学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

スケジュール管理

2020-09-19 19:31:15 | 仕事
私の勤める美術館は、年間1人で10から15事業を受け持ち、さらにそこへイレギュラーの仕事が加わって、毎年てんやわんやになります。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の仕事もあり、忙しいことこのうえなし。そのうえ、「働き方改革」によって残業がほとんどできず、日々の時間にも制約があります。

これだけの仕事をこなすには、きっちりとしたスケジュール管理が欠かせません。そこで私は、パソコン上で各事業のスケジュール管理表を作り、それに従って仕事をこなすようにしています。こうすることで、仕事が明確になり、スピードも上がり、精神的にも楽です。以前は紙の手帳で管理していたのですが、業務量が多すぎて書ききれないのと、過去の仕事を確認するための検索が不便なので、やめてしまいました。

しかし、それでもいろいろな仕事を同時並行で進める、というのは、頭の中がごちゃごちゃして難儀なこと。それだけ中途半端な仕事を抱えているということですから。私の場合、それにストレスを感じ始めたら、いったんその考えをやめ、1つずつ仕事を完了させて、抱える仕事を少なくし、仕事量のバランスを取るようにしています。自分の頭のキャパシティを超えないよう、水があふれそうになったら、出してやるのです。

9月は新年度の折り返し地点。下半期もしっかり仕事に取り組みたいものです。

読書の秋

2020-09-14 10:02:19 | 読書感想
9月もなかばに差し掛かり、風が心地よい季節になってきた。戸外から流れる虫の音もまた一興である。だが、かつて清少納言が「秋は夕暮れ」と書いた秋のイメージは、いま楽しめそうもない。雷と土砂降りがこそが、今日の秋の夕暮れになってしまっている。

そんな天気をよそに、私は心静かに読書をして秋を過ごす。読んでいるのはチャールズ・ディケンズの『荒涼館』(岩波文庫)。まだ読みかけだが、19世紀のイギリス社会の一端がよくわかるし、なによりユーモアあり、ミステリーありで、ストーリー自体が面白い。もう一冊は、レイモンド・カーヴァーの『what we talk about when we talk about love』と、デフォーの『Robinson Crusoe』で、こちらは洋書である。日本語以外の言語で本を読むという行為は、頭がリフレッシュするし、なにより訳文を通さずに原文を読むことで、作者の言葉が生に伝わってきて心地よい。

夜、私は暗い明かりのもとで本を読む。すると、本の世界へ一気に吸い込まれてゆく。そして、いつしか現実と夢の境界線が曖昧になりだす。こうなったところで、私は眠りにつく。毎日が最高の一日である。