一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

いったい何屋さん?

2010-09-16 01:05:31 | 制作途上
だ・だ・だ・だ・と切ったり~


ざ・ざ・ざ・ざーと削ったり~



何屋さんだっけ~?

今回電動糸鋸作業が、すごく楽しかったです♪
皆が、手を切るやら、刃が飛んで眼を怪我するやら、と言ってとても心配してくれるものでビクビクしていたのですが、ふんぱつして良い機械にしとくもんです^^安定感があって楽々でした~

この後、漆をかけ漆をかけ漆をかけること8回以上。
その間に、金物を打ちます。ていうか、これが一番大変でした。きーってなります。

そして我が家はエアコンありません。金箔に風は禁物です。
何だかもう。今年は命に係わると思いましたね。
京都の夏で空調ないって、どれほどのものか、是非ご想像してみてください^^
そして、ナカナカ漆が乾かないので、火鉢まで導入した次第です~ひゃ~

何を作っているかといいますと、帯留めです。
木材は、紫檀・シャム柿・縞黒檀・黒柿・朴の木・あと何かわからない木目の面白いもの(木材提供:むら田さんです。ありがとうございます)。
漆は上朱合を使用。希釈にはテレピンではなく、樟脳油を使っています。


こんなに暑くて仕事に支障をきたしたのは、初めてかもしれません。
暑いくらい、仕事に入ればスッと集中できるものなのに、今回はイメージすらも上手く湧かなくてイライラとしてしまいました。
音楽で気持ちを切り替えようとしましたが、何を聴いても治まらず、思いがけず聴いてみた、詩の朗読で。。。
あれ?。。。
見事に切り替わったので、我ながらびっくり。

ありがとう。。石田彰さん。
聴いてみたのは、石田彰さんで詩人・立原道造の朗読CDでした。
風や空や気象・天体のくだりを聴くと、とても清々としたのです。
朗読って思わぬ効果があるものなんですね。
悶々と俯いた状態から、思わず空を仰ぐような、そんな気持ちになりました。

それとも石田さんご自身も空や天体を仰ぐことが、お好きなのでしょうか?と、何と無く思ったり。。

そんな訳で石田彰さん熱がつづきます(笑)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
目のケガに注意!! (吉良親父)
2010-09-19 09:37:06
 作業の時には、必ずゴーグルを
付けたほうが良いですよ、私も昔
目をキズ付けたことがありますか
ら、痛めたら大変ですよ
返信する
はい!! (一陽)
2010-09-20 00:39:38
吉良父さま

はい^^必ず着用しております!!
マスクも!!
いつもありがとう御座います~
返信する

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