業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

言えやしないよ…

2007年07月08日 | 業務日誌
※ 画像は拾い物です。しばしこの愛らしさをご堪能下さい。

いつものセリフですが
悩んでいます。


『家庭的』と『介入しすぎ』を履き違えている、ダメダメなデイサービスから、ウチの法人のデイケアに転所させたジェシカのことです。

ジェシカは80歳・要介護3、アルツハイマーです。
同居の夫・ディカプリオは透析患者で、ジェシカの介護は負担が大きいため、娘ふたりの協力のもと、デイケアを毎日利用しています。
(自費も出ますが娘たちはどんどん出します)
ジェシカが毎日利用することで、PTひとりぶんの給料が出ます。
それほどおいしい利用者なのに、以前のデイサービスでは「もうムリです」と放り出されてしまいました。
ジェシカは、他の利用者に対して差別的発言や暴言があり、対応が大変困難なんです。

決して他の利用者と混じろうとせず、職員のつもりでいます。
会話は一方通行で支離滅裂です。
なのに、デイルームの通路のベンチ定位置に座り、前を通る人たちに対して聞こえよがしに
「気持ち悪い!」
「カ○ワ!」
「ビョーキ!」
と暴言を吐きます。
色の黒い人には黒いと言い、ハゲてる人にはハゲと思いっきり言います。
他の利用者からは意地悪女とか嫌がらせ女とか呼ばれて嫌われ、苦情もあります。
それでもウチのデイケアに、頑張って対応してもらってきました。
スタッフの愚痴も聞こえてきましたが、都度アタマを下げたりしてきました。このような人をみてこその通所でしょう、と叱咤激励もしました。
ま、いろいろと、思いつくことは全てやっているつもりです。
(思いついていないこともたくさんありそうですけどね)


そのジェシカについて、先日デイケアのPT主任から相談が。


なんと、思いもよらなかった性的問題でした。

ジェシカが、ある男性利用者に、デイルームで
チ○を揉ませているというんです。
!!
ハリケン:
「そそそそそれって、男性のほうがジェシカに迫ってそうなったってことですか?」
デイケアPT・スタッフ
「それが…ジェシカさんのほうが、恥ずかしがる男性に無理矢理自分のチ○を見せてるというか触らせているというか」

げー マジかよ。

とりあえず、デイではそのふたりを引き離す対応をやってて、ジェシカが他の男性利用者だとどうなのかとか、隠れてまでやりそうな気配はないかとか、様子を見てもらうことに。
ジェシカはどう見てもフツーのおばちゃんで、会話は通じなくても、いわゆるボッケボケタイプの認知症ではなかったので、まさか性的問題が出てこようとは思わなかった。

以前、デイに勤務していたときに、娘夫婦と同居している認知症の女性が、デイの男性相談員から優しくされたことがきっかけで、恋の炎が再燃したのか、娘のご主人が夜な夜な自分を襲うだとか、妊娠してしまったとか訴えて、娘との同居がまずくなってしまい、悲惨な結果になってしまったことがありました。
認知症の方本人や、その家族にとっては、性的な問題ってのは厄介なものなんです。

で、私が悩んでいるのは、このことをジェシカの家族に話すべきかどうかということなんですけど…

同居の病弱な夫にはとても言えません。
ショックでそれこそ入院しちゃいます。
娘ふたりに話すことも、かなり躊躇してしまいます。
ごくマトモな、というよりかなりマトモな堅い娘さんたちです…。

今は様子をみているとはいえ、今度何かあったら言わざるを得ないとは思っているのですが、それでいいのでしょうか。
情けないケアマネですが、マジで悩んでおります。
どうか助言を。