業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

そろそろハッキリさせようよ その1

2007年07月14日 | 重要事項説明書
※ 画像は今回登場する行政4悪人。実物の画像があったら載せたかった。

今日という今日はどうしても言いたい。言わせてくれ。

介護職は
医療者の補助の為に
いるワケじゃ
ねーぞ。


7月12日(木曜日)
私が担当している利用者リンダさん(仮名・要介護4・72歳)のシャントがつまりました。
透析患者さんをたくさん担当しているハリケンにとって、利用者さんのシャントの不調は一大事です。
なぜなら、通院受診の介助を組まなくてはならないから。

手垢にまみれたトピックで申し訳ありません。
介護保険ではこの通院受診の介助、事実上禁止といってもいい状況です。
よその自治体では、「ヘルパーは病院の入り口から先には入らない」というようなところもあると聞きました。
介護保険制度が医療との連携を謳い文句にしているのはありゃウソなのか、と、私はいつも思うんですが、いくら言ってもダメったらダメったらダメ!なので仕方ありません。それでもハリケンの自治体は、よそから羨ましがられるほどユルいんです。ケアマネが計画にきちんと位置づければ院内介助もOKと言われることが多いからです。

リンダさんは最近とっても体調が悪い。
透析後の血圧もアレだし、足も壊死しかかってるので特に心配している利用者のひとりです。
イケメンの次男と同居しています。リンダさんの受診には、大抵この次男が対応してくれていたのですが、ここ何週間かというもの、しょっちゅう緊急で受診したりされているため、何日も仕事を休まれていました。自分と母親の生活を支えているのですから、そうそう休めません。
そのため今回のシャントの不調による受診はヘルパーさんにお願いしたいとのことで久しぶりに次男に泣きつかれ、急遽私は目くそに調整を依頼しました。
しかし、行く先はこの区内では最も大きなC病院。
長時間の診察待ち時間があるのは目に見えています
いくら併設だからといって、長時間無報酬のロスが出る派遣をゴリ押しするワケにはいきません。
そこで私と目くそとで話し合い、
・9:00 リンダさんの自宅を出発
・9:30 受付にリンダさんを送り届け、外来スタッフに申し送り一旦帰る
・大体の終了時間を聞き(11:00頃と推測)迎えに行く

という手順で受診の介助をすることに。
認知症で車椅子のリンダさんですから、本来ならば診察室まで入ってもらい、ドクターの所見も聞いてもらいたかったのですが、今回の受診は薬もなく、診察の結果や次回の予約などはすべてひがしクリニックに情報提供書がFAXで送って来る手筈ですから、その部分はカットすることにしました。
派遣は目くそです。目くそはリンダさんを病院に送り届けたあと一件訪問があります。それを済ませてまた病院に戻るという強行スケジュールです。
しかも、リンダさんを病院に連れて行くのはタクシーですから病院から目くそは足がなくなります。
なので、朝から他のヘルパーが、2人2台でC病院の駐車場にヘルパー車を1台停めに行かなくてはならないなど、ものすごい面倒です。このあたりは私ももとはヘルパーとしてやっていたことなので、その苦労がよくわかります。
正直、どこのヘルステも、こんなサービスは引き受けたくないはずです。
それでも自分たちはこの利用者の在宅療養生活を支えているのだという責任感から、やらざるを得ないんです。
それがヘルパーです。

7月13日(金曜日)
さて、そうしてアタマを下げてムリムリなサービスを組んでもらい、目くそがリンダさん宅に向かいました。事前に車も準備してあります。早朝から3人の常勤ヘルパーが動きました。
そして、受診ってそれは一体なんのことだと拒否しまくるリンダさんをなだめ、やっとこさ支度を済ませてタクシーでC病院へ。
車椅子を押して受診科の窓口で受付をし、外来スタッフに
「私はひがしヘルステのヘルパーですが、リンダさんをお連れしました。診察待ち時間の介助は出来ない状況なので、申し訳ないですがここから診察終了までは病院のスタッフの方でリンダさんをお願いいたします」
と申し送り、次の派遣先に向かおうとしました。
すると、中から出てきたナースの顔色が変わり、
「何をそんな…診察中もずっといてもらわないと私たちは困ります!」
と、退出しようとする目くその行く手を阻んだのでした。

                             つづく