10月11日(火)曇り
ばばの父は器用な人だった。
庭木の剪定、シュロの葉や、竹を使った箒作り、浮き球を使った工作
竹カゴ作り、ザル作り・・・色々な事を器用にこなし、尊敬する父だった。
庭木も、イヌマキや天梅、ソテツ、磯松等
小さな苗から育て、立派に育て、綺麗に剪定していた。
父が元気な頃、我が家の庭は美しかった。
ある園芸家が、父の育てている天梅を「300万円で売ってくれ」
と言った事があったそうで、父はきっぱり断ったと話してくれた。
父が亡くなって、24年。
今、実家の庭は年に数回、シルバー人材センターの方々のお願いし
綺麗に剪定して貰っている。
7月頃から、庭の事が気になっていて、シルバー人材センターに電話したら
「お盆までは忙しいので、お盆明けには・・・」という事だった。
その後、ばばも次々と忙しくなり、9月は長期家を空け・・・
という事があり、実家の庭の事はずっと気がかりであった。
先週シルバー人材センターさんに電話をした。
早速、9日にセンターの方と作業員さんで現場を見てくれたそうで
今日から作業を始めますと連絡があった。
シルバー人材センターには、ばばの親戚の方も登録されているので
ばばは、迷う事無く、いつもそのY兄さんを指名してお願いする。
今日は8時過ぎ頃から作業が始まるはずだと思ったので
ちょっと飲み物やパン、果物など準備して、墓参りがてら
様子を見てくる事にした。
10時少し前、実家に着くと、すでに作業は始まっていた。
Y兄さんと、あと一人、以前もお世話になった方が草刈り作業をしていた。
実家には7月頃行って、その後は外からチラッと覗くくらいで
帰っていたのだが・・・その間、約3ヶ月。
まぁ~、雑草の生い茂っている事。
庭木の間には、ばばのお臍あたりまで、色々な雑草が生い茂っていた。
Y兄さんは表庭で、もう一人の方は裏庭で頑張ってくれていた。
庭木は台風で葉っぱが吹き枯らされていたり、
雑草で押さえられていたりして無残な姿に・・・
作業していたY兄さんが、しばし手を休め、ばば達と色々話をした。
雑草が伸びすぎているので、まず今日は雑草を刈る事。
明日からは3名の作業員で庭木の剪定をする事。
刈り払った雑草が少し伸びた所で、除草剤を撒く事等・・・
「全てお兄さんにお任せしますので、よろしくお願いします」
という事で、全てY兄さんにお任せする事に。
話しながらも、兄さんはタオルでパタパタ体を仰ぎ
シャツを脱いでは絞る。
絞ったシャツからは、まるで濡れた洗濯物を絞った時のように
汗が流れる水のように落ちる。
あまりにも雑草が繁茂しているので、ハブでも出ないか、一番心配だ。
「くれぐれも、お気を付け下さいね~」と何度も繰り返してお願いした。
ばばの両親が亡くなって20年余。
実家の管理は全てばばがしなければならない。
これまで、シロアリ対策・屋根の防水工事、庭木の剪定や
室内の不要物の廃棄等々・・・・・
今は、ばば自分で車も運転出来るし、
シルバー人材センターさんに電話して、お願いも出来る。
しかし・・・あと5,6年後は、どうだろう?
10年後となると、完全に自信が無い。
車だって、運転出来ないかもしれない。
そういう事を考えると、実家を売却したいと思うようになった。
小さい頃からの、幸せだった家族との思い出の場所・・・
手放すとなると筆舌に尽くしがたい悲しみはあるけれど
しかし、年ごとに負の遺産になっていく事は明白である。
信頼出来る人が、買ってくれて、庭の管理等もきちんとしてくれたら・・・
そんな人が現れて欲しい・・・と、ここ数年、思い続けているばば。
荒れ果てた庭を見ながら、今日はなおさら強く思った。
あと数日もすれば、庭はすっきりと美しくなると思う。
その時に、もう一度、写真を撮りに出かけようと思っているばばだ。
ちょっと悲しい気持で、お墓参りをした帰路、
無人市場で黄色く熟した小さなバナナがぶら下がっているのを発見!
車から降りて、値段を見ると・・・たったの150円。
小さくても、バナナの実は30個くらい付いてたよ。
完熟してるし、即購入!
姉を内まで送って行き、姉にも10本くらいお福分け~。
家に帰って、階段脇にぶら下げておいて、
昼食後、じじにも見せたらビックリしてた。
これより10数本、多く付いていたのよ・・・と言うと
さらに、ビックリ!
実はね・・・姉に10本分けて、帰宅したら
実が4個千切れていたので、お腹が空いていたばばがパクパク・・・
じじよりお先に「いただきました~」!
甘くて香りが良くて「美味しゅうございました~」。
ばばの父は器用な人だった。
庭木の剪定、シュロの葉や、竹を使った箒作り、浮き球を使った工作
竹カゴ作り、ザル作り・・・色々な事を器用にこなし、尊敬する父だった。
庭木も、イヌマキや天梅、ソテツ、磯松等
小さな苗から育て、立派に育て、綺麗に剪定していた。
父が元気な頃、我が家の庭は美しかった。
ある園芸家が、父の育てている天梅を「300万円で売ってくれ」
と言った事があったそうで、父はきっぱり断ったと話してくれた。
父が亡くなって、24年。
今、実家の庭は年に数回、シルバー人材センターの方々のお願いし
綺麗に剪定して貰っている。
7月頃から、庭の事が気になっていて、シルバー人材センターに電話したら
「お盆までは忙しいので、お盆明けには・・・」という事だった。
その後、ばばも次々と忙しくなり、9月は長期家を空け・・・
という事があり、実家の庭の事はずっと気がかりであった。
先週シルバー人材センターさんに電話をした。
早速、9日にセンターの方と作業員さんで現場を見てくれたそうで
今日から作業を始めますと連絡があった。
シルバー人材センターには、ばばの親戚の方も登録されているので
ばばは、迷う事無く、いつもそのY兄さんを指名してお願いする。
今日は8時過ぎ頃から作業が始まるはずだと思ったので
ちょっと飲み物やパン、果物など準備して、墓参りがてら
様子を見てくる事にした。
10時少し前、実家に着くと、すでに作業は始まっていた。
Y兄さんと、あと一人、以前もお世話になった方が草刈り作業をしていた。
実家には7月頃行って、その後は外からチラッと覗くくらいで
帰っていたのだが・・・その間、約3ヶ月。
まぁ~、雑草の生い茂っている事。
庭木の間には、ばばのお臍あたりまで、色々な雑草が生い茂っていた。
Y兄さんは表庭で、もう一人の方は裏庭で頑張ってくれていた。
庭木は台風で葉っぱが吹き枯らされていたり、
雑草で押さえられていたりして無残な姿に・・・
作業していたY兄さんが、しばし手を休め、ばば達と色々話をした。
雑草が伸びすぎているので、まず今日は雑草を刈る事。
明日からは3名の作業員で庭木の剪定をする事。
刈り払った雑草が少し伸びた所で、除草剤を撒く事等・・・
「全てお兄さんにお任せしますので、よろしくお願いします」
という事で、全てY兄さんにお任せする事に。
話しながらも、兄さんはタオルでパタパタ体を仰ぎ
シャツを脱いでは絞る。
絞ったシャツからは、まるで濡れた洗濯物を絞った時のように
汗が流れる水のように落ちる。
あまりにも雑草が繁茂しているので、ハブでも出ないか、一番心配だ。
「くれぐれも、お気を付け下さいね~」と何度も繰り返してお願いした。
ばばの両親が亡くなって20年余。
実家の管理は全てばばがしなければならない。
これまで、シロアリ対策・屋根の防水工事、庭木の剪定や
室内の不要物の廃棄等々・・・・・
今は、ばば自分で車も運転出来るし、
シルバー人材センターさんに電話して、お願いも出来る。
しかし・・・あと5,6年後は、どうだろう?
10年後となると、完全に自信が無い。
車だって、運転出来ないかもしれない。
そういう事を考えると、実家を売却したいと思うようになった。
小さい頃からの、幸せだった家族との思い出の場所・・・
手放すとなると筆舌に尽くしがたい悲しみはあるけれど
しかし、年ごとに負の遺産になっていく事は明白である。
信頼出来る人が、買ってくれて、庭の管理等もきちんとしてくれたら・・・
そんな人が現れて欲しい・・・と、ここ数年、思い続けているばば。
荒れ果てた庭を見ながら、今日はなおさら強く思った。
あと数日もすれば、庭はすっきりと美しくなると思う。
その時に、もう一度、写真を撮りに出かけようと思っているばばだ。
ちょっと悲しい気持で、お墓参りをした帰路、
無人市場で黄色く熟した小さなバナナがぶら下がっているのを発見!
車から降りて、値段を見ると・・・たったの150円。
小さくても、バナナの実は30個くらい付いてたよ。
完熟してるし、即購入!
姉を内まで送って行き、姉にも10本くらいお福分け~。
家に帰って、階段脇にぶら下げておいて、
昼食後、じじにも見せたらビックリしてた。
これより10数本、多く付いていたのよ・・・と言うと
さらに、ビックリ!
実はね・・・姉に10本分けて、帰宅したら
実が4個千切れていたので、お腹が空いていたばばがパクパク・・・
じじよりお先に「いただきました~」!
甘くて香りが良くて「美味しゅうございました~」。