学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

英国王のスピーチ

2016-01-17 22:02:47 | その他
我が家では、一週間に一度、妻とDVDを鑑賞する日を設けています。本当であれば、映画を一緒に観に行きたいのですが、映画館へ行くだけで1時間(往復で2時間!)かかるうえ、なかなか時間も取れないので、DVDで楽しむことにしているのです。

最近見たのは「英国王のスピーチ」(2010年)です。舞台は20世紀のイギリス。王家のジョージ6世は吃音なのがコンプレックスで、演説時に国民に対して上手くメッセージが伝えられない。そんなとき、妻が、ある言語療法士を見つけ、ジョージ6世に紹介します。ここから彼は吃音を克服するためのトレーニングを始めるのでした。

ジョージ6世と言語療法士の掛け合い、対立、そして友情。ところどころにちりばめられたユーモア。まるで絵画を見るような映像の構図。そして感動のラストシーン。当たり前のことですが、英国王も人間であり、私たちと同じように笑ったりもすれば、喧嘩したり、悩んだり、悲しんだりする。自らのコンプレックスを克服して、前向きに人生を生きようとする一人の人間のドラマが描かれています。

みな少なからず何かしらのコンプレックスを抱えて生きています。そんな私たちに希望や勇気を与えてくれる映画ではないでしょうか。
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