小山田緑地から東側の車道を越えると奈良ばい谷戸がある。自然の豊かな所だ。
谷戸から少し山側に入っていくと小野路城址の近くに小町井戸というのがある。
直径数メートルの小さな水たまりだ。
その畔に薄紅と白の花がたくさん咲いている。
高さ50cm前後で、茎につく数枚の葉がそれぞれ大きい。
ハナミョウガ(ショウガ科)だ。
これまで見たいと思いながら咲いている場所が分らないなど機会に恵まれなかった。
花序の下の方から順次咲いて行っているように見える。
花冠は3裂して唇弁は紅白のストライプ模様だ。
花冠の一つは立ち上がって白い雄しべを支えているかのようだ。
雌しべも葯の傍まで長く伸びている。
雄性先熟だそうで、花柱が沿ったり項垂れたりの位置運動で雌雄が切り替わるそうだ。
詳しいことは、まだ勉強不足。来年以降にまた観察に行ってみよう。
水が湧き出ているのですね。それでも、山中の小さな湧き水の水溜りに
小野小町由来の名前が付いているのが不思議に感じられます。
そのそばで、ついに待望の花にお会いになれたこと、良かったですね。
ハナミョウガ 見るも聞くも初めてでした。ストライプが綺麗ですね。
ググってみましたら花後には朱がかった赤い実が生るようでうが、
葉だけの時期には見つけづらそうです。
「小野」という地名は全国各地にあり小野小町が住んだとか訪れたとかの言い伝えも多いようです。
この付近は室町時代から小野路と呼ばれ小山田城の支城として山の上には小野路城がありました。
そして小野小町がここで病の目を洗ったという伝説があるそうです。
小町井戸というのも全国に何ヶ所かあるようです。
ハナミョウガはずっと気になっていたので見ることが出来て良かったです。
秋か冬に紅い実を見に行きます。