業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

余裕がございます

2007年05月07日 | 担当者会議
とりあえず無事帰宅。ぐったりん。

GW明け、疲労困憊で実績入力とレセ作成に追われる皆様、お疲れ様です。
ハリケンは今朝の3時頃、無事自宅に戻ってきたとです。
ハリケン帰省で特別召集がかかり、夜遅くまでハリケン武勇伝に付き合わされた、地元のケアマネさん・ヘルパーさん・包括さんほんなこつお疲れ様でした
ハリケンは今日7日までお休みだったとです。
お休みの間届いた実績はカニちゃんが入れてくれています。また、GW中にひがしクリニックからの「○○さんシャントオペになりました、至急介護タクシー組んで下さい」との突然の依頼にも、カニちゃんが対応してくれていました。
…GW中にシャントオペがあるなんて、想定していなかった私はダメケアマネですか?
(とにかくカニちゃんには頭が上がらないので、九州名産焼酎を一升お土産にしました。)
やっぱり居宅の管理者は経験のあるケアマネに限りますね。
以前の青田主任だったら絶対にこうはいきませんわな。



さて、洗練された都会のケアマネまでをも単なる田舎モノにしてしまう恐るべき地方パワーに抗いながら、ブログを再開することにいたします。
連休前に書きかけた、以前このブログにも何度か出やがった登場した、救いようのない超ド素人集団デイサービス、はっぴいでいずとの一件です。
参照:見かけだおしデイサービス
切れてないッスよ後編
だんなとヨメと息子と、なぜかよく入れ替わるスタッフ数名とで細々とやっておられる小規模デイサービスです。

1度upしたものの、あまりにも複雑になってきたので、もう一度時系列で整理し直すことにしました。実は今現在もこのケースの問題は継続中でして、おそらく今頃私のデスクの上には未読の抗議文や確認の文書が積まれているはずです。


コトのおこりは4月20日に遡ります。

私がこちらの「はっぴいでいず」デイサービスにお願いしている、ディカプリオさん78歳男性・要介護2と、その妻ジェシカさん80歳女性・要介護3のご夫婦。
ジェシカは日曜日以外毎日利用です。
ディカプリオは土曜日のみ、ジェシカに付き合って利用しています。
去年の11月まではジェシカが週に3回のデイ利用だったのですが、認知症が進行し、家族が対応に困ったので毎日利用することにしたんです。
はっぴいでいずは小規模事業所なので、要介護3だと自費が発生します。
その自費部分を娘さんたちが負担して下さることになり、めでたく毎日利用となりました。
ジェシカがどのようなタイプの認知症かというと、
一見まったくフツーのおばちゃま
・話に脈絡がなく会話が成立しない。一方的。作話する。
・デイサービスでは自分のことを職員だと思っている。
・失計算、迷子、短期記憶喪失。脚はめちゃ元気。
というカンジです。
家事はほとんど出来ませんので、毎食、配食サービスを利用しているのですが、この日デイサービスから帰宅したジェシカが、何かの拍子に家の外に出て、自分が鍵を失くして家に戻れなくなったと思い込み、隣の家に助けを求め保護されました。
そのため配食事業所がジェシカの長女の職場に連絡。
連絡を受けたジェシカ長女がはっぴいでいずに連絡をしました。

結局ジェシカが隣の家にいるということはすぐにわかり、問題は解決したのですが、その際、このはっぴいでいずの管理者であるはっぴい嫁が、ジェシカ長女に
「いただいたお電話で恐縮ですが」
と、ジェシカの最近の様子-----
・暴言がひどくなった。他の利用者に軽く暴力も振るう。
・車椅子の方や歩行がうまくない利用者に「気持ち悪い」などと言う。
・ジェシカの発言に傷つき、他の方が利用を控えている。
ということをつらつらつらつら話してしまったらしいんです。

私も、半年前に1度、ジェシカが他の利用者に対してボーゲンを吐くという報告は受けていました。担当者会議も開きました。そして、
・デイルームで差別的発言などが聞かれた場合は、座席を移動したりその場から離したりして話題の転換を試みる。
・対応が困難になったらケアマネを通して家族に報告する
ということを決めていました。

事業所が利用者の情報を家族や関係者と共有することは必要なことだと私も思います。
そうすることでお互い理解しあい、連携をとり、チームとしてジェシカを支援していくのが大切です。
でも、認知症高齢者の家族にとっては、事業所からの直接の言葉というものは生々しく、内容によってはダイレクトにショックを受けるので、ここは細心の注意を払うべきだと私は思っています。
だからこそ去年の11月、ジェシカがこのデイサービスを毎日利用になる前の担当者会議で
対応が困難になったらケアマネを通して家族に報告する
ということを話し合っていたんです。
それなのに-------------

はっぴい嫁はもともとこんなふーに無神経なヒトなんです。
事業者サイドの理屈というか、事情というか、そういうものを押し付けるというか、ズケズケというか、空気の読めない事業者。


はっぴいさんが家族にそんな話をした20日の夜、ジェシカ長女から私の仕事用の携帯に電話がありました。
長女さんは電話のむこうで泣いていました。
どんなにはっぴいさんが言葉を選んだつもりでも、どんなに自分の母親が認知症だということを理解しているつもりでも、家族にとってはやっぱり
お宅のお母さんは障害のある他の高齢者に対して差別的発言をしている
という事実はかなりの衝撃だったようです。
そのうえ、この長女自身、障害のあるお子さんをもっておられます。
さぞや色々なことを考えてしまって悩んだことと思います。

ジェシカ長女は言いました。
私たち家族としては、はっぴいさんからのお話を聞いたあとでも、やはり「お願いします」と申し上げるしかない。
申し訳ない気持ちでいっぱいだが、私たちは別に母親を普通の年寄りだと偽って預けている訳ではないのに、と気持ちの半分はとても悔しかった。
ひどい認知症だからとケアが大変ですと言われても、それがあなたたちの仕事ではないのかと言いたい気持ちもある。



悩めるジェシカ長女の話をじっくり聞いた上で私は、
「よくわかります。はっぴいでいずさんは他意があってそのようなお話をされた訳ではないと思いますし、はっぴいさんなりに熱心にジェシカさんのことを考えておられるとは思います、でも情報の伝え方に関しては少し配慮が足りないと思いました。その点に関しては私にも責任がありますのでお詫びします。
ただ、お話を聞く限りでは、そろそろジェシカさんのケアの方法を変えてみることも必要かと思います。小規模の、こじんまりした事業所ではもう対応出来なくなっているのかも知れませんので、デイサービスを転所することも考えられてはどうでしょうか」
と言いました。
ジェシカ長女は、ジェシカ本人やディカプリオが納得するならばそれでも構わないと言われました。
で、もう少し様子を見て、私からジェシカの夫であるディカプリオとも話してみて、転所についてまた相談しましょうということになったんです。



                              つづく

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