ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

「高齢者」と「路上の子ども」

2010年11月11日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

路上の青年グループ(ジャストワーカー)の子どもたちが、高齢者のグループを訪問しました。グループとして活動していくにあたり、上手く機能しているグループから学ぶためです。このグループは、高齢者のための、高齢者による活動をしています。メンバーによる地域の高齢者の健康管理、病気やお葬式の時の補助、借金が必要なときの借り入れ制度等を行っています。月に1回の定例ミーティングにお邪魔して来ました。

【ミーティングの様子】


【子どもの代表のジャスティン(仮名)がみなさんの前で挨拶をしました】



ジャスティン(仮名)「ぼく達は、路上で働いている子どものグループです。普段、お花売りやジープニーの呼び込み、廃品回収の仕事をして、家族を助けたり、学校に行くお金を稼いだりしています。ぼく達のグループは、ジャストワーカーと言います。Junior Street Workersの略です。まだグループが生まれてから間もないので、グループで活動するにあたり、大切なことは何か勉強しに来ました。グループで活動する意味を教えてください。」

高齢者グループのメンバーの方①「みんなで一緒にいること、それだけで、いろいろな話が出来たり、それだけで楽しいでしょ?そして、何か問題があればお互いに助け合えるの。」

高齢者グループのメンバーの方②「それから、高齢者と路上の子どもたちというのは、共通点があって、なかなか政府の福祉が届きにくい場所ですよね。一人で役所に行っても誰も聞いてくれないでしょ。でもね、グループになって大きな声で届けると聞いてくれることもあるのよ。マクドナルドの高齢者割引や低所得高齢者に対する年金制度は、何千人の高齢者の声が集まって政府を動かすことができたの。」



子どもたちが感想を共有してくれました。
クリスチャン(仮名)「高齢者になっても、自分たちもこんな風に助け合って行きたいと思いました。」

リコ(仮名)「ぼく達も、協力しあえば、こんな風なグループになっていけるのかなと思いました。」

マーク(仮名)「ぼく達も、あんな風にミーティングできたらいいなと思いました。あの代表で話を進めていた人は、ジャスティンの役でしょ。あの書記をしていたのは、クリスチャンの役だね。」

「高齢者」と「路上の子ども」。一見すると全く異なるように見えますが、同じ課題や夢を共有する人たちが集まり、行動していくという地域開発の原則に則って活動している仲間です。今まで聞かれることのなかった「こえ」が集まり、社会を変えていきます。

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