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冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

木曽駒ヶ岳 楽々テント泊デビュー

2013-09-08 10:53:52 | 旅行
9月の第1週は有給休暇をとることができたのだが、事前に計画していたことはほとんどキャンセルという状況に。
中国の張家界旅行は直前でいろんなハプニングがあり、結局キャンセル。
まあ、このおかげで空いた時間を家族関連で有効に使うことができたので、よかったのかもしれないが。
そして、この土日に予定されていた会社のオフサイトミーティングも結局欠席に。
オフサイトを東北の被災地で行うということで、6月以来のボランティア参加も考えていたのだけど、これも果たせず。
しかし、5日、6日の木曜・金曜に予定していた、国内での登山は実行できた。
それで、以下はその記録。

この時期に休みが取れることになって、1泊2日で登山を考えた時には行先についていろいろ迷いました。
季節的に紅葉には早いので、夏山として面白いところがよさそう。
そして、せっかくの平日なので、休日には無茶混みするところに行くチャンスである。
あとは、当初予定では中国旅行から帰ってきて翌日からの登山となっていたので、あまりハードなのは避けてできるだけ楽しめるところがよさそうだなと。
北アルプスは行きたいところが多いけどどれもハードな感じだし、南アルプスは甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳を次のターゲットにしたいけど前日甲府駅で野宿になりそうだし、八ヶ岳のどれかにしようか、東北地方とか北陸、近畿の山にしようか。。。

で、迷った末に結局決めたのが木曽駒ヶ岳。日本百名山でもある、標高2956メートルの中央アルプス最高峰。
見どころも多く、千畳敷カールという氷河が削ってできた勇壮な風景は日本の山岳風景の中でも特に絶景とされるものの1つ。ある著名な登山ブロガーさんも、この景色に感動して登山を本格的に始めたようですし。
すぐ隣にある宝剣岳は切り立った岩の峰で、滑落者も続出する登り甲斐のある山だけど、稜線からの登攀距離が短いので慎重にやれば岩登りの技術がなくても頂上を目指せる。
ということで、いつかは行きたい山の1つでした。

今回の旅の目的と照らしても、ロープウェイが海抜2600メートル以上の地点まで連れて行ってくれるので、実際に登るのは千畳敷カールを見ながらの300メートル程度という楽チン登山ができるのが魅力。ハードな行程なく楽しめるのが素晴らしい。
ロープウェイで楽だということは、土日に行くと観光客や登山客で激混みということでもあり、それは数々の登山ブログでも指摘されている事実。しかし、これも平日なら緩和されることが見込まれますしね。
そして、この機会を利用して、テント泊デビューも一気にすることにしました。
有に10kg以上の装備を背負うことになるテント泊登山は、私程度の体力だとかなり苦しくなることがわかっていたので、東京のハイカーが雲取山でテント泊デビューをして地獄の苦しみを強いられたりするのをブログで読みながら、デビューに相応しい楽チンコースを探していたのです。
ロープウェイという文明に頼りつつ、頂上直下の整備されたテント場でのデビューが可能という、まさに充実した有給休暇のためのコースではないか。

しかし、ご存じのとおり、台風とそれに伴う前線の影響で、日本列島の天気は大荒れだった今週。
関東でも竜巻被害が出る有様。前線の活動は依然として活発で、テレビでやってた水曜の天気予報では登山なんて自殺行為のように見えました。
が、そこは天気図を中学校の理科の知識で読む能力に長けている私。かなりの可能性で前線の影響は木曜夕方までになくなると予想。昼過ぎまでは雲が厚いかもしれないけど、夜空はバッチリ満点の星空となり、金曜の朝は最高のご来光が拝めると踏みました。
果たして結果はいかに。

木曜日は朝7時に新宿のバスターミナルを出る中央高速バスの伊那飯田線に乗ります。駒ケ根インターを目指します。
そして、お約束の大雨。これは調布のあたりですが。まあ、これは想定内です。強い雨雲の東西の幅は80㎞程度と踏んでいたので、駒ケ根に近づけば雨が降っていたとしてもパラパラ程度だろうと思ってました。


そして、10時半に着いてみると曇り。またも天気予報に勝った。蔵王と同じパターンじゃ。
天気より、行きのバスだけで3時間半もかかる遠さに参ってました。
駒ケ根インターからは、路線バス(これが凄い。山道を30分程度登っていくけど、景色も社内の観光アナウンスもドライバーのテクニックもどれも最高)、日本一高いところにあるロープウェイを使い、楽チンで千畳敷カールへ。
バスの接続はいいし、ロープウェイも本来30分に一本ですが、お客が多いと柔軟に臨時便を出しているようで好感持てました。
しかし、天気は思い切り曇天で眺望はたかが知れていたので写真はなし。

ところが、雲を抜けて11時40分ごろに千畳敷に到着すると、この様子。

流石の超絶景、千畳敷カール。大迫力。でも、何となくやさしい感じの曲線で、私には女性的に感じられました。
日本って凄いと思うよ。この大自然。東京から4時間半程度でヨーロッパアルプスかと思う絶景にたどり着くってのはホントに凄い。
これを楽しまないのは本当にもったいない。

まあ、天気はずっと晴れているわけではなくて、雲が相当な速さで動いているので景色が隠されてしまう時間も結構あります。
景色を楽しみながらサンドイッチ食べて昼食にします。
そして、12時半ごろまで一般観光客用の遊歩道で高山植物を探しながら散歩しました。千畳敷は多くの花が咲く花畑なのですが、さすがに夏の終わりでは花勢は終盤でしたね。
チングルマは花が終わって、名前の由来である穂が舞っていました。


ナナカマドは赤い実をつけ始めていました。10月には葉が真っ赤になって、紅葉が見事なのでしょう。


ミヤマリンドウとサクライウズは見頃でした。青い花は独特の強さを感じます。



エゾシオガマもまだ残っているのを見つけました。黄色っぽい白さと三角形の花の形が何となく可愛げがあります。


で、ようやくテント泊の重い荷物を担いで登山開始です。
きつい登りは1時間足らず(実際には登山客がほとんどいなくて空いていたので40分程度で行けた)なので、何とか頑張れます。
しかし、整備された登山道は結構急でした。階段状になっていると登るの辛いのよね。


高度を上げていくにつれ、ガスも濃くなってきました。下を見ると、千畳敷カールもガスで覆われてしまったようです。


稜線に出ると、数メートル先もよく見えない状態に。今回は目印が多くて迷うことのない登山道ですが、そうでなかったらかなり怖いものがありますね。


夕方には晴れると勝手に決め込んで、黙々と歩きます。途中、中岳という標高2925メートルのピークを登ります。
頂上には小さな祠がありました。ここからは木曽駒ヶ岳、宝剣岳だけでなく、中央アルプスの山々に加えて南アルプスや乗鞍岳なども眺望できるはずですが、今日はガスで無理。明日のご来光をここで拝むことにして早々にテント場を目指します。テント場は、頂上直下にある駒ヶ岳頂上山荘に併設されています。
2時過ぎに着いてみると、頂上山荘は閉まっていました。こんな天気で登山客がいないのか、この日は宝剣岳と中岳の間にある宝剣山荘しか営業していないらしい。ちなみに、宝剣岳から木曽駒ヶ岳までの稜線にはこの2つの山荘に天狗荘を加え3つの山荘がありますが、経営は同じです。テントの幕営料は、後ほど職員が徴収に来るらしい。
で、テント場に行ってみたら、何と1張しかないではないか。そのテントに泊まっていた方は、木曽駒には何度か来ているようで、今回はまったり2泊するとのことでした。
自分の天気予報能力は信じているものの、この状況にやや不安になる。
まあ、まずはテント張らないと寝るところがないので、初テント張ってみた。

花崗岩の風化した土壌が柔らかくて、ペグを打ったものの強い風だと飛ばされるような気がしたので、石を重しにしました。
因みに、テント場は石で風よけが作られていて、スペースも十分。平らな土地で張りやすかったです。初心者に優しいテント場でした。
さらに、2900メートルの高地にありながら、水場があります(美味しかった。中央アルプスのおいしい水だ)。これを自由に使えるのもポイント高いですね。
木曽山脈は水が豊富と聞きますが、それにしても凄い。
どーでもいいけど、テント場を略してテン場とか言うのを見聞きしたことがあるけど、トの一字だけ略することにどれほど意味があるのだろうか。

4時ごろに3人のパーティが1組やってきて、テント場は3張になりましたが、極めて静かでした。
少し雨もぱらついたりして、ガスは晴れず。文庫本読みながらマッタリ過ごします。
5時ごろにコッヘルとガスバーナーを使って初の食事。カレーヌードルにソーセージとゆで卵を入れたもの。特に創意工夫なく簡単なものなので写真はなし。
5時半ごろに山荘の方が幕営料を徴収に来られました。800円。その時に空を見ると、西側からのガスはまだまだ濃いものの、所々に晴れ間が。
夕日は期待できるかもしれないと思って、木曽駒ヶ岳の山頂を目指すことにしました。
ガレ場のやや急な登りを10分行くとすぐに山頂です。すると、やはり夕方になって雲が下がっていました。
山頂には立派な社があります。


北東側の尾根。馬ノ背と呼ばれる方面です。下から沢の水音がゴーと聞こえてきます。


宝剣岳方面。


中央アルプスのもう1つの百名山である空木岳も奥の方に見えますね。東京からだとアプローチがやや難ありですが、登ってみたい山です。空木岳から千畳敷まで縦走してくるコースなら1泊で行けそうだし。


そして夕暮れ。オレンジから紫色に変わっていきます。駒ヶ岳の山頂は広く、四方の視界が開けていて景色がとても良いですね。


暗くなる前に急いで(と言っても10分の距離だが)テント場に戻ります。
夜は冷え込みが厳しかったですね。シュラフカバーがあった方がよかったのかも。でも、風もなく穏やかな天気で、テント場も人が少なくて静かだったので結構よく寝たように思います。9時過ぎに外に出てみたら、星が凄かった。天の川も久しぶりに確認。私のデジカメでは星空は撮れないですが。

朝は、3人パーティがご来光も見ずに縦走に出るということで、4時半ごろに起きてしまいました。日の出までは1時間ほどありますが、水場で顔を洗ったりしているうちに結構明るくなってきたので中岳山頂に行ってみます。
夜明け前の寒い中でしたが、空気が引き締まっていて気持ちよかったです。四方に雲海が広がっていましたが、上空は快晴。狙い通りになりました。
東側には、南アルプスの巨大な山塊と、その奥に富士山が見えます。


南アルプスの甲斐駒ヶ岳。駒ヶ岳という名の山の中では甲斐駒ヶ岳が一番高くて、木曽駒ヶ岳は2位です。その差はほんの11メートルですが。甲斐駒ヶ岳は、今年の紅葉シーズンか、来年の夏に絶対に登るつもりです。


そして感動のご来光。日本の山最高!


西側には木曽の御嶽山。富士山のような独立峰の火山ですね。相当でかい。圧倒的迫力です。男性的ですな。これも登ってみたい山です。


ヒタキの仲間ですかね。日の出とともに鳥がたくさんやって来ました。


一度テント場に戻ってシュラフを畳んだりしていたら、ふと昨日の夕暮れ時に登った木曽駒ヶ岳の山頂にもう一度行ってみたくなりました。朝の景色も素敵かなと。
で、また10分かけて登りました。やはり、よく晴れた朝の風景は美しかった。


乗鞍岳方面。


北アルプスも少し見えました。空気が澄んでいる感じでした。


木曽駒ヶ岳は正に「中央」アルプスの主峰なので、山頂からは東西南北に本当にいろんな山々が展望できますね。
時間に余裕のある旅なので、ゆっくり楽しむことができてよかったです。

テント場に戻ってからは、軽くアンパンなどの朝食を取ってからテントを撤収。
今日は宝剣岳に挑戦します。が、その前に中岳の巻き道を通ることにします。雪のある時には通行止めになるやや危険な道で、片側が切り立った崖になっています。しかし、この道の眺望は素晴らしいので、危険を承知で挑む価値はあるでしょう。
写真の場面は、まだそれ程切り立った場所ではないですし、道幅も広めです。これが、かなり狭い道で断崖のところがあります。でも、浮石はなかったしちょうどいいところに手で捕まるのに適した岩があったりしたので、テント泊装備を背負いながらも比較的安全に進むことができました。


岩の間には、トウヤクリンドウがたくさん。まだ蕾でしたけど。


そして、いよいよ宝剣岳に挑みます。滑落者の多い難コースと聞きますが、晴れているし風も弱いので何とかなるでしょう。ザックはデポして身軽になって行きます。


鎖場の多い道です。確かに危険度高いかも。足を踏み外すと一気にかなり落ちますね。死ななくても相当痛いでしょう。でも、自分としては鎖があったので意外と苦労せず登れた感じです。安全のために三点支持を徹底していれば何とかなるものです。


で、この岩の上が頂上。取りついて、顔が頂上の上に出るところまではいったけど(証拠写真は撮りました)、どうしても頂上に足が上がらなかったですね。足をかけるところがほとんどないので、一気に開脚して登るしかないと思うのですが、ちょっと無理でした。技術があれば違う登り方で岩の上に立てたかもしれませんが。まあ、頂上に顎をかけたので登頂したということで自分を納得させました。


後は下山するだけです。まだ9時過ぎですけど。
お天気がよかったので、昨日とは打って変わって観光客も登山者もたくさんです。
千畳敷から稜線まで登ってくる人が多くて、細い登山道をでかい荷物背負って逆方向に進む私は邪魔者だったと思われます。
こんな時間に下りてくるので、いつ登ったんだと何人かの人に聞かれました。

下山途中で、青空の千畳敷カール。


一応、一般観光客の回る遊歩道も一周してみました。コバイケイソウの大群生地帯(花は終わってましたけど)とかナナカマドの林があって、季節が合えば相当綺麗だろうということが想像できましたね。
ロープウェイの駅まで戻ってしばらくマッタリしていると、10時10分に臨時便が出るとのことなのでそれに乗りました。
晴れて、観光客が続々とやって来ているようでした。下りのロープウェイは私一人だけの完全貸切状態だったのに、上りは満員でした。
千畳敷カールに別れを告げて、木曽駒ヶ岳から下山です。


帰りの路線バスから見た景色。太田切川の清流です。この後、昼食取ってから川にちょっと入りました。


ビューホテル前で下車して、日帰り温泉施設の「こまくさの湯」を利用します。
この施設、かなりポイント高いです。入浴料600円ですが、比較的新しいのか施設は綺麗だし、大きなお風呂は気持ちいいし、露天風呂からは晴れていれば木曽駒ヶ岳方面が一望できます。1時間以上いろんなお風呂を行ったり来たりして楽しみました。
湯上りに昼食ですが、併設された食堂で地元産の黒川マス塩焼き定食をいただきました。マスは美味しかった。でも、ソースかつ丼などの名物を食べるならここでなくてもいいかも。食堂はあくまで食堂でした。この施設を出るとすぐに、いくつかのレストランやカフェがあるので、そっちの方がよいでしょう。


帰りのバスは2時50分駒ケ根インター発なので、2時間弱も時間があります。
駒ケ根市は自然を生かした遊歩道などを整備しているのを、事前のウェブでの調査で知っていたので、少し散歩します。
こんな林の遊歩道が整備されています。太田切川に沿った道もあって、川まで下りられるところがあります。昨日までの雨のせいか、かなり流れは急で水量も多かったので、岸辺にビーサンで入っていっただけですが。冷たくて気持ちよかったです。


川には大きな吊り橋がかかっています。これも散策コースの一部。


お花畑とか、スポーツ施設、そしてありがちなオブジェがあります。子供のころ家族旅行で山に行ったのを思い出しますね。



1時間ほど散歩して戻ってくると、ビジターセンターに併設された土産物屋と、現地の農産物加工品を売る場所がありました。
地ビールとソーセージを購入。帰宅してから早速食べたけど、かなり美味しかった。地ビールは、日光と南信州がこれまでのところ当たりです。


木曽駒ヶ岳一帯、観光地としてもっとメジャーになってもいいのでは?軽井沢の規模はないけれど、相当過ごしやすい避暑地だと思いました。冬は千畳敷でスキーできるらしいし。
まあでも東京から遠すぎるのかね。高速バスで3時間半だから。普通は上越方面に出てしまうんでしょうな。

お天気に恵まれ、楽チン登山でテント泊デビューも無事果たすことができました。
そして、絶景と温泉をマッタリ楽しむという休暇の目的もバッチリ。
今度は中央アルプスの他の山から縦走して来てみたいですね。

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南アルプスデビュー: 鳳凰三山

2013-08-17 20:53:46 | 旅行
8月最初の日曜日&次の月曜日(有給取った)で、南アルプスの鳳凰三山に登ってきた。
まず結論。素晴らしい。日本の山楽しい。こんな景色世界にもなかなかない。
パイネやカナイマに行く体力がなくなっているのではないかという恐れから始めた日本の登山だが、日本の山自体が世界クラスの観光資源だと思う。
この列島は地質学的に世界的に稀有なものらしく、火山も隆起した山も特徴がある。それに、多雨だったり豪雪だったりして、山岳地形・風景が素晴らしく迫力ある。植物も、日本固有種なんかざらで、その山にしかない高山植物とかたくさんある。これらに遭遇するだけでも得した気分だ。

ということで、詳細に入ります。
土日は混んでるだろうという軟弱な理由で、月曜に有給とって日・月の山行を計画。朝7時3分に新宿駅を出る特急かいじ号で甲府に向かいます。


8時半過ぎに甲府に着いて、そこから9時発のバスで登山口の夜叉神の森に向かいます。高校生の合宿部隊を含め、バス2台がいっぱいになる人数の乗客がいました。日帰りの強者は少ないと思いますが。。。
バスは1時間10分ほどで夜叉神の森に到着。登山口はバス停の反対側にあります。トイレを済ませて10時20分頃に登山開始です。


最初の1時間は夜叉神峠まで樹林帯をひたすら登ります。直ぐに汗が吹き出る。登山口は標高1380メートルということで、この高度ではまだまだ涼しくはないです。で、予定通り1時間ほどで夜叉神峠に到着。山小屋があり、高山植物が咲いています。ガスがかかっていて眺望はNG。晴れていれば北岳が見えたはずなのだが。


クルマユリかな。


ヤナギラン。


ここで鳳凰三山について。
南アルプスの中では比較的初心者向けらしいですが、登山口から山頂までは最短のコースでも1300メートル以上ありますし、1つの山が大きい南アルプスらしく普通のペースでは5時間以上の登りを覚悟しなくてはなりません。私のとった夜叉神峠のコースは標高差1400メートルくらいでコースタイムは7時間となっていましたが、いろんな方のブログを見ると5時間程度と見ておけばいいようです。
三山というのは、薬師岳、観音岳、地蔵岳の3つのピークを持つためにそう呼ばれています。
この日宿泊予定の薬師岳小屋は、薬師岳直下の標高2700メートル程度の場所にあります。

で、水を飲んだりして少し休んだら登山再開。南アルプスらしくブナやカラマツの森が深く、コケもびっしりの樹林帯を行きます。
山深い感じでいいですが、地味な登りで徐々に体力を奪われます。ホントに初心者向けなのか、この辺りですでに疑問を持ち始める。
それにしても、もののけ姫がでかい狼に乗って出てきそうだ。


癒しは様々な高山植物。ヤマオダマキ。


ヤマホタルブクロ。たくさん咲いていました。下山に使ったドンドコ沢コースに特に多かった。


タマガワホトトギス。複雑な花の形ですね。


これはリンドウの一種だと思うけど。


ヤマハハコ。蕾らしい。咲くと小さい白い菊の花がいっぱいらしい。


ひたすら登ると、少し開けた場所に出ます。地図で確認するとやはりコースタイムより速いペースで来ていますが、別にすごく速く登った感覚はないのでこんなもんなのでしょう。
そして、どのブログにも紹介されている不思議なオブジェに遭遇します。


その後も、苺平と呼ばれるところまで、標高とともに少し大きな石が出てくるくらいで景色に大きな変化はないままに登り続けます。
苺平からは、100メートル以上下ってテント場のある南御室小屋に着きます。水場が開放されていて、南アルプスの天然水を飲むことができます。冷たくて生き返りますな。
その後はやや急な道を最後の300メートルくらい登るのですが、これが意外ときつかった。1時間以上かかりました。
これまでより大きいザックを背負って既に4時間近く登っていたので、最後はバテ気味だったですな。ホントに初心者向けなのかよ。
それにしても、南アルプスは森林限界が高い。2500メートルくらいだとまだまだ深い森の中です。眺望が開けないので、永遠に森を抜けられないような錯覚に陥りますな。

しかし、ヒーヒー言いながら登っていると、急に足元の土が白い砂っぽくなります。
と同時にハイマツ主体の植生になり、展望が開けます。やっと森林限界を超えました。
すると、景色がまったく違ってきます。この変化はあまりに急です。


花も変わります。
稜線付近に多いヒメコゴメグサ。小さい。可愛い。よく見るとちょっと複雑な形。


そして今回のメイン、タカネビランジ。何と可愛いものか。これが稜線の花崗岩地帯にひっそりと、でも数多く咲いています。勇壮な砂と岩の風景に彩りを与えています。


白いのも。


ピンクの濃いのも。


そして、最初のピークである薬師岳も見えてきました。ここまで来れば小屋はもうすぐ。


で、宿泊する薬師岳小屋に到着。3時15分くらい。登りにかかったのは丁度5時間でしたね。
この山小屋には水場はないのですが、1時間前に南御室小屋で補給しているし、何より山頂直下で明日の予定が楽になるし、トイレもバイオトイレで思ったより清潔なので、結構おすすめと思います。


ツアーの団体さんもいましたが、60名定員の小屋に40名くらいの宿泊客だったように思います。実際、寝床は余裕がありました。土曜の夜は満員だったとのことなので、1日ずらした甲斐があったということ。夕食のおでんをいただき、午後8時の消灯まで小屋の方や他の登山者と情報交換したり、小屋にある雑誌を読んで過ごしました。


翌朝は3時半ごろ目が覚めてしまう。さすがにそんなに長くは眠れず。静かに外に出てみると、星がすぐ近くに見えました。
少し時間がたつのを待って、4時半ごろ小屋を出て山頂を目指します。まずは薬師岳から。薬師岳は山頂が広く、大きな岩と砂浜のような白い砂が特徴的。広いので日の出の絶景スポットを求めて暫くさまよいます。


快晴ではなかったものの、雲海が広がっていて神秘的な夜明けになりそう。


雲海の上に頭を出しているのは奥秩父の金峰山などでしょうか。


そして富士山も。


雲海の上に朝日が昇ります。


西側を見ると、南アルプス最高峰の北岳が朝日に照らされ始めました。


次に向かう観音岳への道も明るくなります。


そして富士山も。この時点では頭に雲かぶってます。


観音岳は鳳凰三山の最高峰で、標高2840メートル。白い砂浜のような稜線を朝の澄んだ空気の中歩くのは気持ち位ですが、砂に意外と足を取られます。
薬師岳から約40分で到着。山頂は狭いですが、360度絶景です。雲海すげー。


山頂には小さい観音様も発見しました。


これから向かう最後のピークである地蔵岳は、オベリスクと呼ばれる巨岩が山頂にあります。あれを目指します。それにしても、地蔵岳まで2つくらい大きなアップダウンがありそうで稜線歩きも思ったより楽じゃないかも。


楽じゃないと感じたら高山植物を愛でて現実逃避する。タカネビランジはたくさん咲いていました。ほかにも、例えばミヤマアキノキリンソウ。


タイツリオウギ。


途中で岩に右ひざを強打するというアクシデントがあったものの、大事には至らずに1時間20分ほどで地蔵岳山頂へ。
賽の河原と呼ばれる砂地にお地蔵さんがたくさん立っています。このお地蔵さんをここまで連れてきた人のパワーに感服です。


日が出てきて、振り返ると観音岳も美しい。ちょっと富士山も見えてますね。


そして迫力のオベリスク。途中まで登りましたが、無理はせずに下りました。単独行なので怪我でもしたら誰も助けてくれないし。


ここまで来ると達成感あります。しかし、問題はこれから。苦手の下山を延々5時間以上覚悟しなくてはなりません。山がでかい南アルプスは下山コースも長くて楽はできません。
山頂からの砂地の下山は膝への負担もなく楽勝です。しかし、すぐに樹林帯に戻るので現実に引き戻されます。40分くらいで鳳凰小屋という山小屋に到着。ここの水も美味しいです。親切なスタッフが勧めてくれました。花畑も手入れがよくて、いろんな花が咲いていました。


ちょっと休憩して8時40分ごろ鳳凰小屋を出発。ここからの下山コースは滝を見られるドンドコ沢コースを取りました。が、結果としてはこれは裏目だったかも。沢を何度もわたるコースで岩場も多く、結構な急坂でした。極端な例えをあえて使えば、日光男体山の5合目付近の岩場が混じる樹林帯の急坂が1000メートル続く感じ。
岩にぶつけた右膝をかばいながら下りていたら、姿勢に無理があったのか軽くひねったのも誤算。
そして、ガスがかかって滝はほとんど見えず。。。


それでも高山植物は相変わらず美しい。これはシモツケソウ。


そしてソバナ。


コバイケイソウ。


ギオン。


これは鳳凰山を代表するシャジンの蕾かな。


バテバテでコースタイムをオーバーしていろんな登山者に抜かされつつ、帰りのバスが3時ということで時間的な余裕があったので心理的にもプレッシャーはそれほどなかったですな。これが12時半のバスに間に合うように急いでいたら、更に膝をひねったりしたかも。
そして、4つある滝の最後の1つ、南精進ヶ滝はきれいに見えました。


午後1時30分過ぎに、やっとのことバスの出る青木鉱泉に到着。風情のある木造の旅館です。
ここで1000円払って温泉へ。2日分の疲れと汗を落とします。やはり下山後に温泉のないコースはあり得ないでしょう。


こうして無事に南アルプスデビューを果たすことができました。山頂の絶景も高山植物も、初の山小屋泊の経験もどれもよかったです。
まあ、何だかんだ言って特に登りはもう少し余裕があった感じなので、次なる絶景を求めてもう1つか2つ夏のうちにトライしたいところです。
だって、この絶景も20年したらなくなってるかもしれないし。温暖化は恐ろしいよ。日本の大自然の美が残っているうちに絶対に見ておきたいと思いますな。

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谷川山系 平標山・仙ノ倉山 - 高山植物の宝庫

2013-07-04 20:56:28 | 旅行
土曜日は群馬県と新潟県の県境にある谷川山系の山に登りました。谷川岳が有名ですが、それを含む山塊で、標高はいずれも谷川岳より高いです。仙ノ倉山は谷川山系の最高峰で、2026メートルあります。


谷川山系のこの2つの山には、2つの「売り」があります。
1つ目は高山植物。6月中旬が一番の見ごろらしく、少し時期をはずしたものの、以下に載せる写真にあるように多くの花を見ることができます。
2つ目は稜線の美しさ。日本有数と言うか世界有数の豪雪地帯である上越地方の山は、2000メートルくらいなのに森林限界を越えているので、アルプスのような見晴らしのよい稜線歩きができます。
1泊2日で谷川岳から縦走というのも、ある程度の経験者ならあり得るコースでしょう。

東京からのアクセスは、上越新幹線を使うと簡単です。7:00発の「MAXとき」で1時間少しで越後湯沢に出られます。

越後湯沢駅の東口にあるバスターミナルから、8:20発の苗場プリンスホテル行きに乗ると、9時前には平標山登山口のバス停に着きます。
同じバスに乗った登山者は10人もいませんでしたね。天気予報も午後は雨とあったので、登山者は少なめだったのかも。

平標山の登山経路は大きく2つあるのですが、沢沿いの経路は後半急な登りが続くのが嫌だったので、松手山コースをとりました。こちらのコースは初め樹林帯を結構急な階段が続きますが、松手山を越えると森林限界を越えて稜線歩きになるということなので。


最後に反省を書きますが、この日は出だしこそ好調だったものの、松手山に着くころにはバテ気味になっていました。
最初のうちは年配の登山者を追い抜いていたものの、稜線上では皆さんと同じかむしろ遅い歩みに。高山植物豊富な可愛い山の印象ですが、1000メートルくらいの標高差を登るので舐めてかかると苦しむことになります。

松手山を越えると、多くの高山植物が目に付くようになります。以下、その一部をここに(花の名前はGoogle先生にお聞きしたもの)。

ベニサラサドウダン。赤が鮮烈ながら小さい花は可憐。低木に咲く花。


ハクサンチドリ。ランの仲間。数は少なかった。


アズマシャクナゲ or ハクサンシャクナゲ。山頂近くには結構きれいなものもあったけど、樹林帯では多くが既に見ごろを過ぎていた。


タニウツギ。同様に山頂付近のものの色が濃くて綺麗。


アカモノ。とても可憐。形は低木に咲く花に似ているけど、これは草の花。


ヨツバシオガマ。ちょっとハクサンチドリに似ているけど、よく見ると葉も花も違う。数も多い。


ウラジロヨウラク。ベニサラサドウダンを薄紫にした感じ。この下にアカモノが結構咲いていて、色のコントラストが綺麗だった。


オノエラン。珍しいらしい。


コバイケイソウ。大きくて目立つ。数も多かった。


ナナカマドと蝶の一種。昆虫が多かったです。

曇っていて景色はいまいちでしたが、それでも稜線の迫力が感じられます。効用の時期に谷川岳と合わせてリベンジですかね。



雪渓も残っていました。さすが豪雪地帯。


ちょっと晴れ間が出ると雰囲気が一変しますな。

仙ノ倉山方面は、一面の天空の花畑状態になっています。植物を保護するために登山道を外れることはできませんが、この草原に寝転ぶと気持ちよさそう。



イワカガミ。綺麗なのに下を向いているので撮りにくい。


ミヤマキンバイ。ハクサンコザクラ、ハクサニチゲと一緒に花畑を構成していました。


花畑の主役の一人、ハクサンコザクラ。花勢としては終盤で、雨にぬれて花びらがふにゃふにゃのが多かったです。が、可憐。


主役のハクサンイチゲ。まさに花畑の主。一面に咲いていました。

この日は曇っていたせいか、平標山から仙ノ倉山まで行く人はほとんどいませんでした。小学生と思われるお子さんを連れた4人家族と、若い男女3人のパーティ、その他ちらほら単独行の人がいたくらい。

途中の道ではハイマツの実?が見ごたえありました。


ツマトリソウが可憐に咲いていました。

仙ノ倉山は谷川山系最高峰ということで、山頂の眺望が素晴らしいはずですが、この日は何も見えず。
しょうがないので平標山の山頂まで戻って、平標山の家という山小屋方面に下山を開始。長い階段が続きます。とちゅう、シャクナゲやベニサラサドウダンが多く咲いていました。山小屋に着く直前、軽く雨が降ってきました。仕方なく雨宿りをさせてもらいました。水場があり、美味しい湧き水を飲むことができます。有料トイレもあります。


しばらくして止んだので下山再開。しかし、沢沿いの林道に出たころから30分程度でしたがかなり強い雨に降られました。木陰で雨を避けながらレインウェア上下を取り出し、装着。この気温では低体温症の心配はないものの、単に濡れたくない。ボトムズは買ってから初めて装着しましたが、雨を避けるにはやはりレインウェア相当効果的ですな。

雨の中は楽しくなかったですが、沢沿いの道にギンリョウソウを見つけました。エイリアンみたいですが、キノコの仲間のようですな。

下山後は、バスで越後湯沢まで戻り、日帰り温泉の江神温泉で汗と疲れを落としました。


思ったよりは道も楽でなく、そういう意味でやりがいのある登山でした。もちろん、高山植物はさすが。花の宝庫ですな。
一方で今回の登山は、前回6月9日の日光男体山登山の成功でいい気なっていたため、幾つかの基本的な失敗をしています。
そのため、思いのほか苦しい登山になってしまいました。具体的には、

1) 朝食とらなかった:
もともと朝食をとらない習慣なのですが、さすがに登山する時にはアミノバイタルとゆで卵とかアンパンとか、簡単なエネルギー補給をしてきました。ところが、この日はなぜか何も食べずに登山を開始。途中で明らかにエネルギー切れを原因とする疲労が襲ってきて、しかも山頂までは開けた場所がほとんどなかったので休んで食事を取るタイミングも逸してしまい、全体的なペースを大きく乱す結果になりました。

2) 服装がいいかげん:
いまだにアウトドアショップでウェアを揃えるようなことはせず、ユニクロの機能性シャツとかで済ませてます。これまでは晴れていても湿度が低めだったりしたので、それでも問題ありませんでした。しかし、今回は登山口から急な上り坂が続き、しかも湿度が高くてあっという間に汗だくに。そのためボトムズが足にくっついてしまい、足を上げにくい状態に。多くの登山者のように、スポーツタイツとショートトラウザースというのが正解。

3) 虫対策がいまいち:
事前にブログなどを調査して、この時期はバグが多いことは分かっていました。そこで虫除けを持っていったんだけど、腕などの肌はこれで防衛できても頭はダメだった。髪の中に平気で入り込んでくるバグが多くて、しかも結構噛まれたりして、不快だった。

ちゃんと準備するのは基本ですね。舐めてはいけません。
山頂付近は風があると涼しいですが、特に登山開始直後は真夏の道を行くのとたいして変わらないように思います。
暑さと湿気への対策が欠かせませんな。

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男体山登った

2013-06-15 18:20:43 | 旅行
栃木県の日光、日本一高度の高いところにある湖である美しい中禅寺湖の北側に位置する男体山に登ってきました。9日の日曜日に。
日本百名山の1つで、標高は2,486メートル。栃木県のみならず埼玉県からもその円錐型の大きな山容が確認される名山です。
1,200メートルくらいの地点から登り始めるので、実際に登るのは1,200メートル強ですが。


この山、日本百名山だし東京都心からのアクセスも比較的よいので、登山初心者が思わず挑んでしまいがちです。
が、数々の登山系ブログを見れば直ぐ分かるように、結構な難敵です。
ほとんど一本道で平坦な場所なしに1,200メートル登ることになるし、後半の岩場、火山ならではの滑りやすい溶岩の小石、きつい階段など、心臓破りの坂を2時間程度連続して歩く覚悟が必要です。
とは言っても、滑落の恐れがある細い岩の道を鎖を伝って行くような危険な場所はないので、体力と根性で何とかなります。
きつい道だし、お天気がよくて「銀座に来てんじゃねえんだぞ」ってくらい登山客が多かったので(大げさ)、邪魔になると悪いと思って登山道ではあまり写真を撮らなかったのですが、一応レポートします。

自宅最寄り駅を朝6時ごろ出発し、北千住を6時31分に出る東武線の快速で日光に向かいます。
普通の電車なので特急のようにシートがよいわけではなく、さらにこの日はお天気に恵まれていて観光客満載。運良く座れましたが、下手すると2時間立たされるところでした。なお、6両編成の列車は東武日光の1駅前で切り離され、後ろの2両しか日光に行かないので注意が必要です。


8時25分に東武日光駅に着くと、恥も外聞もないジジババ中心に改札に走って殺到。バスの座席を確保するために必死な様子。
しかし、私は事前の調査で乗り合いタクシーがあることを知っていたので余裕。バスと同じ料金で、しかも20~30分早く目的地に到着し、もちろん乗り心地も圧倒的によい。駅を出ると直ぐに乗り合いタクシーに声をかけて座席を確保。登山口のある二荒山神社(ふたあらさんじんじゃ)前までは1,100円。ただし、この乗り合いタクシーもブログなどで紹介されてだんだんメジャーになってきているようなので、遠からず奪い合いの対象になるんでしょうね。


で、神社。男体山は山そのものが神様で、本当は二荒山というお名前らしい。
鳥居の脇の杉の木、バカでかいです。これだけ大きいと威厳がありますな。

狛犬も筋肉質だし、こちらも渋い顔立ちで威厳あります。
登山のためには500円の登山料金を払う必要があります。受付で巫女さんにお金を払うと、安全祈願のお守りをくれて、簡単な道中の注意をうけます。なお、登山ルートにはトイレも水場もないので、この神社で用は足しておく必要があります。
9時15分ごろ登山開始。


登山道には頂上まで鳥居がいくつかあり、必ずこの下を通る(脇に逸れない)のが神様への礼儀です。

まずは81段の階段(数字には霊的な意味があるらしい)を上り、階段の上が登山の開始地点である1合目。ここから3合目まで樹林帯を登ります。急坂というほどではないものの結構角度がある上りだし、平坦になる部分がないので楽ではないです。私は奥多摩での修行の成果か、ここは比較的楽に切り抜けましたが、運動不足の極みにある時だと既にこの段階で息が上がったことでしょう。
なお、木の根が結構出ているのですが、できるだけ踏まないで傷つけないように行きたいものです。登山客が無茶苦茶多いので、さすがに結構傷ついていて可哀想でした。
景色は杉の木くらいしか見えませんが、まだ梅雨の時期なのに蝉と思われる虫の声が相当聞こえていました。鳥の声を圧倒していた。これ、ホントに蝉だったんですかね。

3合目から4合目は舗装された道を20分弱行くことになり、面白みはありません。
4合目に入るところに鳥居があり、少し離れたところからは中禅寺湖が見渡せます。ここから本格的な登山道です。
ちなみに、男体山はx合目ごとの区切りで登山道の特徴がかなり明確に変わるので、分かりやすいです。

登山すると植物の魅力に感動するわけですが、そういう意味では男体山はちょっと残念だったかも。シロヤシオが4合目から5合目にかけて素晴らしい見頃だったけど、あとは目立った花は見つかりませんでした。山頂手前でミネザクラがあったけど。





日光の山塊には高山植物がもともとは多かったらしいですが(尾瀬からも近いし)、首都圏からの汚染物質のせいか、徐々に荒廃してきているようです。
中国の公害物質も大問題ですが、国内でも貴重な自然を残す努力はしたいものですな。


登山道としては、4合目からは樹林帯の中、結構すべる場所もある急な道を行きます。6合目までは岩はあまり気になりません。
6合目から上、特に7合目以降はかなりの岩場です。私は朝食を取らずに来たので、7合目地点で少し休憩してアミノバイタルを摂取しました。意外と喉は渇かなかったです。晴れていて暑かったけど。

岩場は、手も使わないと登れないので、軍手とか持ってくるといいです。私は持ってこなくて後悔しました。
もともと登りは得意なので最初のうちは岩場もどんどん進んでいたのですが、さすがにこれが長く続くと息が切れるし、足の筋肉も張ってくる。

8合目には瀧尾神社という小さい祠がありますが、それを越えてからは体力的に結構きつかった。修行が足りんですな。

8合目の途中から岩場が急になくなって、土の坂になります。斜度はそれほどきつくないけれど緩いわけでもなくて、ここまでの疲労もあって根性を試されるところです。


9合目以降はハイマツが主体の植生になり、高い木々がなくなるので眺望は開けます。道は火山らしい溶岩の小石・軽石の道になり、滑りやすくて踏ん張りにくいのでつらいです。
眺望があるので中禅寺湖のみならず、日光白根山や戦場ヶ原も見えて元気が出ます。が、周りを見ると景色を楽しむ余裕もなくリタイヤの相談をしている高齢の登山者もいたので、体力的にきついのであれば道の脇に寄って10分くらい休んで体力回復することをお勧めします。
一方で、楽々と登っていくツワモノも結構います。私が遭遇したスーパーマンは、トライアスロンかトレランを真剣にやっているのだと思いますが、一日にこのコースを4往復して修行しているとおっしゃっていました。化け物ですね。

苦労の末、12時05分、2時間50分かけて登頂。3~4時間が標準タイムということなので、相変わらずムダに速いペースで登りました。
もっと疲れない登り方をしないといつか限界が来て遭難するような気がします。


山頂は広く、登頂者で賑わっています。
ひっかけ問題的なのですが、この広い山頂で本当の最高点は、登頂してから右側に行った小高い部分です。刀がささっています。一等三角点もあります。せっかくなので、ちゃんとこの最高点まで行きましょう。
最高点に行った途端、全体としては晴れているのに太陽の周りに雲が20分くらいかかりました。途端に寒くなって、私も含めて皆急いでアウターを着用していました。山の天気はバカにできません。

山頂では登頂記念の鐘を鳴らし、ご神像も拝みます。

その後は昼食を取ったり、写真を撮りながら休憩です。
私は例によって一人旅なので、孤独におにぎり食べて山頂を一周。さすがに眺望は素晴らしいです。



中禅寺湖、戦場ヶ原という日光の名所は当然カバーできます。麓からだと周囲の山に邪魔されてなかなか見えない日光白根山も見えます。関東最高峰というか、これより北では日光白根山より高い山は日本にはありません。まだ雪被ってますね。男体山も、頂上の手前では雪の残っているところがありました。
会津駒ケ岳や燧ヶ岳もハッキリ見えます。尾瀬の方まで見えているということですね。


この日は雲がなかったのですが、雲海が広がる日もあるようなので、それはそれで迫力ある景色なのだと思います。

そして下山。これが問題だった。
来た道を戻るのですが、比較的急な上に溶岩の小石はすべるので、相当注意が必要です。また、岩場も下りの方が膝や腰への負担が大きい。樹林帯に入っても岩が転がっているし、そうでなくても急な道は滑りがち。もともと下りの方が苦手なのに加え、一歩間違うと怪我をしそうな道が続くので集中しなくてはならなくて目が疲れました。
疲労度も上がり、喉も渇く。結果、登りでは1回10分くらい休んだ他はたいした休みを取らなかったのに、下りでは小休止を何度か余儀なくされました。
それでも12時50分頃に下り始めて午後3時05分に下山。最後は足に相当疲労がたまっていましたが、今回の登山から使った登山用のソールのおかげで膝はだいぶ守られたようです。
無事行程を完了したことを神様に感謝して麓の神社でお参りしたところ、3時09分発のバスが遅れて到着するのが見えたのでそれに跳び乗りました。
日光の駅前には4時過ぎに着きました。ちなみに、JR日光駅は大正時代の建築物です。


その駅の目の前にある日光ステーションホテルクラシックの日帰り温泉へ。

入浴料は700円。露天風呂もあります。お湯はあまり特徴あるようには感じなかったものの、利用者が少なかったのでゆっくりできました。


地ビールと漬物、名物の湯葉を使ったかまぼこをお土産に買って、5時39分発の列車で戻りました。

男体山、そうは言っても日本アルプスよりはとっつき安いと思うので、山に興味があればトライしてもいいと思います。
日光なので、秋は紅葉が綺麗でしょう。

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南房総グルメ&寺社めぐり&散歩

2013-04-28 21:22:01 | 旅行
写真は例によってそのうちアップします。4travelにも書くので、そっちの方が写真は多くなるでしょう。
で、なぜ南房総だったのか。

東京生まれの東京育ち(+海外生活)だが、隣県の千葉は成田空港くらいしか使わない。
房総のアジやタイ、イセエビやサザエは有名だし、菜の花など花も有名。でも、主として子供のいる家族あるいは若いカップルのドライブでの旅行が対象となるようなところが多く、私のような独りもののおじさんには縁がなかった。鴨川シーワールドしかり、マザー牧場しかり。
しかし、せっかく東京駅の近くに住んでおり、京葉線ですぐにアクセスできる千葉を放っておくのもなんとなくもったいない。
そこで、ちょっとリサーチしたら楽しめそうなところが結構あったので、1泊2日で行ってきた。
例によって、写真と旅行記的なものは今回のエントリでは書かず、まずは旅して思った経済・社会的なことから。

1) あるべき山の姿を見た
千葉は日本で最も平坦な県らしく、一番高い山でも海抜400メートル程度らしい。
そんな感じなので今回は登山に気合を入れたわけではなく、320メートル程度の鋸山もロープウェイでスイスイと。
しかし、その頂上からの景色、そして昔の安房の国の地域における山の姿には考えさせられた。
新緑の季節。山の色がモザイクなのだ。もちろんグリーンだけど、一色ではない。薄めの黄緑、濃い緑、照るような緑などさまざま。
要するに、人間が植林して作った人工林ではなくて雑木林なのだと思う。
だからなのかどうか分からないが、とにかく豊かだった。空気は澄んでいるし空は感動するほど青い。もちろん天気に恵まれたのだが、それにしても景色がいい。
鳶がたくさん飛んでいて、ホントに「ピーーヒョロロ」と鳴いている。鶯の声も常に聞こえる。椋鳥や雀ももちろん鳴いている。ちょっと小川や水を張った田んぼがあると、蛙の声も聞こえる。
これ、下手に登山対象になるような高い山に入っていくより、もしかすると豊かな感じじゃないですかね。杉しか植わってない山と違って。

2) 果物を輸出しよう
1時間に1,2本しか内房線が来ないので、富浦の駅員さんと暫し会話する時間があった。
この方、JRは60歳で定年。でも子会社で65歳まで雇用されている。やってることはJR時代と同じ。要はコストカット。
おっしゃるには、とくかく子供いないし客は来ないし工場つぶれるしシャッター商店街そのものが風化しているし、もうどうしょうもない。
しかし、ハウス栽培の花卉、果物、野菜などは相当レベル高いらしい。
これは、農業さえ規制撤廃してしまえば大チャンスということ。
房総半島に巨大な農業法人が出現する日は遠くないかも。と言うか、早く規制撤廃して株式会社の自由な参入&農地の取引認めてほしいよ。

3) 神国だねえ
薬師如来を本尊にいただく1300年の古刹、日本寺。知ってますか。奈良の大仏と同じ、聖武天皇の詔で作られました。千葉にあります。何度も焼失しているのに、特徴的でかなり迫力あるお寺です。自然も美しい。
日本の産業すべての祖であり天照大神の側近であるだけでなく、古代の豪族忌部氏の氏神である天太玉命を主神にいただく、2670年の歴史を誇る安房神社。知ってますか。千葉にあります。
南房総の自然の中に残る神々。土地の方がボランティアで清掃していたりして、まだまだ生きてます。

もちろんグルメもレベル高し。行ってみたくなってきたでしょう。旅行記は後日。

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インド旅行写真

2013-04-05 20:56:30 | 旅行
ここでは一部だけアップ。
ご興味ある方には4travelの旅行記を参照していただきたい。それぞれリンクしたので。

デリーの世界遺産。4travelはこちら




避暑地シムラの町と山岳鉄道。4travelはこちら




ダライ・ラマのお膝元でのハイキング。4travelはこちら




アムリトサルの黄金寺院と印パ国境セレモニー。4travelはこちら




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雪国の景色は水墨画 - 冬の山形、立石寺

2013-02-26 20:56:31 | 旅行
蔵王のスノーモンスターだけでなく、雪国ならではの水墨画的な景色を楽しむのも目的だった今回。
行ったのは1,000年以上の歴史を持ち、奥の細道の「閑けさや巌にしみいるせみの声」の句で有名な山寺、立石寺。
例によって、4travelの旅行記はこちら
このブログでは経済・社会的観点を少し。

1) 中国人バックパッカー
Chinese New Yearから1週間なので、おそらくは長期の休暇を取ったのだと思われう中国人バックパッカーを何人か見た。
と言うか、日本人もあまり雪国に旅行しないこの時期なので、結構目立った。
バックパッカーはもちろんバジェットトラベラーだが、私は自分の経験からバックパッカーが元気な国は経済的に強いと思っている。
世界に興味がある。自分の世界の殻を破りたいという衝動がある。多少の困難は気にせずどんどん行く。そして、そのエネルギーを実際に旅につなげるための、ある程度の資金と知力(語学など)がある。
こうしたパワーが底流にないと、健全なバックパッカーは育たない。
日中関係の悪化で、成金のツアー旅行者が銀座に来るのは減ったかもしれないが、本質的にたくましい若者は興味を抑えられずに日本も含めて世界を旅している。

2) 山寺駅寒い
電力事情で暖房を抑制しているのかもしれないが、駅の待合室は実質的に暖房なし。
上記のように外国からの旅行者もいるので、ちょっと情けない感じ。
ストーブでも置いておけば風情もあるのに、観光パンフレットは作っても魂は入っていないようである。
まあ、しょせんJRということか。

3) アピール今ひとつ
山寺(立石寺)って、東京の人はどのくらい観光地として認識しているんですかね。ちなみに、私は去年まで知りませんでした。
認識が広まれば行ってみたいと思う人も多いと思いますがね。独特のバリューがあるでしょ。この風景。温泉あるし。私としては絶景だったと思いますがね。さらに、今回は行かなかったけど羽黒山の方に五重塔とかあるみたいだし、組み合わせて観光プランをアピールしたらいいと思うのに。
旅行業界も、冬の雪国なんて旅行の対象にならない(スキーを除く)と思ってませんかね。
いつでも京都の話とか、東北といえば復興と平泉ばかりでは脳死状態としか言いようがない。

で、写真。







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蔵王でスノーモンスターに遭遇する

2013-02-23 20:45:46 | 旅行
水曜にもちょっと書いたが、先週末は山形県に1泊2日の旅行に行った。
国内旅行はあまりしないけど、久しぶりに行くと結構楽しい。寒いところに寒い時期に行くと、特に東京人にとっては非日常が味わえて楽しい。
写真などはここよりも4travelの旅行記の方が多いので、興味がある方はこちらのリンクで大量のスノーモンスターを見ていただきたい。

で、ここではこのブログらしく、旅行記とは言っても旅行しながら考えた経済・社会的なことを少しメモしておく。
1) 山交バスの臨時便: この地域の(恐らく)独占バス企業で、山形駅前から蔵王温泉までの路線を運営している。あくまで路線バスなので、途中停車駅もあるのだが、実は往復とも路線バスより大型の快適な車体の臨時直通便が出て極めて効率が良かった。一見。私がバス運営をする立場なら、もっと改善できると思う。臨時バスは、実は路線バスの定時(1時間に1本程度しかない)少し前に、明らかに多くの客が並んでいるのを見て運行を決めているようだった。これはこれでフレキシブルだが、実際にはスキー・樹氷シーズンの週末など明らかに利用者増が見込まれるときは、そもそも直行便を増発して時刻表に組み込んでおくべきだろう。そうすれば、客の方から直行便を目指して集まってくるし、車体の良い直行便は料金を1割増しにしてもいい。こうすれば、利便性も収益も両方上がって皆ハッピーだと思う。

2) 蔵王スキー場のゴンドラ: これは日本では稀に見る酷いオペレーションだ。まったく気が利かない。まず待合施設がないので、利用者はゴンドラに乗るために行列する。日本人らしく数百人が整列するが、その場所が屋内とはいえゴンドラ乗り場からの風が入る暖房なしのコンクリートの階段である。氷点下で寒い中、1時間近く立ったまま整列していることになる。樹氷群に向かうゴンドラは1回で約100人が乗れる。利用客の乗り降りの時間も含めて8分に一回運行される。だから、効率的に利用者をさばくのであれば、100人ごとに整理券を出して今運行している便の次の便の利用者だけをコンクリート階段に誘導すればよい。自分の待ち時間もすぐ計算できるから、数十分を近くの喫茶店で過ごすなどして待つこともできるはずなのだ。ここまで分かっているのに利用者を氷点下の場所に立たせる拷問を強いるのは悪意ある蛮行だし、こんな簡単な算数もできないなら生きている価値のないバカである。いずれにしても蔵王のゴンドラ運営者は死んだ方がいい。

3) 山形駅周辺: バーなどが集まる歓楽街があり、土曜は午前3時まで営業している店もあって銀座も顔負けなのだが、駅前ということで街の中心であるにもかかわらず「中心感」があまりない。商業施設あるいはオフィスビルのランドマークに欠いている。工場も近くに見えない。例えば、釜石市などは製鉄所を中心とした企業城下町だが、そういう感じでもない。あえて言えば地元の十字屋デパートがランドマークなのかもしれないが、バスで蔵王まで行く過程で点在していたロードサイド店舗を見ると、集積効果が利いていない街づくりになっているように思った。まあ、今さら大きなオフィスビルを中心としたコンプレックスへのニーズもないとは思うが、もう少し経済活動を活性化させる工夫ができそう。結局、多くの人がなんらかのインタラクションをする場がないと、お金が回らないのだから。

そうは言ってもメインはやはりスノーモンスターなので、写真もアップ。







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山寺と蔵王の旅

2013-02-20 21:39:45 | 旅行
先週末は山形県に旅行した。
芭蕉の奥の細道における有名な俳句、「閑けさや巌にしみいる蝉の声」が詠まれたところであり、1,000年以上の歴史を持つ天台宗寺院の立石寺(山寺)と、スノーモンスターといわれる大きな樹氷で有名な蔵王に行ってきた。
時間ができたらこのブログにも写真をアップするけれど、まずは4travelの旅行記へのリンクを載せておく。
山寺編
蔵王編

国内旅行もいいね。
寒いときに寒いところに行くのもいいね。

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麗江の町並みと市場

2012-07-21 19:27:05 | 旅行
以前のエントリで麗江で一番面白かったのが市場だったとか書きながら、市場の写真をアップしていなかったので今回アップ。
私は海外旅行すると現地の市場にはほぼ絶対行く。その町のエネルギーレベルが分かるし、何を食べているのかも興味あるし、文化も感じられる。
東京だって築地市場は観光名所でしょ。それと基本的に同じです。
それに、見れば旅行者って分かるはずなのに生鮮食品売りつけようと元気よく声かけてくる人達と会話するのは、結構楽しい。

色の濃い野菜を見るとテンション上がってくる。


豚肉と牛肉は内臓まで豊富。



鶏肉は売っていない。鶏を売っている。私の泊まったホテルでも1羽料理されるのを待っていた。。。


スッポンもザリガニも食べる。


漢方薬になるのか。キノコや木の皮の乾物。


世界遺産の町並みも少々。。。




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