冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

台湾 - その他思ったこと

2011-05-24 23:34:28 | 旅行
今回の旅行は、海外旅行の中では近場だったし、同じ中華圏の香港に数年住んだ経験もあるし、期間も3泊4日と短かったので、比較的「非日常感」は少ない旅行だった。
そのため、いつもに比べて感じることも多くはなかったと思うが、それでもいくつかメモ。

1. 銀行多すぎ
こんなとこも日本に似てる、って言うか日本よりひどいかも。
何でも37行あるらしい。ちなみに証券会社は151社。どっちも外資系は入れてません。
日本も第2地銀とか、信用金庫、信用組合、農協や漁協、労働金庫とか入れるとたいへんな数ですけどね。
それにしても台北市内の観光地の間を移動する間だけでも軽く二桁の銀行があることを数えることができるし、ちょっと郊外までバスに乗ればそれこそ見たことない銀行の看板がいっぱい。
再編の必要高し。

2. バイク(スクーター)とカラフルな雨合羽
ベトナムほどではないが、バイク(スクーター)が多かった。
そして、梅雨の雨空の下、地元の人たちがカラフルな雨合羽をまとって疾走するシーンは妙にまぶたの裏に焼きついてしまった。
何となくエネルギー感じる。


3. 観光地としての展望
中国本土からのビザの規制が緩和される予定のため、昨年160万人だった中国からの入国者は今年は300万人、来年は400万人見込まれていると聞いた。
日本が原発の事故対応を誤って観光地としての価値を下げる中、台湾の観光地としてのさらなる発展はあり得る。
個人的には、中部の景勝地への便が良くなると嬉しい。

4. 台北の都市としての競争力
地下鉄のCity Hall駅の南側に広がる巨大ビル群(台北101ビルは東洋一の高さ)だけ見ると、香港のセントラルや東京の丸の内や西新宿、汐留を思わせる最先端の国際都市的な顔が見える。
でも、箱物だけという感じを持った。
英語が通じにくいし、国際的な金融機関などの看板も見えるものの、しょせんはアジア(あるいは東北アジア)の本社機能を持ったセンターではない。
台湾は実は一人当たりGDPや、国際的な製造業のサプライチェインにおける存在感という意味では、すでにかなりの先進経済国なので、多国籍企業なら出先を持つのは普通。
でも、あくまで周辺であって、センターではない。
香港や上海に勝つのは難しそう。


5. 日本統治時代の建築物の美しさ
総督府などの本当の観光スポット以外にも、町中に美しい彫刻や柱が目立つ、極めて上品な建物が多い。
これらを探しながら散歩するのは楽しかった。
昔の日本の丁寧な仕事振りに感動。


6. 高い食文化
香港でもよく感じたことだが、中華料理の医食同源的なところが好きだ。
スイーツでも、砂糖と小麦粉をこねくり回した高カロリーのお菓子ではなく、黒砂糖やマンゴーをはじめとするフルーツ、タピオカなどを上手く組み合わせて健康的でサッパリしていて、美味しい。
もちろん広東、上海、四川などの中華料理に本場の台湾料理、今回はトライしていないが日本料理も悪くないらしいので、B級グルメだけでなく、本格的な東北アジア料理をリーゾナブルに味わえるところなのだと思う。
グルメ旅行にはお勧めだ。

7. 女性の進化
垢抜けない感じの人ももちろんたくさんいるが、香港と比べても、若い世代の女性の身のこなしは洗練されているように思う。
日本でも、90年代前半から急に女性の洗練度が高まった。
それとともに社会の洗練度が高まり、男の地位が下がり、社会ではだれも幸せにならなくなるのだけれど、台湾はそんなところまで日本を見習ってしまうのだろうか。

以上徒然なきままに。

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