先日、亡くなった、城山三郎の代表作の一つ。1979年の作品。戦前の民政党内閣で総理と蔵相を務めた浜口雄幸(おさぢ)と井上準之助。徹底した緊縮財政と行政整理(改革)で、金解禁の施策を進めた二人。金解禁後、二人とも暗殺の凶弾の前に、浜口は一旦は回復しつつも、その後はその傷が元で亡くなり、浜口の死から半年後、井上は即死。国民に痛みを強いる政策を、国民のため、命を懸けて遂行した2人の生きざまが感動的な1冊でした。
浜口の無量の蛮性を内に秘めているという言葉や、浜口の死に際して、井上は浜口邸で一人号泣した場面もよかった。
小説の結びは青山墓地で2人の墓は仲良く並び、位階勲等などを麗々しく記した周辺の墓碑たちとちがいただ俗名だけが書かれていると。いい結びに。
浜口の無量の蛮性を内に秘めているという言葉や、浜口の死に際して、井上は浜口邸で一人号泣した場面もよかった。
小説の結びは青山墓地で2人の墓は仲良く並び、位階勲等などを麗々しく記した周辺の墓碑たちとちがいただ俗名だけが書かれていると。いい結びに。
命がけで取り組む二人の姿勢が。はたして、今の政治家はどうでしょうか。信念をもってやっている政治家なんているでしょうか。たんなる金儲けのための職業になっているのではないでしょうか。
今の政治家?政治屋?たちに城山三郎の「男子の
本懐」を薦めたい!
政治家にはもちろん、特に、これから政治をという人にはぜひ、読んでいただきたいし、方向がよくわからない、最近のマスメディアの方々も、考えてほしいですよね。