ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

歯の異文化

2008年04月18日 | ひとりごと
ゆきよ@にほん

 フィリピンで入れてもらった「さし歯」がはずれてしまったので、日本に帰ってきて歯医者に行った。近所の歯医者さんはそのさし歯を見て「そりゃ、これは取れるよね」。日本だと、横の歯も4本分削って、もっと頑丈に取れない方法にするのだそうだ。確実で長期的な展望をもって対処する日本と、柔軟性は抜群でとりあえずなんとかなるけど不確実なフィリピンの違いが現れているような気がした。

 息子も虫歯があったので、治療してもらって、やさしい助手のお姉さんに歯磨きの仕方を教えてもらった。そしてその歯ブラシをいただいて帰り、それ以来はりきって、その歯ブラシでゴシゴシ磨いている。

 その姿を見ながら、パヤタスの子どもたちの保健教育で、看護師のマデットたちが歯磨きの仕方を教えたのを思い出していた。歯磨きの大切さを学び、歯ブラシを配り、使い方を習った子どもたちは、歯ブラシを大切にするようにと言われて帰った。ホセくんは、その歯ブラシをきちんと保管して使っているようで、お母さんがその様子に驚いていた。トイレも各家庭にあるわけでなく、蛇口をひねれば水が出るという日本と違って、清潔な水の確保も簡単ではない住環境のパヤタス。衛生状態をよりよく保つのもなかなか難しいところで、ホセくんが学んだとおりに忠実にデンタルケアに励んでいる姿に希望を感じる。

 ホセくんたちは、ICANというNGO負担によるデンタルケアサービスを享受したわけだが、うちの息子は親が低所得なために、乳幼児医療費受給者となり、地方政府負担によるデンタルケアを受けた。(ほとんどタダでした。)親が低所得者でも、設備も十分にそろった歯科医の診療所でサービスを受けられて、なんて贅沢なことだと親の私はしみじみ感じていた。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (だるま)
2008-04-23 01:22:50
お久しぶりです。お元気ですか?
無事日本に帰国し、初めての日本での生活に
戸惑うばかりです
英語を使わない生活に少し違和感を感じています
そこで今の私の英語を保ちながら、
少しでも発展させていきたいと思っています
ゆきよさんはどうやってタガログ語を
覚えましたか?何か良い方法があったら
教えて下さい
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つきなみですが (yukiyo)
2008-04-23 18:12:34
語学はそれを使う環境に身をおくことで、維持できたり、上達したりするのかなと思いますが、どうでしょう? 私もタガログはそうだったので。
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Unknown (はるひろ)
2008-06-02 15:46:20
今回帰国した目的は何だったのですか?  
また、帰国するための旅費とかはICANから出してもらったのですか?
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帰国 (yukiyo)
2008-06-03 09:10:04
はるひろさん、こんにちは。お問い合わせありがとうございます。このたびの帰国の目的は、日本事務局での仕事(報告会含む)と、実家での休養のためでした。仕事に関わる帰国に際しての私自身の渡航費は、ICANの運営費からだしていただいております。
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