業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

仕事を選ぶか、仕事に選ばれるか

2006年10月08日 | 担当者会議
とにかく前置きはヌキにして。


鼻くその退職届提出の話は一体どうなったかと思いきや.........

やっぱり『狂言』だったようです。
一瞬でもヌカ喜びしてしまった自分がバカバカバカ、
ハリケンのバカ!
注:『タッチ』主演の長澤まさみの台詞「たっちゃんのバカ!」風に読むべし。
鼻くその狂言を真に受けて、翌日にはもう求人広告を出そうとしていた事務長ですが、それが狂言退職だったことが判明してからというもの、もう隠し様もない程に激烈化してきた鼻くそvs事務長の抗争。
すごいです。
鼻くそがずるくてイヤな女すぎるあまり、事務長がだんだん大人げなくなってきています。見苦しいです。汚いです。
それでも私の心は事務長派、いつだって応援してきました。
ひがし会で鼻くそに引導を渡せる人がいるとしたら、彼しかいないのですから。

しかし先日、鼻くそに対してのあまりの我を忘れっぷりに、さすがのひがし会東部事務長派のケアマネ一同も唖然という事件が勃発しました。
事務長や鼻くその節操のなさもアレですが、この一件でハリケン的にごっついツボ嵌(ハマ)りなパートがございましたので、皆様は是非その部分も併せてお読み下さいませ。


ひがし会東部(医療法人ひがし会には東部・南部・西部・北部の他に白部・部・部がございます)のデイケアセンターひがし、最近業績が落ちています。ここは区東部でも指折りのPT連、明るく優しいスタッフ揃いなのですが、なんせハードが古過ぎる。もともと医院だったところを改造してデイケアにしていますので、浴室は狭いしレクルームもチャチ。最近どかすか開所しているスーパー銭湯のような大浴場を持つデイサービス(週に3回のバラ風呂が看板)や、ジムのような設備を持つデイケアには勝てません。
それでも「ひがしのデイケアに来たい」と言って通って下さる利用者さんもおられる。たとえ1人でも、そんな利用者様を探して見つけて増やしていこうと、事務長とデイケア主任とで営業に出ることが多くなりました。
ある日事務長が、デイケアほどではないものの、同じく最近業績が落ちているヘルステ主任のところにやってきて言いました。
「これから隣区に営業に行くけど、ヘルステは営業して来なくてもいいですか」
すると鼻くそは
「結構です」
とひとこと。
鼻くそヘルステ、仕事も減りましたがヘルパーも減っています。
(石井さん宅の派遣が減って30数万円の収益減、メアリーが他所に登録したことで登録ヘルパー3人ぶん稼働率減)
節操なく新規を受けても、回るヘルパーがいないのです。
鼻くその返答に、ムッとしながら事務長退場。
隣区へと出発しました。


そして事務長は、一枚の依頼票を持って帰所。
私がツボったのは、この依頼書なのです。


私たちの県には、介護サービス事業者連絡会が作成して県全体に浸透させた、独自の業務依頼票があります。
単なるFAX様式なのですが、サービスを依頼された事業所スタッフがすぐその依頼票をもって派遣や通所を打ち合わせられるように、必要最低限の情報を書いて送信するようになっているのです。

その依頼票を私に見せて、事務長が言いました。
「これどう思う?」

ハリケン拝見。

うんうん、あれ、これって訪問介護の派遣依頼じゃないスか。
事務長、デイケア主任と一緒に隣区社協(現:介護保険事業所)に行ってらしたのではないのですか?
おろろっ、しかもこの依頼票、ヘルステ宛てなのに担当者名の欄にPTの名前が書いてあるぞ、PT主任、ヘルパーの仕事を請けてきちゃったのか?
利用者は72歳男性、名前はポール(仮名)さんか。
なになに、おシャレで身だしなみに気を遣う方で


ん?

おシャレで身だしなみに気を遣う方で
よく暴力をふるいます!?

しかもそのあと、

これまで何箇所もの事業所に派遣を依頼してきましたが、すべて断られてしまいました。
問題の多い方ですが、よろしくお願いします。


とつづく。
ハリケン、完全にツボにハマる(笑)


何がツボって、事務長とデイケア主任、この超問題ケースの利用者をもう引き受けてきてしまっている。鼻くその了解もなしに。
たぶん事務長たち、「どんな利用者さんでもうちで見ます」とでも大見栄切ったんだろうなあ。
依頼したケアマネの文章もすごい。
暴力があって気難しくてどこの事業所のサ責も知っている有名人、というのが依頼票からすぐにわかるほどの利用者なのに、細かい打ち合わせや話し合いが必要だろうに「じゃよろしく」みたいに軽く書いちゃってるのがもう堂々としててすごい。
普通だったらこんなふうに切りっぱなしの文章では依頼しないよ。
受けてもらうだけで有難いはずだもの、こんな利用者。もっと下出にでるし「どうかひとつ」的なことわりくらい書くね。暴力のある方だったらヘルパー2人派遣とかも検討しなきゃダメだし、「ご相談にも乗ります」くらい言うよ。
でも、こんな仕事を拾ってくるというのがいかにも事務長らしい。
こんな困難ケース、鼻くそヘルステの登録ヘルパーでは到底ムリ。結局鼻くそ耳くそ目くそ歯くそたち常勤が行かざるを得ないだろう。いや、というより事務長は「行け」と言っているんだ。

私の意見はさておいて、この依頼票を見せられた鼻くそは当然怒りまくった。

誰が仕事を取ってきてくれと言ったのよう!
しかもこんな大変なケースを、今のうちの状態で誰が行くっていうのよう!
依頼票の宛名はデイケア主任になってるんだから、デイケアで責任もって派遣にでもでりゃいいじゃないのよう、冗談じゃないわよう!!

事務長もキレた。

自分という職域の長がいったん受けた仕事を、イヤだとはなにごとだ!
収益が減ったのも人員が減ったのも、結局は自分が原因じゃないか!
仕事が来るだけ有難いと思え!!


私に言わせりゃどっちもどっちです。
鼻くそに仕事を選ぶ権利はない。実際ラクな仕事や、怖い透析室からの依頼は決して断らないのだから。断り方にしたってもっと丁寧に言うべきだ。その言い方じゃ事務長がキレるのも仕方ないよ。
事務長も事務長だ。来た仕事を全部請けられるワケじゃなし、人員が不足しているという事実は事実なんだから、継続して派遣できなきゃ断られるのは当然だよ、自分の顔でゴリ押しされたんじゃヘルステだってたまらないよ。
でもねえ、ふだんは仕事に対してまったく節操のない鼻くそに「なんでもかんでも考えなしに仕事をうけりゃいいってもんじゃない」なんて言われても「おまえがそれを言うな」と言いたい気持ちはわかります。
でもねええ。

これでまた、鼻くそは仲良しのひがし院長にチクるだろう。
事務長と鼻くその対立は益々激化するだろう。
もともと、仕事に「義理人情」をバリバリ持ち込むタイプの鼻くそと、社会や企業の理屈で動く事務長とでは合わないんだよ。

も、好き勝手にやらしときゃいいじゃん、鼻くそ。
申し訳ないけど、私たちケアマネだって、利用者さんが特にひがしを希望しなければ、どの事業所を選んでプランに組むかはケアマネの



からさ。







看龍 Nurse Dragon

2006年10月08日 | 業務日誌
※ 画像は、私のお気に入りwebマテ(リアル)配布サイト『おまかせ!パーポーくん』よりお借りしたアニメアイコン。こ、怖いです。この他にもかなりジョークの効いたアイコンなどを配ってくれています♪

皆さんは『医龍』という漫画をご存知でしょうか。ビッグコミックスペリオールという青年誌に掲載されている、大学病院医局抗争?を描いたもので、坂口憲二主演でドラマ化されましたが、漫画のほうが断然面白いです。“医龍”とは、中国で最高の医師に敬意を表して与えられる称号のようなものらしいです。
私はこの“医龍”にちなみ、ひがしクリニックの森師長に看龍の称号を授与いたします。
い、いえ、決して皮肉ではございません。

実は私、先日10月5日から今日7日までの3日間、呪われていました。

10月5日(木)曇り
正午すぎ。
私の担当の利用者さんで、ひがしクリニック透析室で3/週透析を受けている男性ノリさん(72)が、透析後クリニック別館食堂で昼食を摂った直後に意識消失。
クリニック入り口で大量のゲ○をまき、便失禁したまま大転倒、ストレッチャーでクリニックに運び込まれました。透析の患者さんにはよくある急な貧血だということですが、しばらくクリニックで休んでいただき落ち着いてから帰宅していただくことになりました。
当時私は訪問に出ていて不在でしたが、帰所してすぐにHDルームの森師長から内線。簡潔かつ正確な報告連絡。

「(詳細省略)そんなわけですので、ノリさんをこのままひとりでお返しする訳にはいきませんので、ひがしのヘルパーを派遣しましたのでよろしくね。」

私 「..................お世話になりました、ありがとうございました」


10月6日(木)雨
朝。
ひがし理事長婦人の実姉リカさん(85)、デンタル糸居から引き継いだ、やはり私の担当の利用者さん。
当然ですがVIPです。要支援ですが毎日ひがしデイケアを訪れ、毎食ひがし職員食堂でごはんを食べておられます。
ひがしクリニックの筋向いの、理事長本宅の隣に居住。
そのリカさん、自宅でベッド上に乗っかり、洗濯物を取ろうとしてバランスを失い落下。う、動けない!助けて!と叫び、外で洗車していた理事長お抱え運転手を呼んだそうです。
そんなこととはつゆ知らず、私がいつものように出勤してダラダラしていると、クリニックのナースたちがわらわらとストレッチャーやら毛布やらを手に右往左往。
なにごと?と思い事情を聞き、私 真っ青。
すぐにリカさん宅に走りましたが、時すでに遅し、リカさんと青田主任を乗せたクリニックの車が遠ざかっていきました。

その後心配になり、とうとう我慢できなくなってお昼過ぎにクリニックのナースに直接経過を聞きに行くまで、誰も私にリカさんが大腿骨頚部骨折でそのまま入院・即OPEになったことを教えてくれる人はいませんでした。

私 「........教えていただきありがとうございました........」
(報告しに行ったらデイケアのスタッフさえも全員もう知ってた…)


10月7日(金)強風
朝10時、鼻くそより電話がかかる。
「ハリケンさん?ごめんねえ、報告遅くなっちゃったんだけどさあ」
私の担当する利用者、これまたひがしクリニックで透析を受けている女性・マキさん(67)。3/週透析への送り出し介助をひがしヘルステから派遣しています(注:この派遣は私がマキさんの担当になったときすでに組まれていました)
鼻くそが言うには、今朝ヘルパーがマキさん宅に訪問したところ、本人も家族も誰もいない。電話も通じない。?と思い近くに住む別の家族に確認をとり、許可を得て預かっていたカギで室内に入ったがやはり不在。やっぱり絶対おかしいと思い、派遣中に親しくなったマキ宅隣の住人に尋ねたところ(だったら自宅に入る前にそいつに聞けよな)「そういえば朝早くに救急車来てた」と。
その後透析送迎車を待ってHDルームへの報告連絡を済ませたが、その後鼻くそにも詳細がわからないので「ハリケンさん悪いけどさ、森師長に聞いといてくれない?」と。
悪いもナニも、どうしてそういうことをもっと早く言わんのじゃボケ!と電話を切った後で毒づきながら、慌ててHDルームへ駆け上がる。
森師長 「あら、ケアマネに連絡まだだった?」

結局マキさんは胸苦を訴えて救急搬送され、経過観察のために入院になったらしい。森師長からケアマネに報告するように指示をもらっていて忘れていたナースが叱られていた。

私 「..............ありがとうございました、退院日時等情報が来ましたらまたご連絡をお願い致します..........」

と、立ち去る私の背後から森師長が
「もし今日搬送先の病院に行くなら、これ、病棟ナースに渡して下さい」
と、透析情報や残薬の入った袋を持たされた。
ええ、行きます行きます行かせていただきます!
「ごめんなさいね、お願いします、ありがとう」師長ニッコリ。
い、いえ、お安い御用でございます。すぐに行って参ります!
すったった----------!

行ってまいりました!
お預かりした書簡とお薬は○○病棟の△△ナースに確かにお渡し致しました!
ちなみに病院ではマキさんが透析に入っていたためとうとう会えず、結果的に私は森師長のパシリをしただけでした.......


ひがしケアプランセンターは医療法人ひがし会・ひがしクリニック併設の居介。収益はクリニックの1/15に満たない。
「ここでやっていくのなら、透析ナースの影を踏むな」が鉄則である。




ご報告
鼻くそはまだいます。たぶん退職はナシになってます。