世界は経営でできている (講談社現代新書) 新書 – 2024/1/18
岩尾 俊兵 (著)
経営とは何か?というやや哲学的なテーマを背景に書かれたエッセイです。経営というと会社のことを思い浮かべますが人生をどうするかというのもまさに限られた資源を活用しながらの判断の連続なわけで何かをマネージメントするという経営という概念は人生いや世界の共通項であることを気付かせてくれる本です。筆者の考える経営とは
『価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること。
この概念からすると他者とのかかわりあいの中で誰もが人生を経営し、ともに幸せになる道を模索することが求められるわけで今の世界は本来の経営を忘れているという状況なのだと指摘されてます。とあるとすると経営する人生の本来の目的も価値創造にある と言えるのでしょう。経営という言葉をぐっと身近にしてくれる本でした。
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