学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

日本科学未来館へゆく

2016-01-09 21:19:22 | その他
今日は休暇を利用して、東京・お台場にある日本科学未来館へ行ってきました。

「ジオ・コスモス」という有機ELパネルを使った地球のオブジェクトに迎えられ、人間そっくりのアンドロイド(オトナロイド)に驚かされ、「いとおか市を歩こう!」という架空の街を探索するシステムの体験、「あなぐらのうた」という空間で動き回ることで自分だけの歌が流れる仕掛け…大人でも夢中になって楽しめる面白い展示でした。体験するごとに自分の凝り固まった頭脳がマッサージされていくようで、それは現代美術を見たときの感覚とひどく似ていました。

我々の頭脳に「願いの泉」が湧いて、それが「創造力の川」となる。「みならう」、「きりかえる」、「ひらめく」、「くみあわせる」、「むすびつける」、この5つの川がやがて「豊饒の海」へと流れていく。

3階の常設展にあったメッセージを、私なりの文章で紹介してみました。メッセージは科学におけるイノベーションのことを指しているわけですが、どんなビジネスの世界にも通じる言葉ですよね。仕事上、壁にあたったときに、このメッセージを思い出すと解決のヒントが得られるかもしれない。私たちの日常にも十分使いうることのできるメッセージではないかと思いました。

科学、これまであまり興味の沸かなかった分野だったのですが、こんなにも面白い世界があったことに驚かされました。