらい強いられます。この時点では曇り時々晴れくらいの天気で、風が強く、午後にかけて雲が風で流されていくのに期待して登ります。
まあ、早朝に雲がかかっているとこのような霧氷に巡り合えるのがお得。アイゼンで木を傷つけないように注意しながら、霧氷のトンネルを抜けていきます。




振り返った図。既に結構登った感があるけれど、まだまだ序盤。この時点では雲がかかっていますが、この後直ぐに晴れました。


最初のピークとして目指す剣が峰が、ガスと風で飛び散る雪片の先に見えてきました。


雪庇が結構発達し始めていますね。歩くところを間違えると雪崩と共に落下は間違いなし。


12時前には剣ヶ峰(標高2,020メートル)に到着しました。道標は埋まっていて役に立たないですが、ルートは分かるので問題ありません。


武尊山の本体、沖武尊の姿をとらえましたが、まだだいぶ先が長い。


視線を右にずらしていくと、武尊山の他のピークが連なる稜線。稜線の位置によって雪の量はだいぶ違います。




さて、風が強いので早々に剣ヶ峰を下り、沖武尊を目指します。すると、樹氷ゾーンが見えてきます。


拡大。モンスターというほどには育っていないものが大半ですが、これくらいの樹氷はとても綺麗。


エビの尻尾が発達した木もあります。


樹氷ゾーンに向けて100メートルくらい標高を下げていきます。せっかく稼いだ標高がもったいない。今シーズン初めてのアイゼン歩行なので、足が重いです。


道標だったと思われるもの。今はモンスターの仲間になっています。まあ、立派なエビの尻尾だ。


谷川連峰~巻機山などの上越国境線の山々も真っ白です。こちらの方は、山頂付近に結構雲がかかっていました。


一方、時々武尊山の山頂を見ると、沖武尊の山頂には時々薄い雲がかかるものの、風が強いので直ぐに雲が移動する状況。これなら山頂でずっとガスに巻かれるということはなさそうです。


樹氷ゾーン突入。


結構モンスター級に育ったものもあります。可愛いと感じるのは私だけ?


太陽を背に。格好いい。


風が強いので、シュカブラもハッキリと形成されています。


そして、進行方向左手に雪の壁が。ここを登る必要はないのですが、その最上部が崩れつつある感じて怖かった。風も強かったし。風速は10メートルは優に超えていましたね。体感的に。15メートル前後じゃないかな。




そして、この辺りで振り返ってみると、剣ヶ峰が無茶苦茶格好いいことに気づく。樹氷や雪庇も従えていて。これ、自分の雪山史的にもかなりの絶景だと思います。


ちょっと拡大した図。風が強いので雪煙が舞っている。


雪庇を拡大。歩くところを間違えると雪崩と共に谷底へ急降下ですな。


ここからはひたすら急登です。一気に200メートル以上登るので、それなりにハード。でも、この日は体調が結構よくて、途中で立ち止まったりすることもほとんどなく順調に進めました。先行していた方々はラッセルで大変だったと思いますが、すでにトレースができていたので楽だったのも事実。まあ、それでも結構膝上まで沈むところは多かったですけど。風が強かったのも、本来暑がりの私にとっては悪くなかったです。会話を交わした何人かの方々は皆相当に寒がっていましたが、私はこれくらいの方が汗もかきにくくてよかったくらい。

山頂直下には風がつよくて作られた造形美が。草か低木なのかな。ただ単に風で雪の結晶が固まっているだけにも見えるけど。


そして、最後の急登を終え、1時頃に登頂です。最後は一生懸命足を運んでいたら、あっけなく山頂だったという感じ。まあ、風を受けながらまっすぐ進むのがたいへんでした。武尊山、標高2,158メートルの山頂ゲットです。


山頂は大展望台。苗場山や谷川連峰から上越国境の山々、そして尾瀬方面、日光白根山など、北関東の山々がほぼ全て見渡せます。


日光白根山の存在感は素晴らしい。あの山もこの日は快晴状態で楽しかったでしょうね。


これは尾瀬方面だったかな。至仏山と燧ケ岳は最後まで雲に隠れていました。


武尊山の稜線と日光白根山。


そして登ってきた剣ヶ峰方面。130メートルちょっとしか差はないですが、結構下に見えますね。上から眺めるよりも樹氷ゾーンから眺める方がいい感じ。


最後に一応自撮り。快晴で大満足。


20分ほど山頂で過ごし、下山を開始です。積雪の多い雪山の下山はふかふかなので膝への負担も少なく、たったと快適に下りることができて楽しいです。そして、武尊山の場合は進行方向に剣ヶ峰や樹氷ゾーンが見えるので、景色的にも下山時の方が登山時よりも楽しいです。


武尊山の山頂を振り返る。太陽の位置の関係で、この時間に見ると空の青が神秘的。2年前に登った蓼科山での快晴登山を思い出します。あの時のブルーも凄かった。


樹氷ゾーンに向けて、霧氷のトンネルを抜けます。


谷川連峰方面も完全にガスが取れた模様。この日はどの山に登っても満足度最高だったでしょうね。


再び樹氷ゾーンです。風で雪片が舞っていますが。


背後の上越国境の山々も格好いい。


シュカブラもやはり見事です。下山時には登山時と視点が変わるせいか、同じルートのピストンなのに気づくものにも違いが出ます。あとは、風が強くてあまり顔を上げていられなかったせいもあるかも。




剣ヶ峰の絶景ポイントも近づいてきました。


太陽も従えて、格好いいったらありゃしない。南極でもヒマラヤでもなく、群馬県ですが。




いつまでも見ていたいですが、後続者のじゃまになるといけないので剣ヶ峰に登り返します。剣ヶ峰から見た山々はやはり美しかった。


そして、最後にゲレンデ奥にあった大きな岩を下ります。その前に雪庇が凄いところがありました。まあ、これだけの積雪と風があればこうなるのでしょう。


やはり雪山の下山はペースが速く、2時半頃にはクリスタルエクスプレスのリフトトップに戻ってきました。風が遮られるところなので余裕があり、15分くらいダラダラ目のペースでアイゼンやスパッツを外し、戦闘モード解除です。


リフトで楽々下山したら、遅めの昼食です。川場スキー場は施設が新し目なのか、レストランも充実しています。登山の後はカレーの原則に従いましたが、ここは「タンドール」という東京に本店を持つ本格的なインド料理のレストランがあります。登山後に日本カレーではないカレーは初めてだった。


上州武尊山、快晴に恵まれてとても楽しい雪山登山となりました。今年のシーズンは幸先い感じ。できれば唐松岳とか乗鞍岳、八ヶ岳の赤岳か阿弥陀岳にも挑戦したいと思っています。
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紅葉前の北ア 五竜岳~唐松岳

2016-10-03 22:51:29 | 旅行
9月の10日と11日の土日で北アルプスは後立山連峰の五竜岳と唐松岳を、テントで1泊のプチ縦走しました。
2年前の秋には後立山の盟主とされる名峰で百名山の一角、鹿島槍ヶ岳にテント泊初心者として臨み、お天気に恵まれて北アルプスの大絶景を楽しみました。鹿島槍ヶ岳の北側にあるのは同じく百名山の一角である五竜岳。ただし、この2つの名峰の間には八峰キレットと呼ばれる難所があるので、安全第一の私としては避けていました。まあ、今なら小屋泊装備であれば恐らく問題なく歩くことができるように思いますが、今回はテントでまったりしたかったのもあるのでここはパス。代わりに五竜岳のさらに北側にある唐松岳との縦走プランです。唐松岳は北アルプスの中では珍しく厳冬期でも一般登山者が登ることのできる山なので、いずれ冬季にも行ってみたいと思っています。

さて、いつもの毎日アルペン号ですが、山行を決めたのは何とバスの出る当日の金曜日。予想天気図がコロコロ変わる週で、当日まで土日の天気に自信が持てなかったのが最大の理由。いつもより大分早めに退社して慌ててパッキングしてバスに乗り込みました。
そして、問題は白馬五竜のエスカルプラザ前でバスを下されてからの2時間。と言うのは、5時頃にバスを下されてから7時半頃に動き出すゴンドラを待つことになるからです。もちろん、ゴンドラを待たずにゲレンデ脇の道を登って行けば時間を無駄に過ごすことはないのですが、体力を無駄に削ることになります。ここは体力温存重視でベンチでウトウトしたり、小さい植物園で花を見たりして過ごしました。幸い、お天気は悪くなさそうだ。


そして、ゴンドラの運行開始です。この頃までにはかなりの数の登山者がマイカーで到着していました。


早速リフト越しに五竜岳~唐松岳が見えます。真夏に行った南アルプスとは明らかに山容が異なる。緑多き南アルプスに対して、やはり岩稜の迫力が北アルプスの魅力。


ナナカマドの紅葉はまだまだですが、実は赤くなっていました。いい天気です。今のところ。


五竜山荘への道は遠見尾根という尾根を行きます。遠見尾根には小遠見、中遠見、大遠見などの小ピークがあり、そこからの眺望がいいので、天気がよければ敢えて巻かずに全部登るのがいいと思います。それほどアップダウンもなくてよい登山道だと思いました。が、序盤から終盤までずっと階段が多く設置されていて、これが地味に体力をけずる。


まあ、階段で削られる以外は快適です。まだ標高的に森林限界を抜けないので時々見晴らしのいいところから眺める程度ですが、白馬三山方面も見えます。


そして五竜岳。なかなかゴツイですね。


五竜岳と唐松岳。今回のターゲット。


Google+がいつものようにパノラマ化してくれた写真。このような眺望だけでも十分楽しめると思うので、無理やりピークハントする意味は実はほとんどないと思う。


もう一度白馬三山方面を見ると、徐々に夏雲が上がってきています。もう9月なのですが、気温が比較的高かったこともあり、雲の上がりが急でした。


なお、遠見尾根は比較的楽なようなことを先ほど言いましたが、ゴンドラを下りたところから五竜山荘まで標高差は960メートルあります。累積では当然1,000メートル以上の標高差があるので、テント泊装備だと楽ではないはずです。死にそうに苦しくはなくても。そして、その苦しみは後半に一気に訪れます。ちょっと地図を見落としていて、後からかなり苦しみました。

高山植物は、時期的にあまり目立ったものはありませんでした。季節外れのアカモノ?


いつものコゴメグサ。


エゾリンドウでしょうかね。


この辺りは名称不明。




それにしても、だいぶ雲が上がってきてしまった。


登山道も雲の攻撃を受けている。


それでも、まだこの時点では白馬三山から五竜岳までの稜線は綺麗に見えていますね。




展望のよい小遠見に着きました。階段で結構削られましたが、既に470メートルくらい標高を稼いでいるので、この時点では五竜岳の遠見尾根は楽勝なんじゃないかと思っていました。後でとんでもない反撃を受けますが。


双耳峰の鹿島槍ヶ岳方面も見えます。この時点で鹿島槍の山頂にいれば、立山連峰から槍・穂高連峰まで前部見渡せたことでしょう。


五竜岳。相変わらずゴツくて迫力満点ですが、背後が青空から白い雲に変わりつつあるのにお気づきでしょうか。


中遠見に到着。


ここではテント泊装備で楽しそうに3人で登山されているグループの方々と少し語らい、写真も撮っていただきました。ありがとうございます。この日は思いのほか暑かったので、シャツの2枚重ねは必要なかったですね。


再び鹿島槍ヶ岳方面。


そして五竜岳。同じモチーフの写真ばかりですが、高山植物の時期ではないのでどうしても山の写真が多くなる。


中遠見から進む道でも階段に地味に削られていきます。まあ、まだこの頃は余裕あった。それがいけなかったような気もするけど。持っていたパンとか積極的に食べた方がよかった。今思えば。


大遠見到着です。


やはり眺望よろしい。


が、ガスが確実に上がってきている。ガスとの競争には基本的に勝てないことを経験的に知っている人は多いはず。


つかまってしまいました。


ここからは西遠見と名付けられた場所まで、これまでとあまり変わらない比較的楽な道が続きます。途中には少ないけれどお花も咲いていました。








西遠見からは登山道の状況は一変します。森林限界を越えてガレ場でかなりの急登。危険な感じではないですが、苦しい登りです。その序盤はガスの先にそれなりに眺望を求めたりして余裕があったものの、途中からバテバテ。


バテすぎて写真も撮っていません。鎖場も登場するのでそれなりの岩場ですが、道の難度の問題ではなくてシャリバテでしょう。栄養補給のタイミングを失敗しました。ゴンドラを下りて登り始めたのが8時前というタイミングでいつもよりもかなり遅かったこともあったと思いますが、遠見尾根が意外と楽に行けてしまったので舐めていましたね。最後の登りは普通のアルプスの高山の厳しさがありました。シャリバテたタイミングでパンなどを口にしても、エネルギー化するのにある程度時間がかかるから遅いですし。

バテバテで14キロの荷物でふらつきながらも五竜山荘手前の白岳に登頂し、五竜山荘に向かいます。足がふらついていて、何でもないガレ場で軽くスリップも。南ア縦走をこなして自信過剰になったとは思えませんが、この日の山行は褒められたものではないですね。ソロなのでもっと気をつけないと。


五竜山荘は鞍部に建てられていて、至近のテント場は稜線のテント場です。稜線は風にやられると怖いですが、幸いこの日は比較的弱い風で助かりました。
山の東側(長野県側)からは雲が上がってくるのですが、西側(富山県側)は比較的晴れていました。


テント設営後はパンなどを食べて休憩。ウトウトと2時間くらい休む。


五竜岳は雲の中。これでは登頂しても何にも見えませんね。と言うことで、疲れもあるし今回は山頂は諦めようかなと思いました。


後立山連峰は、東京からの公共交通機関アクセスが比較的よい山域です。従って、天気のいい時に八峰キレットに挑戦する時に五竜岳に登頂すればいいや、などという弱気の言い訳が自分の中に響きやすいのです。が、意を決して3時頃にアタック開始。1時間弱で登頂できるはず。時間的にはこれより遅くなると日没も意識することになりかねませんから、ぎりぎりの決断。
山頂への道は、アルプスの岩稜帯の山らしい感じです。普通に岩場、鎖場で、それなりに注意が必要です。


で、山頂までガスの中をよじ登って行くと、山頂直下で少し青空が見え始めたではないですか。


そして4時前に登頂。


周囲はガスに覆われていて展望はないのですが、なぜか五竜岳山頂だけ日が当たっているという状況。空が格好いい。


八峰キレット方面。キレットは雲の先です。手前に見えている尾根ではありません。


他の登山者の方も4~5名いらっしゃって、皆で45分くらい雲が切れるのを願っていたのですが、結局ダメ。一瞬だけ剣岳の影が見えたものの、写真を撮る余裕すらないくらいの一瞬でした。鹿島槍方面が見えなかったのが個人的には残念。まあ、これはホントに八峰キレットに挑戦してリベンジですな。最後に山頂写真をもう一枚。


テント場に戻ると、ガスに覆われていました。


この日の五竜岳は、軽装でサクッと11時半頃までに登頂しない限り山頂はガスに巻かれていたと思います。その中では、比較的恵まれた時間帯に登頂できたのだと思うので、神に感謝です。
晩御飯はカレー。1泊テント泊の定番である。ソーセージを茹でて入れるのも定番。まあ、工夫はない。


夜間は心配した雨も風もなく、比較的よく眠れました。そして翌日。天気予報では天気は下り坂だったのですが、私は午前中は北西の高気圧がそれなりに頑張ってくれると踏んでいました。夜明け前にテントを撤収し、白岳山頂でご来光を狙います。
夜明け前の五竜岳。


そして唐松岳。


白岳の先が既に明るくなり始めています。急がないと。


長野県側は雲海。


そして、雲海と高い位置にある雲のミルフィーユ状態の間から太陽が出てきました。


まん丸の太陽ではないけれど、これはこれで幻想的で美しい日の出でした。天気予報に勝った瞬間。


明るくなった後、五竜岳を見上げる。朝焼けにはなりませんでしたが、相変わらずゴツくて堂々としている。


そして唐松岳。これから歩く縦走路も見えています。一回かなり下ってから登り返しますね。結構大変そうだ。


少しずらして唐松岳から長野県側の八方尾根。今日の下山で使う尾根です。長野県側にある雲が早々に上がってこないことを祈るのみ。


唐松岳山頂ズーム。山頂でご来光を狙ったと思われる多くの人がいますね。


富山県側の景色。見えている山は毛勝山などでしょうか。この角度だと立山、剣岳は五竜岳の尾根に隠れてしまって見えません。


さて、縦走です。アップダウンはそれほど厳しくなかったと記憶していますが、それでも北アルプスの縦走路ですから、200メートルくらいは下って登り返すイメージです。ハイマツ帯越しに五竜岳を振り返ったりしながら進みます。


唐松岳がだいぶ大きくなってきました。唐松岳の手前は大黒岳。その後ろには牛首と呼ばれる岩場の難所があります。キレット状態ではないものの、昨夜テントで隣になった方の情報だと、かなり険しくて五竜岳直下の岩場以上に苦労する模様。しかもテント場からアタックザックで登った昨日の五竜岳とは違って、今日はテント泊装備のザックを担いでいますから気を引き締めてかからないと。


途中、シラタマノキやヤマハハコがちらほらありました。


この辺りまで来ると、五竜岳の向こうに剣岳、立山などの立山連峰が見えるようになります。


ちょっと日も当たっていい感じ。


剣岳にズーム。


その先には立山。さらに奥には巨大な薬師岳。昨年の夏に登頂した北アルプスのビッグマザー。


進行方向。雲海の上を歩くのは好みです。


一方、牛首にたどり着く前には五竜岳は長野側からの雲に飲み込まれつつありました。


そして、滝雲のように富山側に雲が落ち込んでいくという景色。稜線を挟んで上昇気流と下降気流なのか。


牛首の難所に差し掛かりました。鎖場が多いです。


ここで、50代後半の夫婦とみられる登山者から前に行くよう促され、こっちはテント泊装備で向こうは軽装だったのですが先に行くことにしました。ところがこの二人、どうやら女性の方はかなりゆっくりなのに男性は早いペース。私の後ろにピッタリついてきます。岩場で危険なので間隔を空けて欲しいところだし、何より自分から先に行くようお願いしておきながらピッタリ着いてくるのはかなり失礼。しかも、私が掴んでいる鎖を下から掴んだりして危険極まりない。思わずしかりつけました。安全を脅かすのはホントやめてほしいよ。
まあ愚痴っても仕方ない。折角のアルプスを楽しみましょう。牛首の難所からも、振り返ると立山連峰が見えます。


ザ・五竜岳も。


これを越えればそろそろ縦走も終わりかな。


その通りで、やっと唐松岳頂上山荘到着です。かなり大きな山小屋です。ここから唐松岳山頂へは20分ほど。


はい、到着です。標高2,696メートルの唐松岳は300名山指定を受けいます。この山が名山というよりも、この山からの景色が凄い。


まずは南側に五竜岳。その奥には蓮華岳、針ノ木岳や水晶岳、さらには槍・穂高連峰も。






針ノ木岳は既に雪渓がないですね。今年は雪不足だったので。いずれにしても、山頂近く以外は雲の下のようです。


南西方面は立山連峰。薬師岳と立山から。


そして剣岳のギザギザ。


北側には不帰の嶮の先に白馬の峰々。


北西は日本海が見えます。


唐松岳頂上山荘方面。長野県側の雲海が迫力。下界は曇りだな。


山頂では皆さん写真をそれぞれ撮りあっていますので、私も五竜岳を入れて撮っていただきました。


五竜岳にも雲海が徐々に迫っている。




白馬岳方面も。


ということで、またまた45分くらい山頂で遊んでいましたが、雲の襲来を受ける前に下山することにしました。時間的には余裕なのですが、白馬八方の温泉でゆっくりするのも悪くないと思って。下山を開始するとすぐにホシガラスがいて、ハイマツの実を取って食べていました。




下山中、上がってくる雲につかまる瞬間。こういう瞬間は格好いい景色ですね。


ということで、丸山ケルンはガスの中でした。


下山中は少しは紅葉が見られるかと期待もしましたが、まだまだでしたね。


八方尾根は高山植物も豊富なようで、時期がよければ大お花畑なんだろうと思わせる場所も幾つかありました。


まあ、ワレモコウの大群落とかあった。尾瀬よりずっと凄い密度。たいしたもんだ。


白樺の道。大分標高を下げてきましたね。紅葉の時期は綺麗な紅葉トンネルになるのでしょうか。


ウメバチソウやマツムシソウがちらほら。




八方池まで下りてきました。人生初八方池はガスにやられることが決定。


白馬三山をバックにした雑誌でおなじみの景色は当然望めません。まあ、稜線と山頂の景色を十分楽しんだので、今回の山行は既に勝利に終わっていますが。




ここからは木道になり、観光客の方も多いエリアです。花の時期に晴れれば、高山植物&八方池と白馬三山の絵で十分感動できそうです。


ノコンギク。水色の花が上品で、この季節では好みの花。


このあたりも、紅葉シーズンには赤や黄色に染まるのでしょうか。


そんなことを思いながら下山完了。と言うか、八方池山荘まで下りたら後はリフトとゴンドラを乗り継いで下界に戻ります。白馬の町を見ながらゆったり下山。これも悪くないです。体力の限界まで頑張って激下りするばかりが山歩きではありません。そう、農鳥岳から奈良田に下りる大門沢ルートなどは早めに忘れるべきです。


高原の牧場。のどかなものだ。南アも下山する時にはこういうのどかさがあってもいいと思うが、全然ないのが南ア。こういうところが北アに人気で負ける所以か。


白馬の町に下りてきました。15分くらい歩いて八方の湯に入ります。この温泉施設が帰りのバス停も兼ねています。




アルカリ性の泉質のようで、ぬるっとした感じのお湯でした。この日はトレランの大会をやっていて混んでいたのが想定外。
昼食は、八方美人というラーメン屋さん。温泉の湯を使ったラーメンとのこと。味は可もなく不可もなくという感じでしたけど。


バスの時間までは、近くのカフェでビール飲んだりして過ごしました。
五竜岳~唐松岳、それほどきつくないルートですが岩稜帯の楽しさも味わえるし、眺望が利く日であれば北アルプスらしい稜線からの絶景がまっています。稜線のテント場のテント泊も、風雨の問題がなければ楽しいし。まったり系のルートで景色だけはしっかりアルプスというお得な山域ではないでしょうか。是非とも天気図をしっかり読んで行ってみることをお勧めします。
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南アルプス縦走の旅 その5 間ノ岳~農鳥岳~奈良田

2016-09-27 22:28:58 | 旅行
縦走している時は辛いけど楽しいし、景色や花に感動しているし、歩く時間だけでなく起きる時間や寝る時間も含めて時間管理もちゃんとしているし、もちろん滑落などの事故にも会わないように気を付けているから、色んな意味で気が張っています。ソロ登山の場合皆さんそうなんじゃないでしょうか。私の場合、無意識ながら結構必死で縦走の毎日を過ごしているのだと思います。結果として、下山すると2キロまではいかなくても少し痩せるし、筋肉が張った状態が2~3日続きます。

考えるのは、あまりに長期間だったり1日のコースタイムが長すぎたり、大キレットのような長大な難所を含む旅はしないようにしようということ。どこかで気が抜けたりして事故を起こしそう。1週間とか2週間とか山籠もりする人もいるようだけど、私の場合はやめた方がいいのだと思う。ソロテントでは。あるいは、1日に歩く時間を平均6時間程度にしてアップダウンも少なめにするとか、難所がある場合は翌日楽な日程を組むとかしないと。

今年は遭難者がかなり多いらしいですが、明らかな準備不足やその反対で本当に不運な事故もあるでしょう。が、自分がもしも事故を起こすならちょっとした、一瞬のミスのような気がする。そしてそれは疲労が原因となる可能性が高いと感じている。ということで、この南ア縦走の旅も、ある意味で丁度いいレベルで計画実行できた冒険だったのだと思っています。

縦走4日目、日の出からまもない間ノ岳の山頂です。記念すべき初山の日の朝日と富士山。


南をむけば、これから歩いていく農鳥岳が左手前に。右には2日前に歩いた仙塩尾根と塩見岳。その奥には南アルプス南部の名峰たち。


南部方面ズーム。


農鳥岳アップ。ゴツいイメージですね。その奥には白峰南嶺から続いて笊ヶ岳などの山々が見えます。まあ、上級者の山域で、私は当分踏み込めません。


北の方は当然北岳。そして甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳。前日は、この標識の左下側、三峰岳方面から登って来ました。今日は北岳方面から来て、農鳥岳方面に向かいます。


ザ・北岳。


空気のせいか、前日ほど空が真っ青ではなくて、少しぼんやりした感じの空気。これはこれで朝っぽくて悪くないですけど。
前日北岳山頂でもやった、登山靴と山のコラボ写真。お世話になっている登山靴と北岳。


そして富士山と。雲海に浮かぶ富士山を堪能。


こちらはザックも入れて。南部方面の名峰と。


自撮り。


さて、農鳥岳に向かいましょう。とは言っても、農鳥岳も格好いいのでなかなか写真を撮るのをやめられない。
農鳥岳と雲海の上に浮かぶ富士山のコラボ。農鳥岳からの大きな尾根は大唐松尾根でしょう。バリエーションルート。ハイマツ漕ぎでたいへんらしいですが、実は雪山シーズンに利用されるようです。上級者のブログを見る限り。


農鳥岳&南アルプス南部の名峰たち。雲があるのが山脈の東側だけで、大井川源流方面は雲がないのが分かると思います。雲がどこで発生してどう動くのか分かりますね。


農鳥岳拡大。農鳥小屋も見えています。赤い屋根が稜線に映える。北岳山荘の構図と似ている。


拡大。この稜線も格好いいです。北岳~間ノ岳稜線に負けない迫力。やはり白峰三山。雰囲気的にもちゃんと3つ揃ってますね。


農鳥岳で一番高いところは西農鳥岳ピークで、標高3,051メートル。これは農鳥小屋の奥にそびえるところの一番高いところでしょう。農鳥岳のピークは3,026メートルですが、これは1つ前の写真の左側でこぶのようになっているところだと思います。いずれにしても、あそこまで縦走するのは大変そうだ。地図で見て分かっていたことですが、この日のルートは結構厳しそうだ。

で、ここからはいったん農鳥小屋を目指して間ノ岳を下ります。この下りが結構なガレ場で神経を使いました。山歩き4年目ですが、やはり下りのガレ場は得意でありません。どうしてもペースが落ちる。そして、オンタデの写真を撮っていつもの現実逃避。


今回は面倒がってよくなかったですが、本当はこういうガレ場の比較的急な下りのルートではストックはしまうべきですね。あまり役に立たないと感じます。いざという時は手を使う方がずっと安全。ストックは、基本的に登りの樹林帯や比較的勾配の緩い稜線で使うだけにした方がよいと思っています。
で、ストックのせいではないですが、転ばないようにノロノロと下っている途中で少し休みながら撮った塩見岳、荒川岳&赤石岳、農鳥岳のズーム写真。写真撮ることを言い訳に1,2分立ち止まるのはいい休憩になるんですよ。実際。






そして、鞍部に建つ農鳥小屋。深沢さんだったかな。怖いということで有名な小屋番さんがいるところですが、どうやら小屋番さんの朝食タイムだったようでお会いできず。まあ、この小屋に飼われている犬にはしっかり吠えられた。


農鳥小屋のテント場はスペースがかなり余裕あるように見えました。日程が合えばこのロケーションは悪くないと思います。大門沢経由で奈良田に下るにもよいし、ここから間ノ岳方面に向かうのも、間ノ岳を回避して熊ノ平に向かうのも、いずれのルートを取るにも便利な位置でしょう。
そして、景色もいい。特にこの日は雲海が格好いい。鳳凰三山方面。


富士山方面。


これから向かう西農鳥岳。凄く険しい訳ではないですが、やはりテント泊装備で4日目となるとかなり疲労もあるのか、楽ではなかったです。あとは風。この日の風は結構強くて、稜線ではレインウェアの上着をずっと羽織っていました。


農鳥小屋から少し進んだところで、西側の展望がよい場所がありました。仙塩尾根が見える。


小さく見える熊ノ平の山小屋も発見。ここからのコースタイムは間ノ岳をトラバースするルートで2時間半ということですが、実際に見ると随分と遠いイメージです。


西農鳥岳を登っている最中に振り返って間ノ岳。やはりどの方角から見てもこの稜線は格好いい。そして、間ノ岳からの下りの道が楽でなさそうなのが分かるはず。


取りあえず斜面を登り切ったところで一息。塩見岳方面。蝙蝠尾根が完全に見える位置になりました。塩見岳、2日目に登頂してから後はどんどん離れていって遠くに見えるようになったのに、ここに来てまた少し近づいた。


振り返って間ノ岳と北岳。仙丈ケ岳も見えます。北岳がだいぶ小さくなりました。北岳の奥は八ヶ岳ですかね。


進行方向には、これから歩く稜線の上に富士山。このルートもまたまた絶景ルートですね。


ほとんど他の登山者がいませんが、いるとすると私より体力ある山歩きに慣れた感じの人だけです。まあ、マイペースで行きます。天気もいいことだし。
どうやら西農鳥岳の山頂らしきものが見えてきました。


登頂。1時間程度かかりました。コースタイムより少しかかったくらい。やはり疲労があるのか。まあ、大きな岩をよじ登る訳ではないけど、それなりの岩稜なので落石などに気を付けて歩きますからね。


この稜線をしっかり眺められるのはここで最後のはず。北岳~間ノ岳~農鳥岳稜線、素晴らしかったです。


この先の道。雲海を越えて富士山に続いているように見える。


もちろん、実際には農鳥岳から先は白峰南嶺の稜線が続いています。こちらも東側が雲海でいい景色です。


ここでイワヒバリ。


西農鳥岳から農鳥岳本体の山頂への道。それほど厳しい傾斜ではないんですけどね。なぜかハーハー言いながら歩いてました。3,000メートルで空気薄いせいでしょうか。


右手前方には仙塩尾根、蝙蝠尾根、そして塩見岳、その背後に荒川岳など。このルートから見ると南アルプス南部の山々の位置もよく分かります。


そして、どうやらやっと農鳥岳山頂のようです。山頂には結構人数の多いパーティが3組ほどいて、賑わっていました。


振り返ると、北岳が角度的によく見えていました。


そして鳳凰三山。


農鳥岳から見える富士山。残念ながら少し雲がかかっている。


そして塩見岳。もうおなじみになってしまいました。まあ、このシーン見に来るの大変なんで、写真多くても許してください。


農鳥岳山頂から続く大唐松尾根。バリエーションルートって、これ、まったく道がついてないように見えますけどね。


ここでも休憩含めて30分ほど時間を消費。他のパーティが出発されてから写真を撮りました。もう一度、北岳・間ノ岳を入れて山頂標識。


そして、これから下って行く道。その先には白峰南嶺。まだまだ道は続く。大きい山脈だ。


農鳥岳から大門沢の下降点までは素直な下りで、コースタイムどおりに歩くことができました。花も少し咲いていたけれど、これまでの、特に北岳の大お花畑の後だとやはり見劣りするのは否めず。




そして下降点。10時くらいだったと思います。印象的な黄色の標識と鐘。


雲海が見事な東側が開けているので、韓国から来られた登山パーティの方に写真を撮ってもらいました。




さて、体力的には何とか大丈夫そうなので、ここから往復1時間で白峰南嶺で一番北に位置する広河内岳を目指します。何度か書きましたが、白峰南嶺は山小屋も水場もないルートなので経験者向きで、ルート自体もハイマツ漕ぎ、藪漕ぎの厳しいところらしいです。しかし、広河内岳までなら初心者も問題なく行けるということで、南アルプスの大きな尾根の一部でも味わうために行ってきました。
実際、広河内岳への道はこれといって特徴ないので問題なく登頂できます。標高2,895メートル。地味な山ですが鹿島槍ヶ岳よりも高いという事実。八ヶ岳の赤岳より4メートル低いだけ。


ここから眺める白峰南嶺は気持ちいい感じで南にまっすぐ伸びていて、最初は森林限界の上を岩やハイマツの道が何となくイメージできますが、次第に樹林帯(実際にはハイマツ帯かも)の緑に道が吸い込まれていきます。こういう道を一人で歩いて山に入っていくのが、一段違うレベルの山歩きなんでしょうね。岩峰の岩登りもレベル高いと思いますが、道なき道というかけ獣道を進んで深い山に入り込むのも別の興味をかき立てるものがあります。




そして、白峰南嶺に並行して走るのは仙塩尾根。こっちは2日目と3日目に歩いてきました。長かった。2日目の最後の方はかなりバテていた。


最後に農鳥岳を振り返る。


さて、大門沢下降点に戻って本格的な下山開始です。この日は大門沢小屋にテントを張る予定。奈良田第一発電所の登山口までだと標高差1,900メートルくらいになるので、時間的にもここは丁度中間地点にある大門沢小屋を利用します。山の日ですが、このルートであれば北岳と違って無茶苦茶混雑するとは考えられないし。と、思っていました。

その前に、下降点で会ったソロの男性登山者。農鳥岳に向かうのかと思ったら広河内岳方面に向かうので、白峰南嶺に向かうのかどうか尋ねたところ、XX沢に下ってテントを張ってゆっくりするとか。翌日間ノ岳に登るとか。その時聞いた沢の名前は思い出せないのですが、池ノ沢だったと思います。いずれにしても道なき道。そして大井川源流から間ノ岳。ホント、南アの登山者はレベル高い人が多いです。さて、広河内岳を眺めつつ下山開始。


ところが、この道が一般登山道とは思えない。急な上にえぐれていたり、凄く細い道で片方が完全に切れ落ちていたり。大きいザックだとザックをハイマツなどにぶつけてよろけることがあるので危険です。それにそもそも道が凄すぎて、先行者がスリップしたあとが随所に。こことかも、右側にロープ見えますけど、ロープ掴む余裕もないし。塩見岳の岩場なんか目じゃない難所です。今回の山行で一番の難所はこの下山コースで間違いない。


倒木多いし。


木の根の下、道が雨のためか深くえぐれていて、ズドンと落ちたら怪我するレベル。慎重に行くのでペースはゆっくり。下山でこれほど苦労したのは初めてです。山歩きを始めた年の鳳凰三山で、ドンドコ沢コースを下った時も二度と行きたくないと思いましたが、その感覚以上。それに、当時より体力も技術もついているから、こっちの方がキツイ道だと言えるでしょう。


何とかスリップもせずに大門沢の見えるところまで来ました。ここまで来れば多少は道がよくなります。まあ、傾斜の斜度の問題でしょうけど。


高山蝶が癒しを提供。


でも橋も壊れていて怖い怖い。この道、登りでもあまり使う気が起きません。農鳥岳、次に来るのはいつになるか。


やっとのこと大門沢小屋到着です。結局はコースタイムとほとんど変わらず、1時半過ぎには受付できました。けど、ホントに厳しい下山道でしたよ。縦走の後にこの試練は凄かった。


テント場から見える景色に山深さを感じる。


私が到着した時にはまだ余裕がありましたが、流石は山の日、結局テント場は満員でした。HPには50張可能とありますが、実際には35張程度がせいぜいでしょう。
小屋の昼食時間は1時半キッカリで終わってしまったので仕方なく予備のフリーズドライ食を食べ、珍しくチューハイも飲みました。まあ、これまでの達成感&厳しい下山の後の一杯。
その後はテントで昼寝しつつ、起きて隣でテントを張られていたベテラン登山者の方にいろいろと情報をいただいたり、5時過ぎには最後の夕食を準備したり。
厳しく楽しかった山行も、翌日の短い下山でおしまいです。

さて、翌日。前日のような道全体が難所のような場所はありません。まあ、それなりにワイルドですが、花も咲いてるし。










途中、道が小川になっている所がかなり長いです。赤いテープで登山道と示してくれなければ道とは認識しないレベル。


樹林帯に入りました。針葉樹の香りがよろしい。






何度もこのような橋を渡ります。




この吊り橋に来ると、電力会社の施設が近いです。ついに文明社会に戻ってきてしまいました。




ずいぶん大雑把なマップ。


奈良田第一発電所のバス停に下山。コースタイムより1時間ほど早い下山で、奈良田の温泉はまだ営業開始前。


まあ、30分ほど歩いていきますから、到着するころには営業するはず。




女帝の湯。4日ぶりのお風呂はとても気持ちがよい。達成感。奈良田温泉は一度行く価値ありですね。特に、厳しい縦走の後は本当に気持ちいいです。


最後は甲府に出ていつものほうとうで締めです。


自分史上最長の縦走だった、2016年夏の南アルプス山行。お天気に恵まれて絶景を堪能しただけでなく、得るものが多かったです。
この年でも自分の限界を広げられるし、いろんなスキルを学ぶことができるし、新しい発見に感動できます。
大らかで、懐深くて、暑くて、繊細で、いろんな形容詞が当てはまる南アルプス。今のところ、自分の一番贔屓の山域になっています。
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南アルプス縦走の旅 その4 北岳山荘~間ノ岳に切り返し

2016-09-24 21:28:30 | 旅行
南アルプス縦走3日目。この日もお天気に恵まれて間ノ岳山頂の絶景を楽しんだ後は、北岳山荘のテント場へ。


8時半頃には北岳山荘に着いて受け付けです。地図では水場は150メートル以上下ったところにしかないとなっていたので、一応念のために熊ノ平から1リットル以上の水を担いできましたが、実際には山荘脇にポンプアップされているので問題なく使えます。
テントを張ったら、寝袋をハイマツの上で干しつつ北岳に向かいます。7月の最初の週末以来、約6週間ぶりの再訪。
北岳に登っている時の写真を見返して思うのは、とにかく花が多いということ。縦走路にある山々の中で、何故か北岳だけが種類も数も圧倒的に豊富。入山者も一番多いでしょうから、人間に荒らされてだいぶ不利な立場だと思うのですが、とにかく他の山を圧倒して本当の花の名山です。今年登った山で言えば、蛇紋岩で有名な尾瀬の至仏山にも勝っているのではないかと思うほど。
雄大で大きな山容と多様な花々の共演は、男性的でもあり女性的でもある感じ。ここでも敢えて北アルプスに例えれば、立山や白馬岳のイメージでしょうか。まあ、この2つの北アの山には私は登頂したことはありません。眺めたことがあるだけですけどね。

それはともかく花々を少々。コゴメグサ。


タカネビランジの白花だと思います。咲き初め。


シコタンハコベ。初めて見ました。


ミヤマコウゾリナでしょうね。稜線だし。ヤツガタケタンポポとか、珍しいタンポポってやっぱり樹林帯に咲くのでしょうか。


花だけじゃなくて景色もねー。圧倒的な絶景というやつなので、絶景絶景って簡単に言うのはあまりよくないと思うんですが、ここではそれしか言いようがない。


仙丈ケ岳もだいぶ大きく見えます。ここまで来ると。


と、ここでライチョウさんご一家が登場。完全には数えられなかったけれど、4~5羽の雛と2羽のメスのように見えました。高山植物保護のためにネットの張られているところにいて、1羽がネットの中に入ってしまってなかなか出られず。そのために親鳥もその近くに止まっていて、かなり長い時間見ることができました。驚かさないようにあまり写真は撮りませんでしたけど。






私はライチョウさんは大好きなんですよね。氷河時代からの生き残りで健気に頑張っている感じだし、高山で会う動物の中で圧倒的に可愛いと感じます。
これまでは北アルプスで3回遭遇していましたが、南アルプスでは初めて。個体数が減少していると言われていますが、絶滅は絶対に避けてほしいし、効果的な保護策があるなら寄付とかしたいと思っています。

さて、ライチョウさんと別れて北岳山頂を目指す。で、花に気を取られる。ミネウスユキソウ。昨年までの山行では、あまりウスユキソウを見ることがなかったので貴重な花だという感覚がありましたが、今年はチングルマやコバイケイソウよりよく見る。ホント、花はタイミングだ。


キンロバイの大きな株。まだまだ咲き始めですな。






こういうお花畑状態のところは随所にあります。まあ、雲上の楽園です。


タカネナデシコもたくさん。


イブキジャコウソウもたくさん。


ハハコヨモギは、7月に来た時よりもだいぶ少なくなっていましたが、まだ少しは咲いていました。北岳固有種ではないものの、珍しい花。


チシマギキョウも多いです。


タカネシオガマはピンクが鮮やかで、お花畑でも目を惹く存在。


シコタンソウ。塩見岳からずっと咲いていますね。


ウサギギク。こうやってまとまって咲いているととても可愛く見えます。


ハクサンイチゲは7月にはお花畑の主役でしたが、今回はほんの少し残っていただけです。形の比較的よいものを一輪。


少しずつ高度を上げています。お花の写真を撮りながら、アタックザックでの身軽な登りなのですが、それでも結構大変なのは高度が高くて空気が薄いからなんですかね。
そして、振り返れば定番の北岳~間ノ岳稜線。雑誌で見たこのシーンが私にとっての日本アルプス稜線美の原点。




階段になっているところなどで息を切らせながらも、ついに登頂。今年2回目の登頂です。と言うか、人生2回目でもありますが。




あー、間ノ岳方面は夏雲につかまってしまった。まあ、これはこれで雲が景色に迫力を与えてくれるけど。


山頂には白花のタカネビランジがありました。南アルプスの高山植物の女王と言えるのではないでしょうか。


さて、山頂からの景色を堪能。北岳山頂には多くの登山者がいますので、まずは自分の目で楽しみつつ、邪魔にならないようにタイミングを見計らっての撮影。
甲斐駒ヶ岳の雄姿。確かに格好いい山容。ただ、甲斐駒を完全に見下ろすという北岳の位置は凄いと思う。


甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳のいつものツーショット。


間ノ岳と、その奥に塩見岳。歩いてきたのですから立派なものだ。我ながら。






仙丈ケ岳と登山靴。アイテムに敬意を払うシリーズの写真。


見上げれば夏空。


またまた1時間くらい山頂で遊びました。岩に腰かけて、間ノ岳方面に雲がかかったり雲が流れたりするのを眺めたり、思い出したように風景やギアの写真を撮ったりしていると直ぐに時間が経ちます。
まあ、いつまでいても仕方ないというか、お昼も食べたいのでそろそろ下山。本格的に夏雲が上がってきた頃を見計らって、北岳山荘でカレーを食べに行く。

下山中もお花の写真は撮ってしまうので、あまり早くは歩かず。イブキトラノオの群生。


一輪だけ残っていたミヤマキンバイ。山行中は、ずっと葉だけ残ったミヤマキンバイを稜線で見てきたのですが、この一輪だけ残っていました。


タカネヤハズハハコ。


シコタンソウとタカネシオガマのお花畑。


シコタンハコベ。


ちょっと振り返ると北岳山頂の後ろに夏雲が迫っていて格好いい。


お花の写真続き。山頂や下山中には花々と背景のコラボにも挑戦する。トウヤクリンドウの写真は自分でも好きなもの。












ついに戻ってきてしまいました。塩見岳から熊ノ平も大パノラマだったし、早朝の間ノ岳は大展望台だったけど、やっぱり私は北岳が一番好みだと思う。


振り返ると北岳が眺められるテント場の贅沢。


間ノ岳は既に雲に隠れてしまっており、夏雲は東側からどんどん上がってきていました。西からの風で稜線上では押し返されるのですが、徐々にテント場からに風景も白さを増してしまいました。やはり午前中でないと駄目ですね。夏は。
さて、お目当てのカレー。あまり特徴はなかったように記憶していますが、食堂で食事すること自体がほっとする。


その後は、テントでちょっと休んだり、山荘のテラスのところでボーとしたりして贅沢な時間を過ごしました。2日目と4日目に比較的長めのコースタイムをこなして歩かなければならないので、3日目はゆっくりする計画でした。
午後の北岳。やはり雲に攻撃されている。かろうじて山頂は凌いでいるけど。


雲は基本的に東側にあり、南からの陽射しがあまり遮られなかったので、稜線でも結構暑かったしまぶしかったです。
テント場も結構混んできた。とは言ってもまだなんとかなるレベル。この日は山の日の前日。翌日は恐らく満員御礼でしょう。一番人気の北岳でテントを張る日が山の日にならないように日程を組んだのは正解でしたね。




この日のご飯もパスタ。だけどスープパスタにしてみた。フリーズドライのビーフシチューをソース代わりにして。悪くなかったと思う。3泊以上の縦走だと、予備の食料や行動食も入れると軽量化がどうしても課題になって、何とか工夫する必要が出てきますな。まあ、歩荷能力を上げろと言われればそれまで。


夕方の北岳。空の色が違いますね。夏雲は徐々に下りていきました。


翌朝、と言うか夜明け前。テントをたたんで出発すると、既に北岳方面にはヘッドライトが見えます。ご来光を山頂で拝む人たちですね。


2016年夏の南アルプス縦走も、1日中歩くのは4日目のこの日が最後。最終日の5日目はコースタイム3時間程度の下山を残すだけで、下山後は奈良田温泉にゆっくり入って時間に余裕を持って東京に戻る予定です。その分4日目は結構タフで、コースタイムは8時間半ですが、間ノ岳、農鳥岳(西農鳥岳を当然含む)、広河内岳と3つのピークを登る予定。そして、実際には一番苦労したのは大門沢小屋への下りルートでした。まあ、詳しくは後ほど。

徐々に明るくなって来ると、進行方向左手には富士山が見えてきます。富士山と朝日のコラボを見られるのがこの稜線のよさですね。雲海もよろしい。


北岳方面。この日は山の日。記念すべき最初の山の日は、雲海の上で晴れているという絶好のコンディションに恵まれた南アルプス。


鳳凰三山の奥から朝日が昇ってくるようです。


稜線を振り返るとこんな感じ。


日が出てきたかな。ちょっとだけ雲に邪魔されて、まあるい太陽は拝めない模様。


でも神々しい。




山の日万歳の富士山と朝日。


間ノ岳。もうちょっとピンクやオレンジに染まればいいのに。


もう一度北岳、鳳凰三山方面。


それほど気温は低くなかったと思います。12,3度くらいじゃないかな。しかし、西側からの風が結構強くてレインウェアを羽織って歩いていました。
そして、出発から1時間半程度で間ノ岳山頂。昨日の朝からちょうど1日ぶりに再訪。


この後、間ノ岳山頂でやはり30分以上遊んでから農鳥岳を目指しました。
ただ、このまま農鳥岳、そして下山の写真まで入れようとすると、Gooの制限に引っかかるのが目に見えているので、いったんここで切ってアップロードします。
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南アルプス縦走の旅 その3熊ノ平への道 & 熊ノ平から間ノ岳へ

2016-09-22 20:02:27 | 旅行
お天気に恵まれ、本当に大感動の大絶景の山旅だったのですが、私の写真ではその醍醐味をほとんど伝えられませんね。こうして見直すと。写真技術が稚拙、残念なものです。
しかし、実はそれはプロの写真家でもほとんど伝えられないのではないでしょうか。お天気がいいと特に日本の山岳地帯の景色は圧倒的に美しく、大きさも感じられます。それなりに海外旅行もしてきましたが(海外で山岳旅行はしていないけど)、日本アルプスの絶景は世界的に見てもレベル高いと思いますよ。ホントに。そして、北アルプスの方がどうしても注目度が高いですが、今回の南アルプスの山旅を経て思ったのは、自分は南の方が好きかもしれないということ。北アルプスも大好きですよ。でも南の大きさは、山に溶け込む感じでしたね。まあ、北アルプスで3泊4日の縦走をした時は雨に降られてしまったので、快晴だったら北アルプスにも同じように溶け込めたのかもしれないですけど。

で、熊ノ平。山に溶け込むにはもってこいの山小屋、そしてテント場です。遠いけど。
まずは塩見岳直下の岩場を降りてきました。塩見小屋方面から登ってきたルートに比べると岩場は険しくないし、距離も短いのでそれほど問題ありません。振り返るとこんな感じ。


進行方向右手には、長大な蝙蝠尾根とその向こうの白峰南嶺の向こうに富士山が見えます。


進行方向は間ノ岳中心に大山脈。この写真とか、雑誌の夏山特集に使えないかしら。まあ、これでも実際に見えている風景の感動に比べると矮小化されてます。


少し行くと、ハイマツの森に沈み込むように入っていきます。ここでのすれ違いは困難。


それを抜けるとこんな感じで足を滑らせたくない道が続きます。


北俣岳分岐を過ぎるとガレた急な坂です。写真は結構格好いい稜線の道ですが、実際に下るのはなかなかたいへん。片側が切れ落ちているので結構神経使います。登るのもつらいと思うけど、下りは落石起こさないように注意です。もちろん滑落も。


難所を越えて振り返ると、左側には今下ってきた難所。右側には塩見岳バットレスと呼ばれる塩見岳の北面。


標識。まだまだ熊ノ平は遠いが。


この辺りから見る塩見バットレスは大きく見えて迫力がありました。稜線の緑とのコラボもよろしい。


塩見バットレスにズーム。


これはクロマメノキという植物。ネットで調べたけど、花はドウダンツツジやコケモモにちょっと似ている。かなりたくさんありました。


稜線の道。進行方向はこんな感じで北部の山々がとても大きい。


進行方向右手に見てているのは白峰南嶺と言われる稜線です。緑深くて南アルプスらしい感じ。一般登山道ではないので藪漕ぎ、ハイマツ漕ぎが普通な上、水場がないので縦走するならスピードハイク、もしくは6リットルとかの水を担いで行くらしい。ちょっとハードル高すぎエリア。笹山だけなら山頂の展望もありそうだし興味あるなあ。


右手後方には、白峰南嶺越しに富士山が見えます。まあ、楽園ルートね。このくらいお天気がいいと。神に感謝です。


後方は下ってきたルートと塩見岳。こうして見直すと、左に伸びる蝙蝠尾根は確かに魅力的に見える。


少し開けだ場所に出ました。大きく崩落している箇所を挟んで北荒川岳を進行方向に見るところです。崩落越しの農鳥、間ノ岳、甲斐駒、仙丈。


南アルプスは、薙(なぎ)と言われる地名が多いですが、崩落している場所を指すようです。今でも年間数センチ成長している山脈だし、降雨も多いので崩落する箇所もおおいのでしょう。南アルプス林道が土砂崩れで通行止めになってバスが止まるのはよくあるパターン。

この日あたりからザックの写真を積極的に撮るようになる。


15分くらい休憩して出発。ここからは崩落地の右に稜線を巻きながら少し下ります。高山植物に加え、まばらに生えた木々と草地のコラボが牧場のような雰囲気。ちょっと標高が高すぎですが。






ただし、こんな高地でも鹿の食害がひどいらしく、元々はもっとずっと多くの花々が咲いていたようです。今では、鹿が嫌うマルバダケブキが増えてしまい、こんな様相です。


5万分の1の地図にもあるキャンプ禁止標識の場所に出ました。元々はキャンプ指定地でトイレだったのかな。熊ノ平まであと3時間って、ちょっと大変すぎよね。


荷物の重さもさることながら、この辺りの時間帯できつかったのは気温。夏場のアルプスを縦走していていつも思うのは、素晴らしいお天気に恵まれた時の暑さによる苦痛。絶景と裏腹。暑さに弱い私はこれが本当に苦しい。歩き始めてすぐに3時間ならどうということはないのですが、既に5時間ほど歩いてきているし、難所もあったし、稜線では太陽が照り付けるし、樹林帯に下りれば風がないし、なによりテント装備重い。縦走の実態は、苦しみが主軸にあって、ちょっと休んで顔を上げると絶景に感動するというものですな。逆ではない。残念ながら。それでも楽しいんだけど。なぜか。

あとはお花。南アルプス固有種でとても可愛いタカネビランジ。山歩きを始めたばかりの夏に鳳凰三山に登ってたくさん見た花です。




崩落地の南側に回ってきた。樹林帯から再び稜線に出て振り返ると、やや小さく見えるようになった塩見岳。ただ、ここから見た方が両翼を広げる形で偉そうで格好いい。赤石岳とか北岳とかの盟主級に比べると地味な山なのかもしれませんが、塩見岳は3,000メートル峰ですからね。やはりでかいです。山頂の岩場感とか、山頂がバットレス的に盛り上がって見えるところとか、北アルプスで言うと黒部最奥の水晶岳に重なるイメージでしょうか。水晶岳は昨年登れず。雨にやられた。


この日は雲もかからず、白峰南嶺越しの富士山はずっと見えています。


そして、北荒川岳に到着。11時頃です。ここで30分ほど休憩。残っていたパンなどを食す。他の登山者は少ないですが、皆さんここでフリーズドライや小屋で購入したお弁当などで昼食を取られていました。なぜここで休憩するのか。それはここが南アルプス最高の大展望台だからです。
仙塩尾根の稜線の開けたとことで、間ノ岳・塩見岳の中間とも言える位置。周囲が広く見渡せるうえ、どの山からも適度に距離があるので3,000メートル峰の巨体が大きく眺められる。つまり、1つか2つの巨体に遮られないでゆったりと全部が見渡せる。
まさにド真ん中にいるという感覚。あまりの感動に、「厳冬期にこの場所にヘリで連れてってくれたら3万円払います。10人くらいのツアーならチャーターできるんじゃないですかね。」とかアホなことを一緒にお昼ご飯食べていた登山者に話しかけたりしてました。
写真ではこの大パノラマというか、ド真ん中感を伝えるのは不可能ですが、一応幾つかアップします。

北部方面。仙塩尾根、緑深くて長い。


間ノ岳、農鳥岳は見えますが、ここからは北岳は見えません。


ボーっと感動していたせいか、この場所での写真はそれほど多くないんですよね。背景の山を変えて自撮りとか、ザック撮りしていて、あまりブログエントリ向きではありません。
むしろ1つ1つの山をズームして撮っている。ビッグマザー仙丈ケ岳。


農鳥岳。ゴツくて渋い。そして大きい。


間ノ岳。ずっと右手前方に見えていて、主峰の貫録。


塩見岳。両翼の広げ方は鷲羽岳に似ているとも言えそう。


塩見バットレスにズーム。


堪能して先に進みます。ここからは再び樹林帯に潜ります。風が欲しい。。。


相変わらずマルバダケブキ優勢の植相。


いい加減疲れてきましたが、遅くとも2時には熊ノ平に着くだろうということで歩みを早めることなく無理を避けます。それにしても風が欲しい。
1時間弱で新蛇抜山というピークへの分岐が出現。ちょっと登りますが、風にあたるために重い荷物を下して空身で登りました。


小さい山頂ですが、風が当たって気持ちいい。周囲も見渡せます。だいぶ夏雲が上がってきてしまいましたね。これはこれで迫力だけど。


仙塩尾根の道。まだ熊ノ平は見えませんが、奥の緑濃い森の中にあるはず。なお、この写真の中央の岩場は地図上で竜尾見晴と書かれているところでしょう。確かに眺望はよかったけど岩場の難所でした。


またまた樹林帯に戻る。南アルプスも小鳥が多くて、鳴き声はずっと聞こえています。でも、姿を見られる機会は少ない。貴重な一枚。


シラビソ樹林帯。この日の最終版。己との闘いに入っている。


ついに1時半過ぎに熊ノ平小屋到着。いやー、長かった。小屋の前にはテラスがあって、皆さんビール飲んで休まれていました。


テント場はやや複雑。3~4張くらいが限界の小さいテント場が幾つか点在しています。遅く到着すると水場やトイレから遠いところに張ることになるでしょう。まあ、張りたい場所は翌日の出発する方向にもよりますけど。私は比較的広くて樹の香りも濃い場所を選びました。


熊ノ平、樹林帯の中の落ち着いた山小屋で、とても雰囲気のあるロケーションですね。針葉樹の香りがとてもいい。水場も小屋脇にあって、水量豊富です。テント張ったら水場で体を拭きました。暑さにやられて汗だくだったし。


夕食。レトルトソースのパスタボロネーゼと卵スープ。パスタには赤やオレンジのミニトマトを入れています。卵の黄身に見えますが。


夕暮れ時。農鳥岳が夕日に真っ赤に染まるのを見たかったですが、残念ながら雲がかかってしまいました。それでも雄大。熊ノ平は農鳥岳の正面に位置するので、凄い迫力です。


この日は疲労もあって7時過ぎから爆睡。ただし、翌朝は早めに目覚めました。私とは逆に熊ノ平から塩見岳方面、三伏峠を目指す人が多くて、その方々は10時間コースに備えて4時前には出発されるので。ということで、私も夜明け前にはテントをたたんで間ノ岳方面に出発しました。
熊ノ平からは、まず400メートル以上と思われる登りで三峰岳(みぶだけ)を目指します。これは山頂というよりも岩の出っ張りのイメージですが、それでも標高は2,999メートル。北アルプスの剣岳に匹敵します。当然森林限界を越えた岩稜になるはずで、晴れていれば景色はいいはず。

ところが、この日の明け方は濃い霧が立ち込めていました。夜明け前は当然真っ暗ですが、やや明るくなってきてもガスが濃くて視界が限られます。こういう状況で森林限界を抜けて稜線にでると、道を見失う恐れが高まります。北アルプスや八ヶ岳と違って歩いている人は私だけ。慎重に前方を確認し、ペンキのマークなどを探します。風もそれなりにあって、緊張しながらすすみました。
まあ、それも1時間くらいだったでしょうか。日が昇ってくると地面が暖められて上昇気流が出たのか、徐々にガスが上空に抜けてくれました。進行方向に三峰岳らしきものも見えてきます。


右手を見ると、間ノ岳と農鳥岳のあいだの鞍部に富士山が。






農鳥岳自身はまだガスの中。


ガスで神秘的な感じの三峰岳に向けて歩く。


そして三峰岳登頂。後に控えるはボスキャラの間ノ岳。間ノ岳は3,190メートルなので、まだ200メートルほど高いのです。スケール大きい山域だ。


山頂ケルン。雲海見事。ザック写真シリーズです。どうも格好良くないですが。


農鳥岳、富士山方面。やはり絶景展望台ですね。


塩見岳、荒川三山方面。三伏峠も見えていると思います。だいぶ長い距離歩いてきたな。


それにしても、毎日お天気に恵まれてありがたい限り。やはり熊野三山と赤城山のお守りのご利益か。
何より、北岳から間ノ岳までは歩く人が結構いると思うけど、絶対仙塩尾根方面がお勧めですね。この景色は見られないですよ。こっちを歩かないと。農鳥岳のガスも完全に晴れましたね。


なお、この写真の手前からガレ場のバリエーションルートを下ると、大井川の最初の1滴が生まれる源流にたどり着きます。これまたスケールでかい話だ。
こちらの写真だとイワツメクサの先の谷底に沢が見えますが、これが大井川源流ですね。


イワギキョウは絵になる。


タカネツメクサも。後の谷は右俣沢だったと思う。


標識。私は間ノ岳を見ながら仙塩尾根を歩きましたが、こっちから塩見岳を見ながら行くのもいいかもしれない。


アルプスの定番、チングルマ君が風に吹かれる図。早朝のアルプスの空気感が伝わるのではないでしょうか。この手のシーンを見たことある人は多いでしょう。登山趣味なら。場所は間ノ岳ではないかもしれませんが。


そしてついに間ノ岳登頂。初日から様々な場所から眺め、その大きさと格好良さに感動してきた山です。流石は百名山の一角で標高日本3位タイ。そして、その背後には標高2位の盟主、北岳が見えているという。その奥の甲斐駒ヶ岳が小さく見えるという。


ここで自撮りしない人はいない。


ついに間近に北岳を捉えました。7月初旬に登り、自分の贔屓の山トップに躍り出た感がある雄大かつ繊細な山です。


東側にはケルン越しに雲海に浮かぶ富士山が美しい。


間ノ岳、感動の展望台です。間ノ岳自体がかなり格好いいと思いますが、富士山含めて周囲にスターが多く、大きな谷が切れ込んでいることもあって眺めがとてもいい。山頂が広いからあっちに行ったりこっちに行ったりして眺めたり写真撮ったりしていると、1時間くらい直ぐに経ってしまう。

仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳方面。こっちはまだ雲が垂れ込めてますね。


農鳥岳、仙塩尾根、塩見岳、荒川岳、そして南部の山々。うーん、南アルプスグリーン&ブルー。


ズームすると、荒川岳の奥に赤石岳も確認されます。ここからの方が角度的に見えやすいんですね。こっちの山域は公共交通機関だと行きにくいからなあ。高山植物の綺麗な時期に行ってみたいけど。


ゴツくてどっしり農鳥岳。北アルプスに例えると五竜岳とか赤牛岳ですかね。


仙塩尾根を確認したくてこっちの方面を眺める。仙塩尾根は長大で、今回は仙丈ケ岳と三峰岳を結ぶラインは歩いていません。そこだけで丸1日以上かかります。この写真の左手前から伸びている尾根で、雲に隠れた仙丈ケ岳まで。


奥には北アルプスも見えています。向こうからもこちらを見ていることでしょう。


北岳、ボーコン沢ノ頭から池山吊尾根方面と、その後ろに鳳凰三山。3年前に山歩きを始めた年に登った時にはとてつもなく大きな山だと感じた鳳凰三山ですが、こうして見るとやはり南アの主峰ではない。前衛峰ですね。それにしても雲海凄い。


うーん、日本か、ここは。


富士山があるから日本だな。なお、写真でも分かりますが、ここまで来ると急に登山者が増えます。大学の山岳部やサークルらしい集団もいます。


朝日と富士山。自分的富嶽三十六景に入ること間違いなし。


ザック写真シリーズ。まったく、シューズもザックもお疲れ様です。ホントに。


さて、十分堪能したら北岳方面に向かいましょう。途中の北岳山荘にテントを張り、北岳山頂を再訪する予定です。


途中にあったトウヤクリンドウの大株。


北岳は南アルプスの中では山頂が尖っていて、ちょっと雰囲気違いますね。


甲斐駒と北岳。鞍部に北岳山荘が見えてきました。


この北岳~間ノ岳稜線の美しさは自分史上最高の稜線と言ってもいいかもしれませんね。1日目のエントリに書きましたが、山歩き始めた年の雑誌の特集記事で使われていた写真は、この稜線の写真でした。そういう意味で、憧れの稜線を歩いています。荷物は重いですが。
次のエントリでは、3日目の行動の中で北岳登頂から先をカバーする予定です。4日目についてはどこまで書くか決めてませんが、アップする写真の枚数によります。
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